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ちょっとおかしな我が家の調味料事情

一人暮らし 4 年目。高校時代には料理をすることがなかった私も、すっかり自炊習慣が身についた。

4 年も経つと、作る料理が固定化されてくる。
そうすると必然的に、使う調味料も定番化される。「とりあえず買い揃えたけど要らなかった調味料」はいつしか姿を消し、その穴を「実は便利だった調味料」が埋める。

我が家も例外に漏れずなのだが、この前帰省した際に「この調味料あるの?/ないの?」というツッコミを母親から受け、言われてみればレパートリーが偏っているなあということに気づいた。そこで、「我が家になぜかある/ない調味料」をちょっと紹介してみたいと思う。

「え、それないの⁉︎」な調味料

サラダ油

食用油のド定番、サラダ油。これが我が家にはない。


初めのころは、料理によって油を使い分けていた記憶がある。基本はサラダ油で、レシピに応じてごま油かオリーブオイル。

だが、私の好みの問題なのか、ごま油の使用頻度は次第に増え、毎日使う調味料へと昇格した。また、油が 3 種類あるとどうしても場所を取る。

そんなわけで、1 年も経たぬうちに「ごま油だけで良くない?」という考えに落ち着いた。

ごま油は万能である。炒め油としてはもちろん、サラダや和え物にも使えるし、わかめスープなんかに仕上げにひと回しすれば一気に風味が良くなる。ポン酢と混ぜればドレッシングができる。揚げ物をするにはもったいないだろうが、まあやらないので困らない。


こっそり打ち明けるが、今やカルボナーラもごま油で作っている。料理上手な人に怒られそう。全部自分で食べる料理なので許してください。

(普通の)酢

お料理のさしすせそにも入る定番調味料も、我が家にはない。

「お酢が苦手だから」というよくありそうな理由ではなく、すし酢を使うからである。

もはや有名な話かもしれないが、すし酢というのは本当に優れものである。酢の物をすし酢で作ると、酸味が強すぎない、まろやかな味わいになる。ポテトサラダに混ぜるとしっとり美味しくなるし、炒め物に入れるとコクが出る。

実家暮らしの頃から、この「すし酢万能説」を母親から聞いていたため、お砂糖とお酢を使うレシピをすし酢に置き換えて作る習慣がついてしまった。置き換えの割合をつかめたかと問われると正直怪しいが、なんだかんだ毎回美味しく作れている。すし酢、おすすめです。

ケチャップ

これは一人暮らしでなくとも余らせがちな調味料なので、比較的共感してもらえるのではないだろうか。理由は言うまでもなく、「使い切れる自信がないから」である。

だがしかし、ケチャップは世の中のレシピには意外とよく登場する。

タンドリーチキンやポークビーンズなど、私がよく作る料理も、ケチャップが材料に含まれるレシピが結構ある。こういうものを作りたくなったときはケチャップなしのレシピを探して作っているのだが、確かに一般的な感覚では、ケチャップの方が生のトマトやトマト缶よりも「家にありそうなもの」なのだろう。

あとは、ポークチャップやナポリタンは作れなくなる。ケチャップがあったとて作るかはわからないが。


そんなわけで、小さいチューブなら買っても良いかもなあと思うことがある。たまにね。

中濃ソース・ウスターソース

これもケチャップと同様、「使い切れないから」。ハンバーグにはおろしポン酢、揚げ物には何もかけない派の私には、基本的には必要ないものだと思っている。

とはいえ、見切り発車でトマトハンバーグを作った際、材料にソースが含まれているのを見落としていたときはちょっと慌てた。とりあえず醤油を入れてみたが、あ〜美味しいけどちょっと薄いね〜という味がした。まあでも、今のところは買わなくても良いか。

ドレッシング

何度か買ったことはあるのだが、次第に買わなくなった。

一人暮らしの大学生には、なかなか生野菜を食べる余裕がない。それに、ドレッシングが欲しくなったらポン酢とごま油を混ぜれば良い感じになるので、とりあえずは良いかなあと思っている。


でも、たまにお外でごまドレッシングのサラダを食べると美味しさに感動することがある。昔はそこまで好きなドレッシングでもなかったのに、あの安心する味は何なんだろう。

あと、ピエトロの和風しょうゆが恋しくなるときはある。あの具のごろごろ感、この上なく贅沢ですよね。1 番好きなドレッシングです。

「あ、それはあるんだ」な調味料

粒マスタード

「ケチャップはないのに粒マスタードはあるんかい」というツッコミが聞こえてきそう。

これは元々、私の定番作りおきメニューであるにんじんラペ用に買っていたのだが、せっかくあるならと言うことで、他の料理にも使うようになった。お肉料理に合うし、ポテトサラダに入れるのも好き。入れることで味がグッと引き締まる(気がする)、スタメン調味料である。

