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からだは言葉を聞いている〜対話で生き生きしてくる〜(大澤真美)/ことばの焚き火に掲載されなかったシリーズ⑥

「ことばの焚き火」に最終的に掲載されなかった原稿シリーズ。

 対話をするようになると、人が生き生きしてくる、そんな場面に何度も出会いました。からだ全体に「いのち」が吹き込まれるというか、生気が戻ってくる感じ。

 そういう場面に出くわすたびに、「ああ、自分の言葉は自分のからだが一番聞いているんだなあ」と思います。

 私たちは、普段、多分に社会的な言葉を使って生きていています。それは、固まった、手垢のついた、過去の言葉という部分もあるでしょう。

 でも、生きているのは「今」だから、「今」感じていること、「今」湧き上がってくることを言葉に出すと、そこには自ずと「いのち」が宿っている。

 対話の中で、その「いのち」をからだが聞くから、生き生きしてくるんだな、そう思います。


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