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身内の介護について

40
70代の母親と一緒に暮らしています。いとこのおじさんはパーキンソン病。40代のぼくが身内の介護について思ったことやエピソードをエッセイにして綴っています。
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記事一覧

10年の歳月を経て

ハタチで実家を飛び出して、10年後に芸人を辞めて実家に帰ってきた。 10年前に実家を送り出し…

母に提出する反省文

夕飯前、リビングのソファーで座っている母。 いつもと変わらぬ光景だが、その部分だけがぼく…

解けないナンプレ

「新聞読んでるの?」 「この数字を埋めてくやつ?難しいね意外と」 「ああ、それナンプレっ…

100万円の手切金

LINEで送られてきたメッセージ。 登記に変更にかかる手続きのための諸経費 登記変更・出張費…

朝起きたら自宅ではないところに居ると思って自宅に帰ろうとして自宅を出てたらしいが…

月に一度、いとこのおじさんの様子を見に行っている。 いとこのおじさんはパーキンソン病だ。…

なまくら坊主

今日は仕事が休みだったので、久しぶりに母と小一時間しゃべる時間があった。 母と息子と猫1…

ぼくの答え

母は自分の答えを見つけて夢中になっているから、 指摘してばかりだと当然「そんでアンタはどうなのよ」と言われるにきまっている。ので、もちろんぼくもアンサーを用意している。 整膚(せいふ)を勉強している。 いわゆるマッサージなんだけども。皮膚を引っ張るように持ち上げて、血流を促すという施術だ。 整体や指圧と違って、押すのではなく引くマッサージ。たとえば高齢者の方で脂肪や筋肉の少ない方、関節の痛みや変形などで力を加える施術の難しい方に向いている。とくに寝たきりで拘縮の強い方、

母の答え

こんな時間になにをしているんだ。いっぱい広げましたなぁ。 一度のめり込むと気の済むまでト…

【介護エッセイ・初稿】いとこのおじさん最後の旅行(仮)

こんにちは!寿(ことぶき)といいます。 この投稿で伝えたいことは「初稿を書き上げることが…

150〜
割引あり

ぼくは頼れる介護のおにいさん

いとこのおじさんはパーキンソン病だ。 ぼくの家から車で10分くらいの距離にあるマンションに…

【介護エッセイ】 一致不団結

とあるエッセイコンテストに応募して、賞を頂くことができました。 自分の書いた作品が評価さ…

100〜
割引あり

母に問う

「このままテレビを見続ける人生でいいの?」 「何かやりたいことはないの?」 正月のこと。 …

人に愛されるように生きる

ここ数日のnoteがどうも薄暗ーい方向へ向かってしまっていたため、ここは少しばかり小休止。 …

おじさんとの旅行 iiiii

前回はこちら。 兄が引きこもりになった。 ぼくとはふたつ離れている。 幼少期、感受性の高い時期に悲しい出来事があった人は、どことなく無表情に育つのではないかと思っている。 感情を押し殺し、子供であることをそのまま表現できないからだ。兄もぼくも、表面的に感情表現の豊かな人間ではない。今の笑顔は、成人になってから後天的に身につけた愛想笑いの延長なのかもしれない。 そうでなくては、こんなことをnoteにわざわざ書く必要なんてないから。 兄は中学校でちょっとしたイジメに遭った