原因はつけ麺のつけ汁でした。
選ばれたのは、綾鷹でした。みたいになってしまった。
「ふたりが喧嘩してるの想像できない」「どんな喧嘩するの?」と言われることが多い。
喧嘩自体はまあまあするのだが、どんな内容だったかはいつも忘れてしまう。
最近つけ麺のつけ汁で喧嘩したので、ひとつメモっておこうと思い久しぶりにnoteを開いた。
別に、得るものがあるエピソードではない。
単なるメモだ。
彼氏のことを"彼氏"と呼ぶことに違和感があるので(リレーションシップアナーキーで検索!)Kさんと呼ぶことにする。
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【事実確認】
仕事終わりのKさん宅へ行き、晩ごはんの用意。
つけ麺にしようとなり、使いたい肉があるのでそれも炒めてトッピングにしちゃえ、という話に。
Kさんは疲れて寝てしまう。
今日は私が作ろうと思い、調理をはじめる。
最後につけ麺の濃縮つけ汁(市販品)を、麺のゆで汁で割ろうと思っていたところ
Kさん起床。
Kさん「ゆで汁はさすがに…新しいお湯沸かそう」
私「色んな都合があるから、このお湯使いたい」(イライラ)
Kさん「いいでしょ別に…」
私「もう知らない!任せる!ちょっと煙草吸ってくるから出来たら呼んで」ベランダガラガラバタン
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〜Fin〜
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〜ちなみにエピローグ〜
私が1本ですぐ戻り、仲直りが成功し、ふたりでおいしく晩ごはんを食べましたとさ。
めでたしめでたし。
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【私目線解説】
もう完全によくある「急に怒り出す女」である笑
こういう人はいったいどういうトリガーで「もういい!知らない!」となってしまうのだろうか???
ゆっくり観察していこう。
まず"私"はどこで怒り出したのか。怪しいところをしらみ潰しにしていこう。
①「Kさんが疲れて寝てしまう」
晩ごはんを作る話をしていたのに寝てしまったKさん。彼の家事への協力意識のなさが原因だろうか?
いやしかし、Kさんは「仕事終わり」である。
女も当たり前に働く現代、疲れて寝てしまう気持ちはとてもよく分かる。
さらに、Kさんは普段から料理好きであり、けして日頃家事を放棄しているわけではない。
この2人のケースでは、トリガーはここではなさそうだ。
②最後に起き出すKさん
怪しい。
何においても、最終盤面でひょっこり出てきて口出しされることの不快さったらない。
しかも大抵そういう奴は「ここできてないですけど笑」と言うためだけにやってくるのだ。
でも今回、Kさんとて思わず寝てしまったのだ。
実は彼が眠りに落ちる前、ふたりはこんな会話もしている。
私「つけ麺のこだわりはKさんの方があるから、私は炒め物するよ」
Kさん「おっけ〜、終わったら教えて。つけ麺はつくるよ」
しかし彼があまりにも一瞬で寝落ち、よく寝ていたため起こすのも忍びなく、私はつけ麺にも手をつけた。
Kさんはわざわざ口を出すために起きてきたわけではなく、「ごめん寝ちゃってた…俺のやること残ってる?」というニュアンスで台所へやってきたのである。
私を観察する限り、起きてきたことに対しては特に怒っていないようだ。
しかし口出し、お前はどうだ?
③口出し:ゆで汁について
なんかゆっくり検証がだるくなってきたので言うが、ぶっちゃけここです。
正確には④の一言がトリガーなんだけど、ここから始まってます。
調理も終盤になると、段取りも最終調整に入る。
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温かい状態で机に並べたら、Kさんを起こして食べよう。
今日は寒かったので熱盛がいい。熱盛ィ!!
