見出し画像

202302(お日さまと認知)

わたしが実家に帰ると
父(87)はたいてい
自分の最近の状況を
客観的に話そうとしてくれる

夜に向かいのマンションで工事していることも
家の中で勝手にごはんを食べる人がいることも
せっかく寝てんのにガイジン(戦中世代なのでこの表現をお許しください)がひょっこりベッド越しに現れることも

怖いとか闘う、やっつけたい、ではなく
「自分にお構いなく勝手に何かされたり、
家の中で何かされることがイヤやねん」

と、のほほんとおっしゃる。

これが夜になり
周りが暗くなってくると
「あれ?誰かおらんかったか?」
「なんか向かいでやっぱりなんかしとるで」

いきなり不穏になる。

最初はびびってしまって
(こういうことをいう高齢者には頻繁に会うことがあるのだが、我が親だとやはり動揺してしまう)
おらんから!と
ピシャリと否定してしまったこと数回

いやいや昨日
もの忘れ外来のすてきユマニチュードドクターに言われたやんか

せやな、でいいねん。

わたしには見えへんけど
お父さんには見えるんやな
うんうん。

でもなんだかんだ言っても
晩酌のビールは楽しくいただける。

アルコールが入るとやはり
同じ話を繰り返したり
ちょっと食べ方が汚くなったりするのだけれど

ビールがおいしくなくなったら
ちゃんとコップ1杯でやめられる自制心も持てている。今のところ。

この時間をいつくしんでいこう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?