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岩の上にも3年!?(広報編④)

「福岡で難聴のことと言ったら岩尾」。
 
これを目指す日々が続きました。実は、岩尾ってすごいんですよ! 私が手伝う以前から、下記のことを静かにやり遂げていたのです。
 
■福岡市初 民間の難聴特化児童発達支援施設開所に寄与
■福岡市立心身障がい福祉センター協働 難聴理解冊子「難聴の8つのおはなし」作成
■福岡市の加配制度(特別支援保育事業)における聴覚障害判定基準変更の働きかけ
■福岡県乳幼児聴覚支援センターとの連携(最新情報及び事例共有など)
 
もちろん岩尾だけではなく、多くの方々のご協力を得てのことだと思いますが……。これだけの活動が世に知られていない=必要な人に届いていないことが、本当にもったいないと思って、「勝手にひとり広報」をしたというわけです。
 
実績はもちろん、暑っ苦しい(暑苦しいの上)人柄も注目ポイントでした笑。難聴や聴覚障害界隈のことを語らせたらもうエンドレスです。私が知人から進められた本を岩尾にも紹介したところ、即購入&頼んでもいないのに「感想文」を数枚のWordで送って来たことも。もう一度言います、頼んでもいないのに読書感想文を送ってくるんですよ?笑
 
最近だと「APD=聴覚情報処理障害/LiD=聞き取り困難」「聴覚過敏=周囲の音が過度に大きく聞こえて、苦痛や不快感を伴う状態にあること」の本を読むなどして、さまざまな情報収集をしているから驚きです。
 
周りから「岩尾さんと2人で大変じゃない?」と聞かれることも正直多いです。これは「少人数体制だから大変だろう」という物理的な面と、「情熱の塊とのやりとりは大丈夫か」という感情的な面?が含まれていると思っています。
 
「話し長いですけど笑、せっかち同士ワイワイやってますよ~」。これが私の答えです。
 
岩尾と私は、得意とする領域が全く異なります。と書くと美しいですが笑、お互い苦手なことが違う。それをお互いよくわかっているので、良い意味で任せられます。ざっくり言うと、私は広報しかしていません。助成金やビジネスコンテストなど規模感の大きい資料は一緒に作成しますが、それ以外はほとんど岩尾が担当。と考えると、岩尾の活動量はとんでもない量になります。
 
繰り返しになりますが、これを表に出せていないのが、本当にもったいないなって思ったんです。ならたまたま広報経験のある私が手伝うよ、報酬ゼロだし忙しくなるけど「そんなの関係ねえ!」って思ったんです。
 
話ははるか昔に遡りますが、小学生時代、児童会の副会長をしていました。当時目立ちたがり屋の私は(得票数が足りず)会長になれなかったことを悔しく思った時期もあったんです。が、いつの日からか、幼馴染でもある会長くんをサポートするのも悪くないなって思い始めました。卒業式の数日前に、児童会の先生から「河原は人を引っ張っていくタイプだと思っていたけど、支える方がその人の力を発揮できる能力があるね」みたいなことを話してくれました。
 
岩尾といろいろやりとりする中で、ふとそのことを思い出したんです。「この人のこと、放っておけない!」「助けてあげたい!」とかそういうやさしい言葉じゃなく笑、「考えていることは殆ど一緒だから、対立することもないだろう。“共犯”みたいなスタンスで、お宝(難聴の啓発活動)を本気で狙える」って思ったんですね。冷たいな~私は笑。
 
2020年秋。岩尾から珍しく短いLINEが入りました。
「河原さん。ちょっと相談したいことがあるけん。オンラインで時間取れる?」
これが、後に「なんちょうなんなん」となる、「難聴理解促進を本気でやりたいから手伝って欲しい会議」でした。
 
そして2021年夏。岩尾から再び短いLINEが入ります。
「河原さん。ちょっと相談したいことがあるけん。オンラインで時間取れる?」
これこそが「社団法人を設立するから参画して欲しい会議」でした。
 
いずれも、断る理由はありませんでした。
 
岩尾はかなりの決心・覚悟を持って声かけてくれたと思っていますが「はい、いいですよ~」ぐらいのトーンで答えたと思います。
 
広報はとにかく継続が命。石の上にも3年でなく、岩の上にも3年!?
情熱しかないただのおじさんを笑、「福岡で難聴のことと言ったら岩尾」に、そしてゆくゆくは全国に、と静かに思ったのです。
長くなったのでまた次回!

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