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不安な時ほど自分に戻る

不安というものは、まだ起こっていない未来、または、自分以外の人の思惑、がほとんどです。

人が不安になる時、

例えば、受験で結果を待つ、
なにかの検査の結果を待つ、時の、これから自分はどうなるんだろう?といった、待つしかできない時の気持ちに似ていませんか?

もしくは、あの人は、自分のことをどう思っているんだろう?
なぜあの人はあんなことをするんだろう?
今、自分の周りで何が起こっているんだろう?

といった、自分が決めることのできない、自分の意図が及ばないところを考えている時の気持ちに似ていませんか?

不安はそのほとんどが、想像でしかないものです。

起こるかも知れないけれど、
もしかしたら起こらないかも知れない。

そうかもしれないけど、
そうでは無いかもしれない。

不安に囚われる状態は、
自分では決められないもの(他人の気持ちや、まだ起こっていない未来)を、自分が想像で、悪いほうに「決め付けて」しまっている状態です。

自分には決してわからない物事を
「そうに違いない」
とマイナス側に決め付けてしまうことから、不安がどんどん大きくなります。

そう言うと、
「いえ、既に起こってしまった出来事で、どうすればいいかわからなくて不安なんです。」
という方がいます。

すでに起こってしまったことがあったとしても、
それが結果的にどう転んでいくかは
「まだ起こっていない未来」です。

すでに起こってしまったことで誰がどう思っているかということも
「自分が決めることのできない他人の気持ち」です。

不安に囚われそうな時、
自分の意図が及ぶ範囲は「今」の「自分自身」です。

「自分」が「今」動けることは何か。
「自分」が「今」できることはなにか。

顔を洗って着替えることかもしれない。
食事を摂ることかもしれない。
睡眠を十分にとることかもしれない。
お風呂に入ることかもしれない。

今、目の前に「すぐ」できる「簡単なこと」があるかもしれない。

試験を受ける時に、難しい問題から取り掛かっていると、時間内に終わらず、取れるはずだった点が取れなかったことってないですか?
ほとんどの場合、試験なら、数が多くてカンタンなまず確実に解ける問題から取り掛かることが多いですよね。
難しい問題をまず取り掛かってしまって、時間のほとんどを費やしてしまうと、点が取れるものにかける時間を失い、確実に合格になるはずが不合格になってしまいます。

それと同じように、人生も、まずはカンタンで数の多い当たり前のようなことから取り掛かっていきませんか?
確実にできる自分自身のことをまずは始めていきましょう。

現代の私たちは、溺れそうなほどの情報に溢れた毎日を過ごしています。
情報のほとんどは、未来のことだったり、芸能人や有名人が何を言ったとか何をしたということや、遠い世界で何が起こった、など、
今の自分とはあまりにもかけ離れ、自分の意図が遠く及ばない難題ばかりです。

それにさらされ続けていると、
不安や怒りに囚われることが多くなり、自分自身以外に囚われすぎることで、自分のエネルギーがどんどん削られ、無気力にさえなってしまうことがあります。

不安な時ほど、自分自身に立ち返り、
「今」ここに在る「自分」が、何を感じ、何を求め、どうしたいのか、を見つめていくことが大切です。

ただし、未来に不安を感じることができる人は想像力が豊かな人でもあります。
それらがキッカケや原動力となって変化の先駆けとなっていくことができる人もいます。

自分の内に湧き上がった不安を
今、自分が出来ることは何か
という方向に変えて、目の前のできることから取り掛かっていくことで、未来を意図するものに変化していくことができる場合もあります。

ただ不安に囚われるだけでなく、
不安をポジティブな原動力に変えて、
未来に明るい変化を起こしていくことも、私たちにはできるのです。

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