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備忘録的なもの「共感と分析(脳の話)」

我々の脳についての話。脳の科学の話。
どうやら我々は「共感」と「分析」を同時に行うことは出来ないらしい。
我々の脳がそ〜なっているとのことだ。
誰かに共感しているときや感情的に他者と繋がるときに使われる神経回路網と、分析的思考をしているときに使われる神経回路網は別々であるそ〜だ。それぞれは別のネットワークなのだと。
で、「共感」するときに使うネットワークが活発になると、どうやら「分析」に使うネットワークは抑圧されるらしい。また、その逆も然りだ。どちらか片方のネットワークが活発になれば、もう片方は抑圧されるとのことだ。
つまり、我々の脳は「共感」と「分析」とを同時に行うことが出来ないのだ。我々の脳はそれらを両立させることが出来ないとのことなのだ。
脳が休息している状態、リラックスしている状態のときは、これらのネットワークが交互に使われているらしい。
ところが、どちらかのネットワークを要するタスクを行う場合は、もう片方のネットワークは抑圧されているらしいのだ。
もう少し噛み砕いて言えば、我々は誰かや何かにめちゃめちゃ「共感」しているときは、それを全く「分析」することが出来ない。つまり、共感しているときは普段の己よりアホになっているとゆ〜ことだ。
一方、我々は誰かや何かをめちゃめちゃ「分析」しているときは、それに対して「共感」することが出来ない。つまり、分析しているときは普段の己より冷たい人間(優しくない人間)になっている。
どちらも同じ自分だ。だから自己矛盾が生じたりもする。
また、相手が共感して欲しいときに、こちらが分析をしてしまうと嫌がられたりするのはこの辺りにヒントがありそ〜だと思わなくもない。
ま〜共感するときに使う神経回路網も、分析するときに使う神経回路網も、どちらも進化の過程で形成されてきたものであるのは確かだ。(因みに、現代に生きる我々サピエンスと狩猟採集生活をしていた石器時代の頃のサピエンスの脳は同じ構造だ。社会構造は劇的に変化したが、我々サピエンスの脳の作りは現代も石器時代も同じなのだ。違うのは人類としての知の集積があるかど〜かなだけだ。石器時代の頃と同じ脳で我々は現代社会を生きているのだ。なので、色々なミスマッチはあって当然だ。)
一般的に女性の方が共感する神経回路網をより多く使う傾向があると言われ、また、男性の方が分析する神経回路網をより多く使う傾向があると言われている。俗に言われる男性脳女性脳ってやつだ(因みに、どちらをより多く使う傾向があるかとゆ〜だけで、それぞれ共感するスキル・分析するスキルが高いとゆ〜ことでは決してない。そのスキルは当然に個人差があり、また後天的に学習し形成されていくものでもある)。
巷でよく言われる「女性は話すことをただ共感して欲しいだけなのに、うんうんと頷いてくれればそれでいいのに、男性は直ぐに解決策だの結論だのを求めたりするし、また、それらを直ぐに言おうする」なんてこともこの神経回路網の話がヒントになるのだろうな〜と思う。会話している両者それぞれが、使っている脳のネットワークが異なる場合、求めるものも異なるのかな〜なんて思ってしまうではないか。
でも仕方がないとも思うわな。よく使う神経回路網って個人差があるのだろうと思うし。なのでお互いに可能な限りすり合わせていくしかないのだろう。
ま〜お互いに脳がリラックスしている状態であれば、共感と分析とを交互にしていくのだろうから問題はないのであろう。
やっかいなのは、誰かの屁理屈なり無茶苦茶な理屈なりを共感ネットワークばかりで受けてしまう場合だ。逆のパターンならまだいいのだ。誰かの屁理屈なり無茶苦茶な理屈なり感情的な言論なりを分析ネットワークばかりで受けたとしてもそれ程大きな問題はなさそ〜な気がする。冷たい人だな〜とは思われるかも知れんが。でも、その逆は色々と問題がありそ〜だ。
無茶苦茶な人間の話を共感ネットワークばかりで受けてしまうと悲劇が起こりそ〜ではないか。共感ネットワークを使ってそのヒドく無茶苦茶な話を受けてしまっているが為に、まともな分析が出来ない状態になっているわけだ(勿論、分析するスキルにもよるのだが)。そんな状態で無茶苦茶なことを言う人間の話を受けてしまうと「この人が怒るのは私が悪いからだ」だの「やはり私がダメだから、私がダメだから悪いのではないか」だのといった思考に陥ってしまいそ〜な気がする。また、分析ネットワークが充分に成長していない子供なんかもそんな風になりそ〜ではないか。
でも、こ〜ゆ〜ことって世の中にわりとありそ〜な気がする。分析ネットワークを暴力等により無理やり抑え込まれているケースもあるだろうし。
いやいや、それにしても、可能な限り己の脳はリラックスさせていたいものだ。平常心を保てとよく言うが、その平常心ってのは脳がリラックスした状態で、共感も分析も両方交互に出来る状態のことを言うのだろうと思う。そして、会話するときは、お互いがそのよ〜な状態であることが望ましい。
1番避けたいのは、分析ネットワークで相手をひたすらに分析して、その後に共感ネットワークのあまり良くない感情的な部分をさらけ出して怒鳴ったりすることだ。相手を分析しちゃ〜怒鳴り、そしてまた分析しちゃ〜感情的なトークをぶっ込む、そ〜いったことをしてしまうのは避けたいところである。分析されては怒鳴られて、そしてまた分析されては感情的に追い込まれてみたいな、そんな感じのやり方は、やられた方はかな〜りキツいだろ〜と思うので。
てか、もしそんなことされたならば、相手の耳元で鼓膜破いたろ〜かくらいの勢いで「うるせー!」と思いっ切り大声で叫び返すとか、相手を思いっ切りぶち殴るなりの反撃をするとか、あるいは一切聞く耳を持たないとかの対応でも構わないと思う。または、可能な限り距離を置くべきだろうなと思う。

ええっ! ホント〜ですか。 非常〜に嬉しいです。