雑記20221207

日付は越えているけれどまだ寝ていないからきっとセーフだ、なんて思っている。

夜はわたしに、わたしの言葉を連れてくる。渦巻く思考の内側で行き場をなくすのはいつも、文字になって表出するものとしての言葉ではなくて、きっと心のうちに横たわるどうしても変えられないもの、それは多くのとき怒りや悲しみ、どうしようもない思いだ。

時おり詩として変換されるものは、まっすぐな思いを描かない。性格なのかもしれないし、表現にそれを求めていない部分があるからかもしれない。だから、書いて満たされるかと言えば一概にそうとも言えず、満足するのは別の「表現欲」のような部分だけだろう。それはそれで、ひとつの発散でもあるけれど。

旅に出ることの多い生き方をしてきた。物理的にではなく、帰属のような意味合いで。だからこそたくさんのものを得てきたとも思う反面、かいつまんで出来上がった器用貧乏でもある。何事も一長一短だ。おかげで生きにくさも人一倍なような気もするけれど、このことを考えるとなんとも言えない気持ちになる。

こんな風に唐突に、また新しい場所へ向けて気持ちを切り替えるときが来ているのかもしれないと気がつくことは稀ではある。すべてを捨て去るわけじゃない。大切なものは得た。わたし自身は歩みを止めるつもりもない。心の中の安西先生が言っている。「諦めたらそこで……」試合終了、じゃなくて、わたしが終了する。それほどに表現することはもうわたし自身となってしまった。因果なものである。そうそう、心の中の先生はときに無理強いをしてくるので、適度に宥めながらいようと思う。常にフルスロットルではいられないし、続けられないのが人生だもの。

何をどうしていくか。今どう過ごすか。何を取るか、取らないか。また考えるときなんだなと、今日みたいな夜の中で、ここしばらくを振り返って思う。ちょうど年末ですしね。

ひとつだけ。友人がわたしを思って泣いてくれるようなことが、再び起きかねない選択だけはしたくない。不運な不可抗力だった(とも言い切れないか…。冷静に判断する必要はある)のだけど、もう近しいひとを泣かせたくはないのだ。友人にはとても感謝をしつつ、強くあろうと静かに思う。

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眠れない夜に

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