自分でハンドルを握ることが一番の原動力になる

自分でハンドルを握ることが一番の原動力になる
 
 A 9割自分でできるけど、1割は上司に聞かないとわからない仕事。
 
 B 1割は自分でできるけど、9割は教えてもらわないとわからない仕事。

 
 あなたならどちらをしている時に、楽しいと感じますか?

 特殊な事情がない限り、多くの人は、Bを楽しいと感じるはずです。

 子供達も同じで、

 A  9割自分でできるけど、1割は先生に教えてもらわないとわからない勉強の進め方

 B 1割は自分でできるけど、9割は先生に教えてもらわないとわからない勉強の進め方

 この二つでは、圧倒的にAの方がやりがいがあるわけで、授業を考える際には、このことをベースに考えなければいけません。

 
 Aのやり方で仕事や授業を進める限り、仕事や勉強自体に不満を持つ人はまずいません。

 もし不満があるとしても、それは人間関係等の別の問題がある場合です。

 逆に、Bのやり方をしている限り、仕事や勉強そのものに充実感を持つことはできません。

 もし、不満がないとしたら、それは人間関係等、別の喜びを見出している時です。

 
 Bのやり方でも、おもしろい先生が、おもしろおかしく教えることで、授業がわかる!楽しい!となることはもちろんあります。

 しかし、その場合、先生の魅力に、生徒は依存していることになり、では、別の先生の授業を楽しめるか?ということになると、そうはなりません。

 だから、講演家のお話のように、「その時その場所での気持ちの変化を人に与える授業」をする場合には良いのですが、学校の先生や塾の先生は、そのような授業をして、人を自分に惹きつけるようなことはしないほうがいい、というのが私の持論です。

 先生が魅力的だから頑張れるよりも、自分で自分の人生のハンドルを握っている充実感こそが、その人が生きていくうえで、一番の原動力になると思っているからです。

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