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2022明治安田生命J1リーグ第14節サンフレッチェ広島対京都サンガFCの個人的な見どころを紹介

連戦が続くJ1リーグ。先日水曜日は両チームルヴァンカップを戦い、中2日で迎えるリーグ戦です
広島と京都が対戦するのは12年ぶり。勝ち点差はわずかに「1」勝利して勝ち点3を積めば上位争いにも入れるだけに勝ち切りたい一戦です

また、両チームカップ戦は予選を突破し、天皇杯後はカップ戦も入るため更なる過密スケジュールに

https://www.jleague.jp/news/article/22385/ Jリーグ公式HPより参照

今季はやや混戦模様のJ1リーグ。まだまだ順位の入れ替えも含めて様々事が起こりそうです。リーグ、カップ、天皇杯とタイトルの可能性があるだけにチームも総力戦。試合を積み重ねながらいかにチームとしての底上げができるかどうか?

夏には移籍なども含めて戦力の入れ替えもあるかもしれませんが、厳しいスケジュール下でのゲームマネジメントも楽しみにしたいと思います

広島はリーグ戦は鹿島に勝利した後、前節はアウェイで浦和と対戦し0-0のスコアレスドロー。雨の厳しいコンディションの中でもハードワークし勝ち点1を取りました

一方の京都はホームで清水と前節対戦しこちらもスコアレスドローで勝ち点1を分ける結果に。試合終了後に倒れ込む姿も印象的でしたが、こちらもタフに走った好ゲームでした

広島はホームで勝ってホーム戦鹿島戦に続く連勝を。京都は9節の柏戦以来リーグでの勝利は遠ざかっています。カップ戦で勝利した勢いを持って臨みたい一戦です

(J1リーグ 解説:柱谷幸一さん リポーター:掛本智子さん 実況:能政夕介)※追記、修正の可能性あります。珍しい組み合わせでお届けします。

順位と前節の振り返り(13節終了時点)

サンフレッチェ広島:4勝6分3敗で勝ち点18の6位 (15得点12失点)

広島は12節ホームの鹿島戦は首位相手に3-0と快勝。攻守でプレッシャーの強い鹿島相手に素晴らしい強度でプレーしJ1通算400勝目を達成しました

ナッシム ベン カリファとジュニオール サントスが前線に並んでプレーし、複数ポジションで質の高いプレーができる塩谷を最終ラインへ
鹿島のプレスをはがしながら複数得点を奪い勝利を得た

その良い流れを継続しようと、前節の浦和戦のスタートは同じメンバーで臨んだ
ボールを保持する浦和に対しても守備面で固く、攻撃する際はサイドを使いながらアグレッシブに攻める姿も見えた

雨の影響や選手交代でフォーメーション変更を施すも、得点は生まれず結果は0-0のスコアレスドローで勝ち点1を得るという結果になった

得点こそ奪えなかったが守備面ではGK大迫の好セーブもあり、安定した試合を見せた。カップ戦でもメンバーを入れ替えて臨んだ事で主力はある程度の休養を得た。上位を伺うために引き分けではなく勝利が欲しい一戦になりそうだ

京都サンガFC:4勝5分4敗で勝ち点17の9位(14得点13失点)

京都は前節リーグ戦はホームで清水と対戦。お互い終盤までチャンスを作るも、得点は生まれず0-0のスコアレスドローという結果になった

京都にとっては9節の柏戦以来リーグ戦勝利がない状況ではあるが、明るい材料もある
まず、川崎颯太や武富に加え、カップ戦では豊川も脳震盪の影響で離脱をしていたが復帰を果たした。連戦で総力戦となる中で彼らの復帰は大きな影響を持ちそうだ
特に川崎颯太の存在はチームにとっても非常に大きい。今季スタメンで出場した試合での敗戦はわずかに1敗(5節のFC東京戦のみ)攻守で重要な選手の復帰となった

また、カップ戦では途中から入った大前が持ち前のシュート技術の高さを見せて得点を決め京都がカップ戦グループステージ突破を決めた
4/17の柏戦以来公式戦約1か月ぶりの勝利をおさめた京都は勢いを持って広島のホームに向かう

過去の対戦戦績(広島の13勝・京都の5勝・2度の引き分け)

過去の対戦成績はリーグ戦で見ると広島の13勝、京都の5勝で2つの引き分け
対戦は2010年以来、実に12年ぶりということになります

2010年の対戦時、その時は広島のホームで3-0(槙野智章、佐藤寿人2得点)
京都のホームでも3-0(槙野智章、李忠成2得点)で広島が勝利しています

また、過去の歴史を紐解けば、京都は2007年の入れ替え戦で勝利をしてJ1昇格を決めました。長く応援している方は周知の事実かもしれませんが、両チームにとって重要な転換点となった試合でした

また、2002年は天皇杯準決勝で広島に勝利し、決勝へ進み、鹿島を破ってタイトルも手にしました
広島は、2008年J2で優勝しJ1へ復帰。2012,2013,2015年と優勝を果たしました

ウタカや宮吉にとっては古巣対戦にもなります。特にウタカは2016年在籍時には19得点を記録し得点王にも輝いた
今季もここまでリーグ戦8得点で得点ランキングトップタイにつけている(同率で鹿島の上田綺世)

