イロトリドリノセカイ

フウセンカズラというアーティストの曲に
イロトリドリノセカイという曲がある。

花々の色はイロトリドリで、見てると
いろんなことを忘れられる。

しばし坐禅をして、呼吸に意識を向ける。

このときの感じと花を見ているときの感じは
テイストが似ている。

坐禅を再開し始めて、なんとなく
昔の感覚が戻る気がする。

私にとっての坐禅の場は
鎌倉円覚寺であり、建長寺。

あの場所のあの感覚が精緻によみがえる。

はじめたのは、やはり頭の暴走を
緻密に見つめたいから。

頭の中の混乱は凄まじいもので
容易にはおさまらないだろう。

香の煙が揺蕩うのをチラリと見ながら、
坐る。

もうひと月経つと年末年始。

年末年始は普通の生活が止まる。
休みが数日続く。
普通の生活が止まることは
それはそれでいいのだけれど、
その数日が致命的影響を与えることもある。

パンジーの花は寒くても庭で咲いている。
たぶんこの花たちは年末年始を越せるだろう。

わたしは年末年始を超えられるだろうか。
ひたすらに忍の一字。