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ステキな男性と俺との違いを『ステキポイント』を使いながら考察してみた

俺は44歳の中年男性である。名前はもうある。そりゃそうだろう。この歳で名前がなかったら色々問題がありそうではないか。
いや、そんなことはどうでもいい。

俺はステキな男性になりたい。
世の中にはステキな同年代の男性が沢山いる。
で、ステキな男性になる為にはそ~いったステキな同年代の男性を見習えばよいのではないかと思った。
なので、今回はその手がかりを探す為、『ステキポイント』を使いながら世の中のステキな男性と俺との違いを考察していきたいと思う。

あ、因みに『ステキポイント』とは世の中の「ステキ」を数値化したものである。
「え?それってお前の独断と偏見で勝手に決めた数値じゃね?」とゆ~ごもっともなツッコミについてはいつでも受け付ける用意がある。安心して頂きたい。(何を?)

前置きが長くなった。申し訳ない。では、恥じてる、じゃない、始める。


世の中には洗練されたユーモアのある男性がいる。ステキだ。
そして、洗練されたユーモアのある人は何だかダンディーでさりげないオシャレとかが上手そうな気がする。
そんなステキな人のユーモアは、より英語に近い発音で「ヒューモー」と表現したくなる。
で、洗練された「ヒューモー」はきっと知的な雰囲気を醸し出している。
洗練された「ヒューモー」は深い教養に裏打ちされ、そして相手を「クスリ♥」と笑わせ、その相手の口角を上げてステキな表情にする効果がある。

一方の俺はどうであろうか。
いまだに「うんこ」だの「ちんちん」だのといったアホな小学生男子レベルのギャグでゲラゲラ笑うのだ…
洗練された「ヒューモー」の欠片もないではないか…
しかも俺は下ネタとかも大好きなのだ…
知的さがなく恥的で痴的だ…
そしてまた、この恥的で痴的とかゆ~ギャグがしょ~もないではないか…
しかも先ほどの文で実は「口角」と「効果」をかけていたのだ…
分かり難く、たいして面白くもないギャグを説明しているではないか…
恥ずかしいではないか…
このように俺は洗練された「ヒューモー」とは程遠い位置に笑いの様々な要素があるのだ…

洗練された「ヒューモー」のある男性が 85 ステキポイント だとすると、俺は 5 ステキポイント しかないのだ…


料理をよく作る男性はステキだ。
家族や友人に料理を振る舞う、こ~いった行為は『ステキポイント』が高いと思われる。
このnote内にも美味そうな料理を作り、それを記事にしている男性が沢山いる。

一応俺も料理は作るのだ。土曜日の夕飯作りは俺の役割になっている。
でも、実は今年の正月明けから俺が作る夕飯はずっと鍋ばっかりなのだ…
だって、市販の鍋の割り下に具材をぶっ込んで火をかけるだけなので楽ちんなので都合がいいのだ…
しかも鍋は、おかず、汁物、副菜、みたいに色々作らなくてよく、洗い物も楽ちんなので都合がいいのだ…
しかも酒のアテにもなるので都合がいいのだ…

だが、つい先日、白菜を包丁で切ってる最中に不様にも己の指を切ったのだ…
痛かったのだ…しかも酒を飲みながら作っているせいか血もなかなか止まらなかったのだ…
白菜の表面に滲んだ俺の血が、俺の様々な「イタさ」を表現しているようだった…

美味そうなステキな料理を作る男性は 97 ステキポイント くらいであろう。
一方の俺は鍋ばっか作ったり、酒飲みながら野菜切って不様に指を切ったり、何かと悲惨だ。
もっと、こ~、たまにはステキな料理、例えば『サーモンマリネサラダのオープンサンド』みたいなものを作ったらどうなのだ…
それでも一応料理はするということで、43 ステキポイント ということにさせて頂こうかと思う…


アウトドアを趣味とする男性は何だかステキだ。
ロードバイクで颯爽と風を切って走る男性や、キャンプなんかで手慣れた感じでテントを設営し、ダッチオーブンなんかを使いこなす男性は『ステキポイント』が高いと思われる。

俺も低山登山なんかをしたりはするのだ。
で、登山の休憩の時に、持ってきた食い物やおやつをアリのエサにして、アリを観察するのが好きだったりする。何気に楽しい。
でも、何て地味なんだ…
山に来ているのに休憩中ずっと下を凝視し続けている中年男性、これは端から見たら変な人ではないか…
「え?何でこの人山に来てるのに周囲の景観を見ずにずっと下見てるの?」と思われるではないか…

事実、俺は山でアリを観察する為に下をずっと凝視していた時に、初老の男性に「何を見てるのですか?」と声をかけられたことがある。
「アリです。」と答える俺。
一瞬の沈黙の後、その初老の男性は困惑したような表情で「へぇ~」と言って俺の前から立ち去ってしまった。
何も立ち去らなくてもいいではないか…
アリがちょっとずつ食い物をちぎって運んでいく様子って地味~に楽しいのに…
そ~ゆ~の共有したかったのに…
でも、確かに登山の途中でアリの観察って…

ロードバイクやキャンプなどでステキにアウトドアを楽しんでいる男性の『ステキポイント』が90だとすると、山に行ってもアリの観察をしてしまう俺は『ステキポイント』21といったところだろうか…


他にも色々と違いはある。

マーケティングやビジネスの話題を興味深くお話出来るステキで何かと頼りになりそうな男性は 78 ステキポイント といったところだ。
一方、屁をすると「ミ」まで出そうになるリスクがある為に俺は屁を我慢する人間なのだとか、そ~ゆ~ど~でもいいアホな話をついうっかりしてしまう俺は 4 ステキポイント しかないであろう…
いや、マイナス4 ステキポイント だ、これは。
下品なので…


