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【ドラマ木22時】大奥 第九話 弾かれたものたちの逆襲

家治の後継が家基に決まり、争いも治るかと思われたが、家基に定信の魔の手が忍び寄る。政の恨みや妬み、策略に翻弄される妻たちは日に日に心を病んでいく。その中で、壁ができたままの家治と倫子だったが、家治はついに自分の真実について明かし……。


次々と起こる衝撃の展開に「ここまでしなければいけないのか」とため息が出るような今回。田沼と高岳の策略も陰湿さを増していく。家基を奪われ失意のどん底にいる知保、我が子を守るために心を鬼にするお品、それを見て絶望する倫子。様々に心を病む中、影の悪である定信の過去が明かされる。居場所を失った人たちの傘となり、この世を明るいものとするために立ち上がった定信、今ではその目的を見失っているが、それを果たしたいという思いから将軍になりたいと願った過去があった。そのキラキラとした思いは、田沼の汚れた手によって踏み躙られた。さらに、家治も支配され、倫子も虐げられてきた。さらに今回、大奥取締役の座から下されそうになっている松島。「お前はいらない」と弾かれたものたちが抱える信念が、進む道はおそらく一つではない。しかし、そこに張り巡らされたそれぞれの強い思いが今後どのように展開していくか、楽しみにしたい。

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