「やんちゃについて」
先日のセラミックジャパン50周年記念講演の中で、わたしは何度か自身の事を『やんちゃなんですよね。』と言いました。
時と場所をわきまえないやんちゃだとは思いませんが、とにかく直感的に気に入らないとすぐに席を変えたり、果てはお店を出たりといういう行動に出る意味という意味ではやんちゃです。自由とも言いますが。
しかし大人しく「ジェントル」になるのはそんなに難しくはありません。
デザインだって「大人しく」させる事はそんなに難しくありません。
しかし、どこかで『自分がやらればそれをする人はもう出てこないかもしれない。』という気持ちになって、大胆なデザインを絵にしておくようにしています。
とは言え小心者ですから、周りから注文(クレーム)がつけば「大人しいデザイン案(安全策)」に決まってもしょうがないかなと思う事も可能なんですが、なぜかその「やんちゃな絵」にチカラというか、受け取り手が『このカタチを出来ないいうのはプロとしてのプライドが許さない。』という風に感じるメッセージがあるようで、結局一番斬新なものをやりましょうという方向に行くんです。
実はやんちゃはね「フリ」です。
理路整然と詰めて話をさせると後味が悪いでしょ。『またあいつのやんちゃんにやられた。』なんて悪口を言いやすいようにしているんです。 ほんとですよ。ずるい人。
2023/10/22 秋田道夫
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