雨に降られて

雨が来る、そろそろに
曇り空が迫る
街を洗い流す
僕の汚い手も綺麗に

枯れそうな花が
水を受けるように
血を洗う
このままじゃ干からびて
こびりついて、僕は汚れたまま

朝方になればきっとそう
朝立ちが降ってくれるだろう
そんなことを期待しながら
眠りにつく

あなたの全てに触れたくて
あなたを永久に残すことが
こんなに汚らわしい事だとは知らなかった

美しくなる雨が降る
このままじゃ僕は汚い、要らない
綺麗になる雨が降れば
僕はきっと綺麗になる

泣きそうな空が顔見せて
僕は笑いかけるのだろう
あなたと共に空見上げて
雨を待って

泣き出した空と濡れる視界
雨粒か涙か知れないが
赤く光る水たまりが 
笑顔を映していた

美しく光る、雨粒が弾む
同じように僕も弾んで踊って
美しいまま、君も濡れる
ずっとそのままスリーピンスリーピン

美しいままで
美しいままで
雨に降られて
二人とも綺麗だ

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