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「聴く本」

紙から液晶にそしてイヤホンに

先日24日から聴く本であるAmazon傘下の「audible」から『機嫌のデザイン』が発売されました。

audible

その一月半ほど前からもう一つの「聴く本」であるオトバンク社の「オーディオブック」からも『機嫌のデザイン』が発売されました。

audiobook

さらっと自慢をしておりますが、まずスマホやタブレット(PCもですが)で見るための電子書籍化(kindle)は、半ば自動的に多くの本が選ばれますが、「聴く本大手2社」に選ばれる本は限られています。

とは言えすでに膨大な数の本が「聴く本」化されているので、逆に言えばナレーターの人材をどう養成していくのかが今後の課題かなと思ってしまうぐらいです。

すでに「聴く本」のシェアは電子書籍に迫っていますし、逆転する可能性すら語られるようになってきています。

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「聴く本」化された事自体をまず自慢しているようなものですが、それ以上に大事な事は両社にあって『機嫌のデザイン』のランキングが「聴く本」が出たばかり(本自体は3月ですが)だという事もあって総合ランキングでも結構な上位である事です。

別に「聴く本で売れている自慢」じゃないんです。
そこにはちゃんとした理由を感じるのです。それは「本の作り自体が聴く本に向いていた」という事実です。

既刊であるもう一冊の本『自分に語りかける時も敬語で』は電子書籍化されていますが、もう一度「紙の本」を買い直した人のコメントが少なくありません。すでに「紙の本」を持っている人が『外でも気軽に読みたい。』という事で電子書籍を買われた方もいます。

聴く本に向いていた

みなさんも良く知っているアルフレッド・アドラーの『嫌われる勇気』がどちらの「聴く本」でも根強い人気ですが、それは「対話形式」で展開する内容である事が「聴く本」になってより生き生きと本の主旨が伝わりやすくなっているのも要因だと思っていて、同様に『機嫌のデザイン』も対話形式で話が展開する事となにより「言葉遣い」が丁寧なので、耳障りも悪く無い(いや良い)というのも売れている要因かなと思っています。(サンプル視聴ができます)

新しい世界に立っている

さて、ハヤカワ新書では「NFT(Non-Fungible Token代替えが出来ないデジタルデータ)」という最新のテクノロジーと「経済システム」を経験しましたし、今後時代の主流になるかもしれない「聴く本」という世界に立っている事自体がとても興味深くなによりも『別にそういうつもりで本を作ったわけでは無く、多くの人にわかりやすく伝えたい。』というとても素朴な考えが最新に近づく結果となってしまった事が皮肉でもあり面白くもあります。

『最先端は人に近づく』秋田道夫


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