豆板醤

これは結構家にある人も多いかも? 元々は瓶入りのイメージがあって買っていなかったのだが、チューブ入りのものがあると知り、常備するようになった。

麻婆豆腐の調味料のイメージが強いかもしれないが、それだけではもったいない。野菜炒めやチャーハンに入れるとめちゃめちゃ美味しいし、ごま油と混ぜれば手作りタレもできる。日本の定番調味料ではないが、辛い味噌だと考えれば、可能性は無限大だ。

スパイス

小瓶に入ったパウダーのアレである。シナモンやナツメグを買ったは良いものの、一回あたりの使用量や使用頻度からしてとても使い切れず、忘れた頃にだいぶ古いのが奥底から出てくるでおなじみ(おなじみじゃなかったらすみません)のアレが、我が家にはある。

きっかけは、自分で作るカレーをスパイスカレーに切り替えたことである。動機は、余ったカレールウがずっと冷蔵庫にあるのが邪魔で邪魔で、「スパイスの方が場所取らないんじゃない?」と思ったこと。調べてみると意外と簡単に作れることがわかり、体にも良いしということであっさり乗り換えた。

「ターメリック・クミン・コリアンダーの 3 種類があれば OK」という情報を仕入れて買い出しに行ったのだが、買い物メモを作るという一手間を怠った私は、コリアンダーと間違えてカルダモンを買ってしまった。そんなわけで、我が家にあるスパイスはターメリック・クミン・コリアンダーの 3 種類である。

帰宅後に気づいて落胆したが、カルダモンもカレーによく使われるので間違ってはいないらしい。試しに作ってみたら、ちゃんとカレーっぽい味にはなった。とはいえ、「コリアンダーはカレーには欠かせないスパイス!」という記事もわんさか出てくるので、次こそは間違えずに買いたいものである。

ちなみに、カルダモンはチャイに使われるスパイスである。私はほうじ茶が好きなので、温めた豆乳にほうじ茶を注ぎ、カルダモンパウダーを一振りしたほうじ茶豆乳チャイを勘で作ってみたのだが、これぞ幸せという味がした。今年の冬はこれで乗り切りたいと思う。ほうじ茶・豆乳愛好家の仲間たち、ぜひお試しあれ。

番外編:買うか迷っている調味料

塩麹

お肉やお魚を漬け込むとやわらか〜くなるというアレ。実のところ、一人暮らしをする前から、どんな調味料なんだろうと気になっている。今 Google で「塩麹」と検索しただけでも、活用レシピがわんさか出てくる。家にあれば、料理がめちゃめちゃ楽しくなるに違いない。

たとえるならば、最新の iPhone が欲しくなる感覚に近いかもしれない。
実際のところ大したものではないかもしれない、でもとりあえずは一度試してみたい。優しいご近所さん、私に塩麹をちょこっとだけ分けてくれませんか。

白だし

母親のだし巻き卵(世界一美味しい)に入っていたので、あの瓶を見ただけで実家を思い出す。

普段だし巻き卵を作るわけではないし、ほんだしやめんつゆがあれば事足りてしまうので、なんやかんやで買う機会がなかった。しかし、白だしを使っているレシピを最近よく見かけるし、鍋つゆにも使いやすそうなので、ちょっと欲しくなり始めている。どうしようかなあ。

オイスターソース

オイスターソースも母親がよく使っていた調味料で、これもなかなか万能である。「今日の野菜炒め美味しいな」と思った日には、オイスターソースが良い仕事をしている確率が高い。何より、あの旨味たっぷりの個性的な味はオイスターソースにしか出せない。

昔は定番調味料として買っていたのだが、炒め物をあまりしないうちに補充するのを忘れてしまった。ないならないで、オイスターソースを使う料理をしなければ良い話なので、そこまで困ることもない。容量がそこそこあるというのもあり、買うかどうかを延々と迷っている。炒め物が増える季節になったら買おうかな。

おわりに

4 年目にもなると「あるもので作る」が当たり前になり、新しい調味料を買い足すこともない。今回まとめてみて、やっぱり偏ってるなあ、作ったことのない料理がたくさんあったんだなあということに気づかされた。これを機に、ちょっと冒険して新しい調味料を試してみたいと思う。まずは塩麹かオイスターソースあたりから。

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