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感触は紙粘土。足の甲を親指でグッと押してみる。するとゴルフコースに転々とあるバンカーのように凹んから、ゆっくーり時間をかけてもとの形に戻ろうとする。
まるまると太った大根。ありきたりな表現だけど本当にそうだからそう言うしかない。ぼくは痛々しいを通り越して「はぁ〜」と感嘆のため息がでる。
入浴介助で足元を洗っているとき、ぼくは何個もバンカーをつくって人体の不思議を感じていた。ぼくに遊ばれているじいちゃんも「すごいだろ」と言って笑っている。とく痛みは感じないようで、しゃーないなぁと言った感じだ。

日中は足を上げるようにしているし、看護師さんが足の甲からふくらはぎまでを丁寧にマッサージしている。でも、滝壺に流れる水のように登っていくことはない。
いったい足の感覚はどんな感じなのだろうか。そもそも足の筋力の衰えもあって、歩くことが難しくなってっきた方だ。

浮腫の原因にも色々あって、その方は薬の副作用によるものだろう。薬を止めるか弱めるかすればいいのではと思うが、そうすれば今度は命が危なくなる。浮腫か命か。本人に自覚があるものだから、ぼくがバンカーを作っても「パンパンだぜぇ〜」といってワイルドに答えてくれるのである。

介護は大変。介護職はキツイ。そんなネガティブなイメージを覆したいと思っています。介護職は人間的成長ができるクリエイティブで素晴らしい仕事です。家族介護者の方も支援していけるように、この活動を応援してください!よろしくお願いいたします。