見出し画像

【ずっと模索】これが私の生きる道

かけはしが、何より情熱おじさんこと岩尾がやりたかったことの一つ「難聴者向けの就職支援セミナー」の告知が昨日よりスタートいたしました。さっそくお申込やSNSのリアクション&シェアなど、多くの反響をいただきありがとうございます。

 昨日の岩尾の長い文章に、下記の一言があります。

そして、単純に、聞こえないことを踏まえてどう就職活動をすればいいのか?
それを教えてくれるところはほとんどありません。
ですので、「あそこに 聞けばわかる」という場所を、かけはしが担いたいと思っています。

 この「あそこに聞けばわかる」。本当に、そういう存在になりたいと思っています。でも、働くことは本当に大変なこと。私自身も、転職も数回経験しましたし、次男の療育時間に応じて働き方を変えるなど、未だ模索中です。

難聴の方の大変さや抱える不安、悩みなど、自分の想像にはるか及ばないことは重々承知ですが、私がかつて次男の難聴がわかり、働くことを諦めかけた時「ここに聞けばわかる」という先を見つけて救われた一人です。それをきっかけに、女性の再就労支援に関わることになりました。

難聴者の就職支援と、出産や育児などで一度社会から離れてしまった女性たちの再就労支援。異なる課題も多々ありますが、共通している点もあるかなと感じています。もしモヤモヤを抱えていたり、悩んでいる方がいたら、一歩を踏み出して欲しい。かけはしを頼って欲しい。心からそう思います。

当事者の方もそうですが、もし周りにそのような方がいらっしゃいましたら、セミナーをご案内していただくなど、背中を押していただけませんでしょうか。

今日は少し、自分のこと綴りたいと思います。

 *****

次男の妊娠がわかった時「出産して落ち着いたら、バリバリ仕事したい!」と考えた私は、複数の就職セミナーや相談先に出向きました。返ってくる答えは、ピンとしないものばかり。「赤ちゃんを産んでから来てくださいね」はまだよくて、「せっかちですね」と笑われたことも。いつから働けるか明言できないので仕方ないものの、いつの間にか働きたいという気持ちは削がれていきました。

そして次男誕生。ムチムチのたくましい赤ちゃんでした笑。新生児スクリーニング検査でリファー→3カ月で先天性難聴と診断。そろそろ就職活動をスタートさせるかな、と思っていた矢先のことでした。病院の診察室を出たとたんに涙があふれ、小さな叫び声が漏れたことはよく覚えています。

診断の翌日、以前から申し込んでいた県主催「女性の再就労支援セミナー」がありました。「もうそれどころじゃないよ、今私大変なんだよ!これから何をどうやればいいのよ!キャンセルしよう」と思った瞬間に、もう一人の河原がツッコんできたのです。

「でも、その就職支援セミナーだって勇気を出して申し込んだんだよね? まずは自分がしっかりしないとだめじゃない? 行って嫌だったら帰ればいいんじゃない? 次男の難聴はたまたま今日わかっただけのことであって、働くことに関しては一歩踏み出さないと変わらないんじゃない?」

とりあえず行くか……。

悩みながらも、予定通り参加しました。そのセミナーの講師として登壇したのが、今の業務委託先の一つである、NPO法人&企業の代表でした。それが今から約5年前のこと。その日をきっかけに、在宅で広報というスタイルへ行きついたのです。偶然ではありますが「ここに聞けばわかる」という場所を見つけたことで、働き方や選択肢が、ぐっと増えたのです!

あの日、セミナーへの参加を諦めていたら。

間違いなく、今の自分はありません。情熱おじさんとも会ってなかったと思います。もしかしたら別の未来が待っていたかもしれませんが、私は、今のこの道は悪くないと思っています。そしてこれは、永遠に迷いながら、遠回りしながら、たまにダッシュしながら、模索し続けていくものだと捉えています。

スタートしたばかりの2023年。ぜひ、最初の一歩を、かけはしとご一緒に。悩んでいる方はお問い合わせだけでもお待ちしております。

難聴者のための就職支援セミナー
https://onl.bz/4Pv2Kkt

言葉のかけはしの記事、活動に共感いただきましたら、ぜひ、サポートをお願いします! いただいたサポートは、難聴の啓発活動に使わせていただきます。 難聴の子どもたち、難聴者と企業双方の発展、そして聞こえの共生社会の実現のため、どうぞよろしくお願いします!