ある方の入浴介助
この記事は、ぼくがぼく自身のために書いているものです。
脱衣室の手すりに向かい合うように車椅子を停める
左は患側、右は健側。基本どおり脱健着患で脱衣していく
左腕の拘縮が強いので、脱衣のお手伝いをするとき、衣類が引っかかりやすい注意する
手すりを持ち、右足でしっかりと立位することができる。立位保持もできるので体を支える必要はない。立ち上がり時に、持参されている「赤いタオル」を車椅子へ敷く
車椅子のまま浴室へ。洗体はスポンジで行うため、タオルは浴室に持ち込まない
洗面台の手すりを持ってもらい、立ってもらう
立ち上がっている間に、シャワーチェアーに変える
シャワーをかけてしまうと「逆に体が冷えてしまう」とのことなので、すぐにかけ湯はしない。
洗面台の前に風呂桶に湯を溜めておく
持参されている「青のスポンジ」を渡す。ご自身で顔を洗ってもらう。青のスポンジは上半身の洗体に使う
洗顔が終わったら、持参の「T字カミソリ」を渡す。髭を剃っている間に、風呂の掃除を少し進められる
持参の「トニックシャンプー」がある。洗髪に使用する。襟足・耳の後ろなど、お手伝いをする。程よいところでシャワーをかけて泡を流す。
「青のスポンジ」で、ご自身で患側を洗っていただく。程よいところでスポンジを借り、健側・背中・拘縮した関節部分を洗う。手のひらの拘縮部分に垢が溜まりやすいので、ゆっくり開いて指の股を洗う。拘縮を広げる際に痛みはないとのこと。
上半身を洗っている間に、持参されているもう一つのスポンジ「肌色のスポンジ」渡し下半身を洗ってもらう。上半身と下半身の洗体が同時に進み入浴時間の短縮になる
上半身の洗体が終わったら、下半身の洗い残しを洗っていく。足の裏・足の指・膝裏など
手すりを持って立ち上がってもらい、太ももの裏・臀部を洗っていく。
洗い終わったら座ってもらい、シャワーをかけて体を温める(シャワー浴)
もともと、衛生面が気になるとのことで湯船には浸かりたくないとのことなので、湯船のお湯は使わないように気をつける
体が温まったかを聞き、頃合いのいいところでシャワーを終える。シャワーチェアーから車椅子に座り変える手順は同様。浴室内でバスタオルを渡して、ある程度水気を拭いてもらう
脱衣所に向かう。手すりと向かい合うように車椅子を停める
リハパンとパッドは、汚れていなければそのまま使用。トイレの時にご自身で交換できる方なので問題ない。
上着を着る時は、拘縮した左腕が引っかかりやすいので気を付ける。両腕を肘まで通し頭をかぶせるようにする。脱健着患で着衣していく
タオル・お風呂セットとふたつの入浴カバンを持参されています
話好きな方なので、会話に集中しすぎると手が止まるの注意
ジャンパーのポケットに、古銭入れ・家の鍵が入っているので、持つ時に落とさないように注意する
ドライヤーはいらないというので、無理にしない
と、3回目の入浴介助でコツが掴めてきた。
初めて入浴介助したときは、1時間かかってしまったが(その後の業務がめちゃくちゃバタついた)、3回目は35分まで短縮できた。(もう専属みたいになってきている)
はじめは本当に手探り状態で進めていくので、経験を積むことが本当に大事だなと思います。
そして職員が変わればやり方や視点も変わってくるので、まずは議論・協議できるように言語化すること・共有することも大事だと思っています。
とはいえ、なかなか時間がなくてできませんが。。
なんにせよ、気分よーく風呂に入ってもらえればそれでいいのだ。
介護は大変。介護職はキツイ。そんなネガティブなイメージを覆したいと思っています。介護職は人間的成長ができるクリエイティブで素晴らしい仕事です。家族介護者の方も支援していけるように、この活動を応援してください!よろしくお願いいたします。