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難聴学級の部屋の位置も大事!

久しぶりの難聴学級マニアです!

さて、先日、沖縄県聴覚障害児を持つ親の会さんに呼んでいただき、沖縄の小学校4校でアニメで知ろう!難聴講座をやってきました。

その時に、親御さんたちとも少しお話しさせてもらいました。

親の会の傾向か、沖縄の傾向かまではわからないんですけど、沖縄は結構難聴学級を利用しています。

その中で話に出たのが、難聴学級の部屋の位置です。

これは、僕も申請時はそこまで考えが及びませんでした。
で、うちのクラスで言うと、横に大きな木があるんですね。
で、夏になるともうセミの鳴き声がすさまじいようで・・・

あと、給食を運ぶ通り道だとかなんかで、その時間、結構騒々しい。

給食については、戸を閉めるとか対策できましたが、セミの声はなかなかどうにもならず、これも窓を閉めるしかないですね。
子ども本人たちとしては、慣れたのか、窓を閉めればまあ大丈夫なのか、聞いても特に訴えることもないので、まあいいかなというところですが、致命的な場所にならなくて良かったです。

で、僕もうちの小学校には、講座で2年生の時から3年連続で行ってますが、
「あれ?この部屋いいよな」という部屋があるんですよね。
ちょっと離れた奥で、まあ、寂しいのはありますけど、音環境は非常に良い。

こういう部屋があるなら、最初から言っておけば、そこを確保するように調整もできると思うんです。

これ、一旦決めてしまってからだと、よっぽどの不都合がない限り変更は難しい場合は多いです。
多分、面倒だということと、学年のかたまりを崩したくないとか、そういうのもあるでしょう。

だから、新設するなら、新設申請時に言っておくことがお勧めです。

もちろん、できるかどうかはわかりませんが、言っておくのはタダです。
だったら言っておきましょう!ということです。

沖縄の親御さんで、新設時に部屋までリクエストを出したという人もいまして、沖縄の親の会さんは40周年とのことなので、連綿と続く中での知恵の蓄積があるんだなと思いました!
勉強になりました。

音楽室の隣はNG!
隣が何か音を発する部屋でないところ。
部屋の隣だけでなく、近くの外も要注意。
国道沿いで車の騒音が大きくないか?
何か音を発する建物などが近くないか?
セミが来そうな木も要注意です。

そして、できれば、静かな部屋がいいですということですね。
まあ、このような形でリクエストとして出しておくことです。

音楽室の隣って、実際になったことがあるようです。
これは、頼んで変えてもらったようですけど、決まってからの変更って本当に大変なので、事前に言っておいた方がどちらにとっても良いですね。

そしてもう一つおお!と思ったのが、
難聴学級の担任を継続させてほしいとお願いすることです。

噂がでるときもあるようです。
あの先生、どうも異動らしいなど。
もちろん地域によっては出ないでしょうし、今はなかなか出ないですかね。

噂は出なかったとしても、やっぱり慣れている先生に見てもらいたいじゃないですか。
なので、「ぜひ、来年も担任の継続をお願いします」と、校長にお願いしていると言われていた親御さんもいました。

それで5年担任してもらって(もちろん、頼まれたからではないかもしれませんが)、6年目も頼んだけど、そこは変わってしまったようですが、そうですね。せめて5年は担任してもらいたいところですね。

これ、学校の認識が、僕らの認識とかけ離れている部分でもありまして、どうも、学校側の視点では、いろんな先生に出会うことが子どもの成長につながるということがあるようです。

もちろん、それはわかりますよ。
でも、支援級の子たちは、特別なニーズがあるんです。
他の障害はわかりませんが、難聴に関して言えば、難聴のことを最初から詳しく知っている先生はおそらくいません。
自分が難聴とか、子どもが難聴とかではない限りですね。
養成課程の勉強で、難聴の詳しい勉強はないとのことですので。

だからこそ、やっぱり5年は最低ほしいですね。
5年同じ先生が、保護者と一緒につくり上げれば、そこで担任が変わっても、ある程度ベースがあるので、引き継ぎやすくなると思います。

当然新しい先生はまた1からのスタートになりますけど、システムが確立されていれば、なじむのも早いと思います。

そして、子どもにとっても、先生がコロコロ変わるより、理解してくれ、信頼できる先生にフォローしてもらっていた方が、聞こえのフォローがスムーズにいくので、勉強やその他の学びに集中できます。

新しい先生との出会いは、通常級で出会えるんです。
だから、支援級では、フォローの安定化を最重要ポイントに考えてほしいのです。
ここをわかっている先生は少ないように思います。

特別なニーズのない児童と同じように考えた方がいい場合と、分けて考えた方がいい場合が確実にあります。
フォローの安定化のため、一定期間担任を固定するのは重要なポイントだと思うんです。

うちの学校の知的のクラスなんて、毎年先生変わって、しかも先生総入れ替えなんてなってるんですけど、これはちょっと違うと思うんですね。

案の定、うちの難聴学級の先生が特別支援のベテランなので、結構フォローしてるようで、そんな状態になってること自体がやっぱりやり方がまずかったでしょという根拠にもなっていますよね。

先生ではわからない分野はあるので、やはり保護者が言えることは言っていくことが大切です。
もちろん、無理はいけないので、自分に無理のない範囲でOKです。

ガンガン言える人は、丁寧にガンガン言ってください。
丁寧にですよ(笑)
ケンカするんじゃないですからね。

子どもの成長にために必要です。
特別扱いとかではなく、スタートラインに近づけるための情報共有とお願いです。
正当で自然なことです。

言ったことが全てできるかどうかはわかりませんけど、言うべきことは全部伝えた上で、最善の策を実行していきたいですね。

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