働くことと試験勉強

試験のための勉強は役に立たない。


学生時代に初級システムアドミニストレータ、一昨年にWACAの上級WEB解析士の資格をとって、昨年ITストラテジストに挑戦しました。(午前は通過、午後2で落ちてしまいました...)

ITシステム部ではないのですが、何かしらの役に立つだろうという気持ちだったのが学生時代。この2年は仕事で使う知識の脇固めができそうだと思ったから勉強しました。

勉強している途中に感じたことは、「この知識はすぐに役に立つかわからんな...」といった不安感。

すぐに勉強をやめて、明日の仕事のために早く布団に入ろうと思ってしまうのでした。

実務で役に立つのは鮮度の高い情報。教科書の内容ではない

その上、実際の仕事で役に立つのは、まさに「いま、その時」に合った情報。
そういえば、あの時本で読んだな....くらいの情報は実務に使えないのです。

不確かな情報で仕事をすることはできないから、誰かに教えてもらったり、調べたりすることが必ず必要になります。

勉強してるのに。やる気はあるのに。なんでかうまくいかない。

自分のやれることなんてほんとに少なくて、時間ばっかり無駄にしているような気がしてきます。

やっぱり試験のための勉強なんて意味はないのでしょうか?

スタートの駆け出しを力強いものにする試験勉強

試験勉強が意味がないとは私は思いません。

私の場合、試験勉強が役に立ったのは、新たにその分野の世界に一歩踏み出すタイミングでした。

システム関連のことを勉強していた私にとってのそれは、ふとしたことから異動になり、ECサイトの改修を担当することになったときのこと。

もちろん実務を回せるようになるまでに時間はかかりましたが、先輩や上司とのコミュニケーションに対する理解度や感度は高く維持できました。

「これなら何とか挑戦できる!」

そこで得た勇気は大きかった。もっと勉強してやろうと思いました。

今度は机上だけでなく、実務のアウトプットと机上のインプットを地続きでやる勉強です。

オン・ザ・ジョブの時間もそれ以外の時間も前のめりに走れていること、時間濃度が高くなっていることを感じました。

実際に、実務もそれにまつわる知識も、同僚のそれに追いつき、追い抜くことができました。

試験勉強で自分の時間の価値を自分で上げられる

いわゆる受験のための勉強時間というのは、読書よりも確保が難しいと思います。
ただ読むだけでなく、体型立てて理解し、記憶し、アウトプットできるようにするためには、まとまった時間が必要になるからです。

必然的に、勉強のための質の良い15分をどう確保するかを考えることになります。
これは結婚して所帯を持ち、子供が生まれるといよいよ難しくなる。
(違った視点で勉強することが増えるのはとても幸せですが)

電車の中。...つり革に掴まるのも難しい。
朝起きてすぐの時間。...妻を置いて自分だけ好きなことしているわけにはいかない。
寝る前の時間。...子供がいつ寝るかわからない。
仕事のお昼の時間。....これだ

といった具合に、自分の時間をデザインしていくようになってきます。

あらかじめ、自分の時間を抑えていくことになるので、突発的だったり目的の不明確な予定は排除するようになってきます。

自分の時間に対する需要が増えて、価値が上がっていくのです。
すると、前に向かって歩けているという自信がつくようになりました。

これができると、具体的に行動するチャンスが発生したとき、前のめりに掴みにいけます。チャンスを逃さずに一歩を踏み出せる。

「試験勉強をやるなら、実際に行動してみたら?w」

確かにそのとおりだと思います。
でも、動くべき時に動けるようにしておくために、試験勉強は馬鹿にできないと思うのです。

試験勉強で、動くタイミングを逃さず、動き出しを良い方向に持っていける。
結果、自分の時間はもっと意味のあるものになっていく。
そんな風に思うのです。

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