でもKさんは麺は冷たくてもいいかもしれない。
半々でつくろう。交換すればいいや。
煮卵はできなかったけど、ゆで卵もできてる。
炒め物はちょっと冷めてるかもしれないからチンしよう。
あ、このつけ汁割らなきゃいけないのか…。
使えるお湯は麺のゆで汁だな…。
熱いつけ汁を用意したら、うん、Kさん起こせるな。
🚪Kさん「起きたで」
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男も当たり前に料理する現代、ちょっと冷めたごはんは嫌だな…という感覚はわかってもらえると思う。
さらに仕事終わりの空腹、早く食べたい気持ちも最高潮だ。
諸々を解決するための「ゆで汁使っちゃえプラン」だった。
もう少しでプランが完遂される所だったのに、奴は起きてきた…。
赤ちゃんとかもこういう時に泣き出すんだろうな…。
あとね〜
「つけ麺にこだわりがあり」「料理好きな(上手い)」Kさんに食べさせるというプレッシャーもあった。
「おいしく食べてくれるかナ…?🥺」みたいなことだ。
そこに口出しされてしまうとどうなるか…。
④「沸かせばいいでしょ別に…」(冷笑)
被害妄想が入るが、この言葉で私は一気に悲しくなった。
あーあ。
せっかくもうすぐあったかいごはんが食べられるとこだったのに。
知らなければ別にゆで汁でも食べたでしょあなた。
つけ汁なんて味濃いんだから大してわかんないよ。
でもたしかに横着だし、なんならそのお湯で卵も茹でてるし。
コンロの数と洗い物の都合だけど。
たしかにつけ汁のパックちゃんと読んでればポットでお湯沸かせたけど。
あーあ。
やっぱりつけ麺はちゃんとこだわりのあるKさんにやってもらえばよかった。
炒め物もKさんが思ってるものができたか不安だし。
でも疲れてるから寝かせてあげたかったんだけど。
でも「ゆで汁使う?ありえねぇ笑」って言われちゃった〜。
もう知らなーい。
ぜーんぶやってくださーい。
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はい。突然機嫌の悪くなる女のできあがり。
おわかりいただけただろうか〜。
【仲直り】
こういうことは日常茶飯事なので、私も次の行動をよく知っている。
ベランダに出てきてしまった今、最も恐れるべきは「がんばって作ったごはんを2人で楽しく食べられないこと」だ。
あのつけ麺は何としても美味しく食べたい。
そのために私は空気を悪くしたことを謝りたい。
(自分軸)
とはいえ私がそれをするには、いったん離れて頭を冷やし、自分が外に飛び出すまで悲しくなった理由を整理する時間が必要だ。
色々考えてたつもりだったのに、「いいでしょ別に(冷笑)」と言われて悲しかった。
おっけおっけ。
そこです。
そして空気を悪くしたことを謝る。
よく見たらデンプンででろでろのゆで汁を見て「さすがにこれはお湯沸かした方がいいな」と思ったことも。
後は煙草を鳥のマークまで吸い終わったら、ゆっくり中に入り、これを伝える。
Kさんは伝えれば分かってくれるし、「せっかく頑張って作ってくれてたのにごめんね」という優しさを持ち合わせているので、大概問題ない。
急に機嫌が直る女も観測された。
つけ麺うめ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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【仲直りのコツ】
すんなり仲直りするために気をつけていることがある。
それは「私これが悲しかった」という点にしぼって伝える、ということだ。
そして、「私がこれ以上悲しくならないために」行動すること。
「素直になる」というのはそういうことだと思っている。
逆にこじれるのは「なんであなたはいつもそうなの!?」「あなたが謝るまで知らない!」という言い分を持った時だ。
これもこれで大事だが、重視しすぎると大抵、自分がさらに悲しくなる結末が待っている。
世には色々な人がいるのでわざわざ書くが、「自分を大切に思ってくれている人」と付き合っている場合は、相手に考えさせるより教えた方がコスパが良い。
「自分を大切に思ってくれている人」なら、理解しようとしてくれるだろう。
自分も、本当は仲直りしたい気持ちに素直になれば、教える手間を惜しむことは無い。
自分のことを教える手間をかけるということが、「大切にする」ということに繋がると思っている。
まあでも、言い換えればこの仲直りは自分の機嫌をとる方法なので、余裕がなくなればすぐにできなくなるだろう。
例えば子どもがうまれたら。
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【Kさんの立場だったら】
Kさんによく言われるのは、「黙って離れていってしまうのは悲しくなる」ということだ。
自分の、決して傷つけるつもりはなかった発言で急に思わぬレベルまで怒ってしまう人を前にすれば、みんな「なんで?」と思う。
その感情を「モヤモヤする」「逆にイライラする」と理解している人もいると思うが、根底は「悲しい」だ。
「なんでか教えてよ」
そう思うのはみんな共通だろう。大切に思っている相手が怒ってしまった場合には。
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喧嘩した時(悲しくなった時)、
私はしばらく放っておいてほしいタイプで、
Kさんはそばにいてほしいタイプだ。
ここが厄介なポイントだ。
「自分がしてほしいと思うこと」を実行すると逆効果になってしまうのである。
でもここは、余裕が無い時は相手に合わせられない。
矛盾しているように聞こえて混乱するかもしれないが、「相手を理解すること」と「相手に合わせること」とは似て非なるものだ。
我々は何度か話してこの違いを「理解」している。
(と私は思っているにすぎないが)
お互いが余計に悲しくならないために、Kさんは私が距離をとったとき「クールダウンの時間か」と理解し
私は自分が傷つけた時はそばにいるようにしている。
すべては最短時間で悲しみを乗り切るためである。
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【まとめ】
デミロマなので(主語がでかい)、「喧嘩したらすぐ別れる!」みたいな気持ちは特に無い。
お互い「大切に思っている」ことが前提だ。
単にそのベクトルが違っているから、又は相手のものさしを知らないから喧嘩する。
「大切に思っている」に立ち返れば、喧嘩は、交際の継続/打ち切りに特に影響しない。
相手を信頼しているし、相手を選んだ自分を信じている。(自己肯定感が高いので)
別れがちらつくのは、自己肯定感が低くなって「自分は相手にふさわしくない」と思った時だ。
そういう時は相手に上げてもらうしかない。
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とにかく、つけ麺を作る時は、ポットでお湯をわかしておけよ。おわり。
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