![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144807626/rectangle_large_type_2_6d13edfd0cdb9f45432f10f394d53580.png?width=1200)
夏至のエネルギーとデイサービスと認知症介護とぼくと
やっぱりね、
noteをやっていてよかったと思う。
しんどいなぁ。と思うことがあっても、
書くことで少し冷静になれるから。
今日の話ってのはさ、
「うそーん。あんなに仲よかったじゃん」って話でさ。
今日は「夏至(げし)」だったよね。
スピリチュアル信者ではないけれど、スピリチュアル界隈ではどうやら重要な日らしいね。陰から陽に切り替わる転換点らしいよ。詳しくないけれど。
今朝は強めで陰鬱な雨が降っていてさ、
なんか、いやーな空気があったとか、なかったとか、
雨の日って心なしか身構えてしまうよね。無意識のうちに。
デイサービスに送迎車が到着して、施設に迎え入れるときに利用者さんの表情とか足取りとかを観察するんだけど、
いつもしっかり歩けている方がフラついてたり、ここのところ朝方と日中の寒暖差が激しいこともあって、なーんか体調よくないのよね。利用者さんもぼく自身も。
というか、鼻啜ってたり咳をしたり、実際に発熱があってデイサービスを休んだり。利用者さんも職員もね。
きみはどう?大丈夫かな?
朝寒いと感じたとおもったら、日中は嘘のように晴れ間が戻って来て猛暑日で。今度は熱射病や脱水症状に気をつけなくちゃいけないし。
今日の午後も、昼間にはカンカン照りになってさ。ああ、これが「夏至パワー」なのかって思ったよ。
んでね、
ある男性の利用者さん、前回の利用の時は、ぼくの弾き語り演奏「川の流れのように」に合わせて、エアーピアノを披露したぐらいご陽気だったのよ。「すばらしい!こんぐらっちゅれーしょん!」なんて言葉をかけてもらったしね。
だがだが今日は、午前中、ぼくの顔を見るやいなやね、
「なんだこのクソ坊主!根性叩き直してやろうか!」って。クソ坊主って、、
デイサービスに響き渡るぐらい大きな音を立てて机を「ドンッ!」と。急に怒り出してね。そのあとぼくが近づいたのも悪かったんだけど、ほっぺたをぎゅーっとかなり強い力でつねられて、さらに「お前いい加減にしろよ!」って。まぁ、身に覚えがないし急よね。
隣に座ってる利用者さんに飛び火したり、言い争いになったりしないように間に入らなくちゃと思ったことと「前回仲良くしてくれたジャーン」っていう心に希望的観測があったもんだからさ、近づいてしまった。
認知症の怖さというか、謎多き人体の不思議というか。
ここでね、いちばんやってはいけないことって。ぼくがその場に居続けること。その方の意識の向かってる先がぼくなので、まずは意識の外に外れることだと思っているのね。
駆け落ちした恋人と、親の反対を押しきれずに諦めて自分から身を引くみたいな。ぼくは視界の外へと外れて、ほかのスタッフと交代してもらったのね。
さすがにちょっと落ち込んだなぁ。
認知症の周辺症状だとはわかっていても、心臓を裏側から突かれているような、嫌な胸騒ぎがしばらく続いたし。
ぼくは他の利用者さんの入浴介助を控えてたから、気持ちの切り替えとかそんなんも言ってられずにバタバタと仕事してたけど、午前中はずっと笑顔が引き攣ってたもんなぁ。ひとりマリオネット状態よ。
最近のね、自分の接遇に関して。多少なりとも自信をもっていたこともある。今までの仕事の中で、重度の認知症の方でもそれなりに対応してきていたからさ。
ましてやこうしてnoteに介護に対する話をしているし、理解が深まっていると思ってたのもあったし。
「夏至や。夏至のせいや」
だって、午後から晴れ間が指してきて、
その方はご陽気になったのだから。そして、ぼくと一緒に散歩に出かけたのだから。リベンジ介護じゃい。
いやいや、やっぱりね。この時期は水分不足だとか、そういったことが密接に関係してて、認知症の周辺症状を引き起こしていると思うよ。雨とか気候の変化とかも影響してると思う。曇り空で色彩がなかったり重い空気だったり。
認知の意識が薄くなって、感情や雰囲気、場の居心地を敏感に感じ取ることが強くなるのだと思ってる。これはぼくの勝手な解釈だけれども。
ただ、ぼくがきっかけになっただけ。その方は不安だったのだよ。心が落ち着かなかったのだよ。ただそれだけのこと。
その方の内側が変わってしまったわけじゃなく、外の変化に敏感に反応しただけの話。
「ああ、夏至。夏至のやろう。このやろう」急すぎてびっくりしたじゃねーか!
介護施設ではよくある出来事。でも同時に思ったことは、在宅で認知症介護をされている方の大変さよね。
実の母親に「なんだてめぇ!」なんて言われた日にゃ。同じ屋根の下に暮らしていて逃げ場も休息できる部屋もない。少し離れようにも自分がいなくちゃどうにもならない。これはね、もっといろんな方に知ってほしいよ。
だから介護施設があるんだよ。必要なんだよってこともね。介護をされている方の、休息の場所でもあるのよね。
身体介護も大変。でも認知症介護って身体も精神も支えていかなくちゃいけないのよね。ちょっと文脈が違う。
そうなの。気分転換に、この話をしてるのよ。
いつもより、ちょっとお喋りでしょ。
久しぶりにプレステの電源を入れたよ。難しいゲームすぎて逆にストレスが溜まった。
これからコンビニでおやつを買いにいこうと思ってるし。
少しだけ夜更かししてやろうと思ってる。明日休みだから。
仲よかった二人で遊んでる夢を見よう。いや、今日はいい。明後日でいい。
ただ、その方と次会う時、
また、初めて会ったころのように自己紹介するとしても、
「なんかお前、懐かしい匂いするなぁ」って思ってくれると嬉しいなって思うよ。
そんで介護には、こころが豊かになるふれあいもあるってこともさ、知ってほしいな。
介護は大変。介護職はキツイ。そんなネガティブなイメージを覆したいと思っています。介護職は人間的成長ができるクリエイティブで素晴らしい仕事です。家族介護者の方も支援していけるように、この活動を応援してください!よろしくお願いいたします。