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リクエスト回答【No.3】小学校の難聴学級の自立活動で取り入れるといいこと、取り入れてほしいこと

みなさん、こんにちは!
岩尾です。

久しぶりにリクエストをいただきまして、ありがとうございます!
こちらで回答させてもらいます。

小学校の難聴学級の自立活動で取り入れるといいこと、取り入れてほしいことがあれば知りたい。
例えば、人工内耳や補聴器の仕組みとかお手入れとかは、必要なのか?
話し合い活動みたいなものもあるといいのか?

今回のご質問を簡単にまとめたものが上記です。
では、お答えします。

僕は、学校の先生ではないので、学校の指導要領などはわかりません。
あくまで、難聴児の親として、かけはしやそらいろでの活動を通して思うことをお話しします。

僕のイメージでは、難聴学級の自立の時間は、個別療育のようなイメージです。
個々の難聴に付随する課題を解決するための使う時間です。

もちろん、難聴学級は基本療育をする場ではありませんが、自立の時間は、療育的なものに充てられますので、ぜひ、そういった時間になれば有難いなと思っています。

ですので、望ましいのは、子ども一人一人に合わせたカリキュラムですね。
例えば、助詞の使い方をよく間違ってしまうなどがあれば、助詞の使い方を勉強できる取り組みをするとか、
指文字を覚えてない場合は、覚えておくと便利なので、指文字を覚えられるゲームをしたりして指文字を覚えるとか、そういうのもあると思います。

あとは、交流クラスでの課題などがあれば、どうすればいいかを一緒に考えるとかもあればいいかなと思います。

受け持ったばかりの時で、特に課題が見えない時は、こういう課題はないかな?と目星をつけてやってみるのもいいと思います。

うちの娘は、そういった観点で、CDで音を聞いて、何の音か当てるものをしたんですが、娘は車のクラクションの音がわかりませんでした。

確かに、クラクションの音は教えてませんでした。
車に乗っているとき鳴らしたことはほとんど記憶になく、鳴らしたとしても、「これがクラクションだよ」とは言ってませんでした。
道を歩いていてもクラクションを鳴らされた経験はありませんでしたね。

なので、これは助かりました。
ここで出会わなければ、クラクションを後ろから鳴らされても何かまったくわからなかったはずなので。

人工内耳や補聴器の仕組みに関しては、低学年では難しいと思います。
高学年で、興味があればやってもいいのではと思います。
そして、あれは大人が見ても難しい面がありますので、子ども向けの説明資料でやる必要があると思います。

お手入れとかは、やるのもありだと思います。
うちの娘とかは、補聴器は大事だと何度も何度も言ってますが、扱いが雑です(^^;
お手入れを覚えたら愛着も沸いていいかもしれません。

話し合い活動も、いいと思いますが、これもやはり、子どもたちの課題をしっかりと見て、その解決のために話し合い活動が適してるなという場合は、ぜひやってもらえるといいなと思います。

ただ、話し合いをやらなければというだけでやっても成果は見えにくいと思います。

例えば、交流クラスで話し合いでなかなか意見が言えない、考えている最中にどんどん話が進んでしまうなどがあれば、時間を取って考えて答えるということを目標にできます。
他の子どもがもし話し合いに課題がなくても、では、話し合いの苦手な子をどうフォローするかを学んでもらう目的などと設定するのもいいと思います。
必ずしも難聴に関わる取り組みではなくても、そういう形で自立の時間を使えば、お互いの成長にもつながると思います。

ですので、療育的な考え方、やり方というのを教えてもらえる方がいれば、ぜひお話を聞いてみるといいと思います。
言語聴覚士の方や、言語聴覚士を養成する先生などで、子どもの聴覚がわかる方でないと難しいのですが(そして、子どもの聴覚がわかる言語聴覚士は少ないんです)、そういった方が近くにいないか調べてみてもいいと思います。

近くにいなければ、オンラインで話せる方でもいいと思いますし、その辺のことを少し教えてもらえる方と接点をもてればいいですね。

ちなみに、娘の難聴学級の担任は、そういう先生を見つけて話して、その先生がたまに難聴学級に来てくれるようになって、子どもたちを見てくれたりしています。
そのときに、発音の練習の仕方を聞いて、少し自立の時間に発音の練習もしていました。
ただし、これは、発音について、我が家は「が」が難しかったので、少しできるようになればいいなという課題を持っていたからであって、発音練習については、こちらから押し付けるものではないかなと思います。
(必要だと思えば、親御さんへ提案するのはいいと思います)

ベストは、やはり保護者や、放課後デイに通っているなら放課後デイの先生と連携を取って、日々、子どもの状況を確認しながら、課題を明確にして、その解決に向けてのアクションを自立の時間に組み込むという流れがあればいいと思います。

もちろん、課題解決は自立の時間だけではありません。
普段の活動からやりますが、自立の時間も併せて考えると、より良い方向に進んでいけると思います。

いかがでしょうか?
また、何か質問などありましたら、ここのコメント欄でもいいですし、またfフォームで送っていただいても大丈夫です。

どうぞよろしくお願いします!


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