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お隣さんを巻き込んでみようかと・・

先日、台風後でシーンと静まり返っていた商店街に1軒だけ小さく灯りを灯している場所がありました。我が母のブティックのお隣の、居酒屋さん。

私が幼少の頃には、そこには幼馴染のご両親がてんぷら専門店を営んでいて、よくそのカウンターで夕食を食べていたものです。お客様としてはもちろん、家族のように奥で賄い飯にありつけていたこともしばしば。 


ふと、母が『今日は何か美味しいものが食べたいね。お隣も灯りついてるしね・・』

もうすぐオープンして4年の居酒屋。お隣ではありますが、いつもご挨拶はするもののお店で飲食をしたことはありませんでした。


懐かしい暖簾をくぐると、昔と変わらない雰囲気がそこに。

『今日は想定外で・・まさかこんなにお客様が来てくれるとは思わず、取っ散らかってます!』と若い大将。アルバイトにも休みを取らせ、一人バタバタと、お客様の応対、調理、配膳をこなしています。


『て・て・手伝いたい!』私の悪い癖が出てきましたが、ひとまずはゆっくり、ゆったりと昔懐かしの雰囲気に浸ってみました。


お客様も落ち着いてきて、ひと段落ついた大将とおしゃべり。

実は・・・私は自分の妄想、構想を切り出してみました。


『あのぉ、お隣のブティックでも飲食店をやろうと思ってまして』


実際には、飲食店の許可を申請しようかとしているだけで、食事をガッツリ提供するというよりは、喫茶店のような、スナックのようなスタイルを考えています。ちょうどお隣の居酒屋はお昼3時から飲食ができるので、うちのお店で夕飯を食べたいというお客様のご注文を、大将のお店オーダーにしてもいいですか、というお話で・・

『大将の店が満席の場合、30分ぐらいうちで、待機してもらっても構いませんし』『週2日ぐらいしか夜は営業しませんが、商店街が少しばかり賑やかな方がいいかなと』『お隣Uberのように、大将の所で注文をして、うちのテーブルで、少し寛ぐってのはどうかなーって』


勝手にお隣の若大将をブティック再生計画に巻き込んでしまいました。


『ブティックもなかなか大変でしょ~』優しく、話に耳を傾けてくれる大将。これからは、もっと、もっと日常的にお隣の大将とも関わっていきたいな。ブティックの今後の接待は(したことないケド)、お隣さんだな。


昔の賑やかだった、全テナントの大将や女将と仲良しだった頃の商店街を思い出していました。そして、ふと気が付くと奥の座敷のグラスをせっせと、カウンターまで運んでいるうちの娘がいました。

『うわぁ~凄いいっぱいグラスがある!』『このお皿、重たいね~』

大将、いつもうちのブティックで母の生存確認と世間話にお付き合いしてくれて、ありがとう。これからは・・・もっと絡ませてください(爆)

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Emma/おしゃれの小部屋
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