それぞれの価値観

 私は某コンビニでアルバイトしてるんだけど、今回はここ最近よく来てくれるある人についてお話したいと思う。

 その人は茶髪のボブで、お化粧が上手で、洋服のセンスがすごい良くて、いつもカフェラテを買うんだけど毎回「ありがとう」と笑顔で言ってくれるような人で、第一印象は「綺麗な人だなあ…」だった。でも、ちょうど同じシフトだった同い年の男が「ちょっとあの人気持ち悪い。」って言うの。何故彼がそう思うのかはすぐに分かった。その人はおそらくMTF。以前私がnoteで述べたように、「理解してください」とは言わないが、、わざわざ声を出して言う必要があったか?とは思う。「気持ち悪い」という感情が悪いと言っているわけではない。ただ、セクシャリティに関係なくても、自分が発言するときに少しは考えてから言うべきじゃあないのか、という話だ。言い方が正しいかは分からないが、その年になってそんなことも分からないのか、と思ってしまった。

 私自身はその人のことはとても綺麗で良い人だと感じていたが、やはりまだまだセクシャリティに関する価値観の違いには考えさせられる面があるようだ。セクシャルマイノリティが直面している問題を解消する第一歩として大切なことは、「『全員』の知ろうとする態度、正しい情報を得ようとする行動」だと私は思っている。他人事ではなく自分事という意識が一人でも多くの人に芽生えることで、「理解」までいかなくとも、「共生」の出来る社会には変化していけるのではないだろうか。それが今一番いいことではないかなと思う。

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