久々の対戦となる両チームだが、好調の広島がホームでJ1通算401勝目となる新たな歴史の一歩を踏み出すか?京都がリーグ戦5試合ぶりの勝利を手にするか?楽しみにしたい一戦です

今シーズンの成績(リーグ戦のみ)

サンフレッチェ広島:4勝6分3敗で勝ち点18の6位 (15得点12失点)

先制試合:5試合 4勝0分1敗(11節の柏戦で初の逆転負け)
先制された試合:6試合 0勝4分2敗(逆転勝利はないが4度の引き分け)
スコアレスドロー:2試合(開幕節の鳥栖戦と前節13節の浦和戦)

ホーム: 3勝2分2敗 勝ち点11  8得点  5失点 得失点+3
アウェイ: 1勝4分1敗 勝ち点7 7得点  7失点 得失点0

リーグ戦では7名が得点(森島が4得点。柏、満田が3得点。佐々木、ジュニオールサントス、柴崎、鮎川が得点)

複数得点:4試合  
複数失点:5試合
無失点:6試合
無得点:3試合(開幕節、5節川崎戦、13節浦和戦)
最多得点は12節の鹿島戦で3得点。最多失点は2失点が5試合

<得点>前半に3得点 後半に12得点 
<失点>前半は4失点 後半は8失点
後半に強い(後半開始15分以内に4得点)

今季は15得点中セットプレーでの得点は3点の20.0%。野津田のFKとCKから得点が生まれている

また、12失点中セットプレーからの失点は2で割合は16.7%と安定した守備(FKとCKから1失点ずつ:FC東京戦でFKから失点、川崎F戦はCKからオウンゴール)

京都サンガFC:4勝5分4敗で勝ち点17の9位(14得点13失点)
先制試合:6試合 3勝3分0敗(先制すれば負けなしも、勝ち切れない試合も)
先制された試合:6試合1勝1分4敗(6節神戸戦は先制を許すも3-1で逆転勝利)
スコアレスドロー:前節13節の清水戦で今季初のスコアレスドロー

ホーム: 2勝2分3敗  勝ち点8  6得点  8失点 得失点-2
アウェイ: 2勝3分1敗  勝ち点9 8得点  5失点 得失点+3

リーグでは6人が得点(ウタカが8得点。荻原2得点。武富、宮吉、川崎、山田が得点)
複数得点:3試合  
複数失点:1試合(3節の磐田戦のみ)
無失点:3試合(開幕節浦和戦、9節柏戦、前節清水戦) 
無得点:4試合(リーグ2試合得点なし)

<得点>前半に6得点 後半に8得点  
<失点>前半に3失点 後半に10失点

セットプレーからの得点は4/14で28.6%(松田のFKとCK、福岡のCKから得点)
13失点中セットプレーからの失点は4点(30.8%)でCK,FKから1失点、PKから1失点等

前半、後半共に立ち上がりに強い(前半開始15分までに3得点、後半開始15分までに5得点)後半開始15分以内の失点も多く5失点(全体の3割近く)

個人的な見どころ

広島はスキッペ監督の合流が遅れシーズン序盤は苦しい戦いを強いられた。しかしながら3連勝を含むリーグ戦5試合負けなし(4月は公式戦5勝2分けと絶好調だった)と徐々に調子を上げ、攻守で高い強度を保ちながら、安定的な試合運びを見せている

お互いの特徴の1つにハードワークし強度の高いプレスという部分がある。細かい戦略的な部分には違いがあるかもしれないが、チームの平均スプリント数もリーグ上位に両チーム位置している

Jリーグ公式HPより引用(https://www.jleague.jp/stats/sprint.html)

広島に関してはスピードスターの藤井が圧倒的なスプリント回数を誇るという側面はあるものの、豊富な運動量を持つ野津田等、鹿島戦でもサイドからの仕掛けやカウンターから得点に繋がる場面を見せた

一方の京都はチョウ監督のスタイルらしく全員が走って攻守にハードワークする。局面の1対1もそうだが、球際の部分で上回り、攻守の切り替えは1つポイントになりそうだ

京都は現在ウタカがチームトップの8得点も、複数得点を取っている選手がウタカと荻原の2人だけという点は気がかりだ。広島はこのウタカに仕事をさせないようにケアをすることができるかどうか。一方の京都はウタカの良さを生かしつつも、最後ウタカで仕上げるのか、またはほかの選手が良さを見せるのか?攻撃の組み立てにも注目したい

サントス、ベンカリファという強烈な外国籍FWに加え、好調の満田に技術の高い森島。サイドには経験豊富な柏にスピードのある藤井がいる
京都はアンカーの野津田のスペースなどをうまくつきながら、相手を動かし1つ1つの強度で上回る事ができるか注目していきたい

順位では6位と9位と近く、勝ち点差はわずかに「1」
勝ち点3を積めば上位へ争いに食い込める可能性も十分にある

京都はリーグ戦だけで見るとこの後横浜FMや川崎F、鹿島戦も控えている
両チームにとってはリーグ戦、天皇杯、カップ戦とタフな日程が続く中だが、チーム一丸となって怪我無く好ゲームを展開してくれることを期待しています

試合は明日13時からエディオンスタジアム広島でKO!お時間ある方は是非スタジアム。またはDAZNにて是非お楽しみください!


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