まだ違いはある。

自分のパートナーにサプライズを試みてキュンとさせる男性は、 82 ステキポイント。
一方、嫁さんがしゃっくりが止まらない時にビックリさせることくらいしか最近してない俺は、 13 ステキポイント。

そもそもの性格、もともとの性格がとても優しい男性は 187 ステキポイント。
一方、「モテたい」という理由で戦略的に優しさを身につけた、そもそものもともとの性格が悪い俺はそれを見透かされる可能性がある為、24 ステキポイント。

レディファーストを自然な形で出来る紳士的な男性は 、 94 ステキポイント。
レディファーストに下心が見え隠れしてしまう紳士的と言うよりちんちん的な俺は、 14 ステキポイント。

先回りした気配りが出来る男性は、 79 ステキポイント。
気配りが空回りする時がある俺は、 42 ステキポイント。

時間のある時に『プレジデント オンライン』辺りで知的な情報をインプットしている男性は 、72 ステキポイント。
時間のある時にエロ画像を検索したりする俺は、マイナス450 ステキポイント。

楽器が出来る、音楽が出来る男性、100 ステキポイント。
応援団で太鼓を叩いてた俺、30 ステキポイント。

ステキなパーティーを開催出来る男性、84 ステキポイント。
いまだにパンティーという単語に反応する俺、マイナス 84 ステキポイント。

仕事に情熱と誇りを持っている男性、123 ステキポイント。
仕事をそれなりにテキト~にこなそうとする俺、23 ステキポイント。

笑顔が爽やかで魅力的な男性、83 ステキポイント。
笑顔が胡散臭いと言われたことがある俺、18 ステキポイント。

同年代の俳優、長谷川博己さん、存在自体が、8716 ステキポイント。
一方、俺のここまでのトータル、マイナス305 ステキポイント。

………。

……………。

俺、『ステキポイント』数値、マイナスじゃないか…

しかも、マイナス要素、まだまだ沢山あるじゃないか…

例えば…

どちらかというとめんどくさがり屋、マイナス10 ステキポイント。

人との会話の中で、たいして話を聞かずにちょいちょいテキト~な相槌を打っていることがある、マイナス10 ステキポイント。

「そうは言っても琴花酒さんって(←俺のこと)実はそれなりにステキなんじゃないの?」みたいな暖かい感じの感想を実は期待している浅ましい俺、マイナス50 ステキポイント。

「そ~ゆ~ダメなところを正直にさらけ出す琴花酒さんって(←俺のこと)気取らないところがわりとステキ。」みたいな暖かい感じの感想を実は期待している浅ましい俺、マイナス50 ステキポイント。

実は捨てられないエロDVDがある俺、マイナス888 ステキポイント…

………。

……………。


ここまでだけでもトータルで、 マイナス1313 ステキポイント ではないか…

これでは、比較も何も俺のダメさが浮き彫りになっただけではないか…


俺は考察がしたかったのだ。
ステキな男性になる為に考察がしたかった。
ステキな男性と俺とを比較することにより、ステキになれる何か手がかりを見つけられるのではないか、そう思った。
でも、分かったのは俺がステキではないということだけだった。

ステキではなかった。
俺がステキでないことだけが分かった。
『ステキポイント』はマイナスだった。
今回の考察により、俺がステキでないことだけ、それだけが分かった。
考察をすればする程、俺の『ステキポイント』はマイナスへと進んでいった。
泣きたい?
泣きたかった。
俺の『ステキポイント』はマイナスの方向へ数値をどんどん刻んでいく、そんな気がした。

錯覚を覚えた。
俺の『ステキポイント』がマイナスの方向へ数値を刻んでいく度に、俺の精神もその数値分、サクッ サクッ と切り刻まれているような気がした。
泣きたい?
いや、我慢した。
44歳のオッサンだから泣くのは我慢した。
そんなことで泣いてはいけない。
でも、俺の頬にひとすじの涙がつたう。
あ、それは嘘。
でも悲しかった。
自分がステキでないことが悲しかった。

ステキって何だ?
そんなものは数字で表せられるものではないのではないか?
そもそも、そう思っていた。
じゃあ、『ステキポイント』って何だ?
お前が勝手に考えたものじゃないか。
意味が分からない。
おもいっきり数字じゃないか。
でも、『ステキポイント』はもう俺の手から離れてしまった。
もう俺がどうこう出来るものではなくなってしまった。
いや、意味が分からない。
意味が分からない?
なら愛していると言ってくれ。
いや、もっと意味が分からない。
愛に意味など必要ない。
いやいや、もっと意味が分からない。
違うんだ。
『ステキポイント』で傷つけられた己の精神を優しく包み込んで愛するんだ。
あ~なるほど。そ~ゆ~ことか。と思いたいが、やはり意味が分からない…

いや、だから俺を愛してくれ。
俺をステキだと言ってくれ。
そしてスキだと言ってくれ。
え?やはり意味が分からない。
どうしたの?この人?頭、沸いてるの?
違う。違うんだ。
沸いていない。俺のハートを沸かしてくれ。
そして俺の『ステキポイント』を上げてくれ。そしてキスしてくれ。
え?意味不明なんですけど。
バカなの?俺は?
そうだ。バカだ。
アホなの?俺は?
そうだ。アホだ。でも愛の力だ。
愛の力で『ステキポイント』をゼロに戻すんだ………

………。

……………。

ハッ!俺は何がしたかったのだろうか…

そうだ、ステキな男性になりたかったのだ…

そしてまた、ステキと程遠い文章を書いてしまった…

『ステキポイント』マイナス55といったところだろうか………



I hope that love and peace spreads.

………。

……………。

………え?何この人…

ええっ! ホント〜ですか。 非常〜に嬉しいです。