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カメハメ波出すの辞めたい

先日、何気なく読んでいた坂爪圭吾さんのnoteにものすごい真理が書かれていた。


読んでいて「うわっ、自分のことだ」と思ったし、その理由に関しても「うわっ、当たってる!」と思った。
どういう訳か、人は図星になると嬉しくなる。見つけてくれてありがとうと言わんばかりに嬉しくなったし、あまりに赤裸々に自分のことすぎて恥ずかしくもなった、まるで自分の人生単位での日記を読まれてしまったかのようで、私は今、とても恥ずかしい。

父親に甘えきれなかったというのは、私の場合は父親が病気してしまったから、本当に父親のせいではないと思うけど、
『父性の欠如を「自分が父親になる」ことで克服しようとする』という部分、読んでいて「なるほど」が止まらなかった。まさにその通りすぎる。
満たされなかった分、相手に父親役を求めているのかと見せかけて、どういうわけか自分が父親役をやってしまうのだ。

自分の恋愛を振り返ったら見事に全部その通りで、その度に鬱憤が溜まり、捻じ曲がったカメハメ派を打つ。そして全員皆殺しにして、後には何も残らない。劇場版・台風みたいな恋をした。私の恋愛は一貫してこれである。


小さいことをつべこべ言わない、人の遅刻も怒らない。金払いは良く、いつもニコニコ現金払い。なんなら自分が多めに払って、気分よく解散する。大丈夫じゃない時ほど笑って平気なフリをして、恋人のわがままは全て許し、長めのリードで飼ってる犬のように、相手の不始末は自分も尻拭いをしてきたし、機嫌が悪ければご機嫌をとり、相手の好きなものを作り、甘えきってるなコイツ…と思ってもそれごと愛する。そういう愛し方をして、自分のして欲しかったことを相手にして、それで満たされた気になった。

↑文字にしたら自己評価クソ高くて笑っちゃった。これは盛り過ぎ。ごめん。

でも、事実としてこのパパ行為にママ行為も合わさって、家の全てのことをやって来たのだから、そりゃうまく行くわけがない。
こういう女に付け込むのは、男という名のバブでしかないのだ。私はそのバブのカメハメ派さえも受けきった。そして「この女は信じられる!」と安心したバブは、結婚してからも好き勝手に不倫を繰り返した。
「まーちゃんは男だよ、俺よりずっと。」そう言われた意味がようやくわかった。


女は男のカメハメ派なんか受けきらなくて良い。私はなんでも正面から受け止め切ることこそ正義、と信じてやまないプロレスラーみたいなところがあるから、「好きな男のワガママくらい聞いてやるのが女ってモンよ!(ドヤァ……)」と言わんばかりに、彼のワガママを受けきって、全然平気じゃないのに余裕なフリする事が当たり前だったけど、普通にブチキレて良かったのだ。改めて言おう。女はカメハメ派を受けなくて良い。打たれてしまったら、2倍のパワーで打ち返すべきだ。それで相手が死んだとしても、私達の四星球(スーシンチュウ)は消えない。持てる限りのパワーで相手を始末する。それこそ武闘家の流儀ではないか。

私はカメハメ派を出す。きっとこの先も、生きてる限り、恋する限り、必ず出すだろう。それはもう避ける事が出来ないと確信している。

でもそれで良いのだ。それに負けていく人とはさよならすれば良い。そこには憎しみも悲しみもない。出会ってくれてありがとう、そして手合わせしてくれてありがとう、と、深く一礼をするのみだ。

俺とお前の天下一武道会。早く終わらせたい。早くカメハメ派出して、早くカメハメ派打つの辞めたい。人のことちゃんと信じたい。こんなボロッボロになった今でも、笑っちゃうけど、男の人のこと信じられたらいいなって、今でも、いまだに、本気で思ってるよ。性善説を信じるのは時代遅れかもしれないけど。人間って、多分ほんとは人間のこと信じたいんだよね。多分、遺伝子レベルでそう願わずにはいられないものなんだと思う。

犬飼いたい