見出し画像

落ち込んでいる人のメカニズム

 落ち込んでいる人というのは、自分を責めている人です。

 子供の欠点を責めてしまい、またそういう自分を責めて落ち込んでしまうお母さんのために、落ち込んでしまう人というのは、実は何をしているのか?そのメカニズムを説明してみました。

 もしかすると、知るのが怖い方もみえるかもしれませんが、本当のことを見つめることができれば、人は変わることができます。

 赤チンを塗る程度の痛みは走るかもしれませんが、少し我慢して、最後まで読んでみてください。

 落ち込む人のメカニズム

「できない」自分を責めている時というのは、「責めている」のも、「責められている」のも、両方自分なわけですから、当然、苦しい状態で、何も益がないように思えるのですが、どうして人は、わざわざ自分で自分を苦しめるようなことをしてしまうのでしょうか?

それは、たとえ相手が自分であっても、人の失敗や欠点を責めている時、意識は「責める立場」に身を置くことができ、「私は悪くない」「私は正しい」と、錯覚することができてしまうからです。

相手が他人で、「何も解決策を示さず、ただ、相手を責める」ことを続けていれば、もちろん、反発を買うことになります。

しかし、相手が自分となると、誰にも知られることも、咎められることもなく、偽りの正しさの中に浸り続けることができてしまうので、なかなかその矛盾に気づくことができません。

また、相手が自分以外の人であっても、何かしらの権力関係によって、相手が自分に反発できない立場にある場合。(例えば、親と子、上司と部下、先生と生徒のような関係の場合)自分で自分を責めている人は、自分に対してしているのと同じことを、相手に強いてしまうことになります。

そして、責めているのは、いつも自分や誰かの「失敗や欠点」についてなので、責めている自分は、何一つ自分を変える努力をしなくてもよく、いつも正しい側に立つことができてしまう。

テレビのワイドショーで、ひたすら誰かの不祥事を皆で騒ぎ立てたり、ネット上で、人の非を言い立てたりしている人たちは、無意識に、この状態に陥っていて、人を責めているうちは、一時的に気分が良いかもしれませんが、結局は、その矛先は自分に向き、一人になった途端、待っているのは地獄のような世界。

いじめや差別も同じです。自分にしていることを、人にもしているわけですから、一番苦しいのは自分自身。世界中どこにいても自分からは逃げられない。

自業自得といってしまえばそれまでですが、そういう人達も含めての社会ですし、自分を責めて落ち込んでいる人は皆、人ごとではありません。

競争的な社会では、どうしても、自分や人を責める人が多くなります。


人の失敗や欠点ばかりが目に付いてはいませんか?

その目は、誰より、自分自身を傷つけています。

それに気づけたら、何かが変わり始めるはずです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?