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ネットマージャン「まるじゃん」でよく起こりそうなこと(Vol.03)~ドラ地獄・自摸地獄~

2018年1月からネットマージャンに関するTweetを初めて、もうすぐ2,500ツイートになります。この機会にTwitterに記録が残っている「2018年9月29日~2021年8月7日」の約3年間のツイートを見返してみました。

この中でネットマージャン「まるじゃん」に関する記載も多く、対局ごとにいろいろな感想などをつぶやいてきました。読み返してみると我ながら苦悩の連続のように読めます。

その記述の中で「まるじゃん」の対局中に頻回に発生していることで、「まるじゃん」プレイヤーなら、何度も経験していると思われる記述を抜き出して、以下、ギャラリーにしました。

ドラがめっちゃ乗ってくる(ドラ地獄)

ドラが乗るのは、麻雀の醍醐味ですが、「まるじゃん」の場合、ボーナスのように手役が二回りくらい成長してしまうようなドラの追加がしばしば発生します。典型的なパターンは、①あがったら裏ドラがトイツやアンコに乗る、②カンしたらカンドラが乗る、③これらの複合です。

手役の中にあるドラならば、あがり何役になるか、ある程度の状態が想像できていると思います。裏ドラが乗ることは、通常の麻雀でも時々経験することなので、不確定要素として、裏ドラをめくるのはドキドキするものです。

しかし、「まるじゃん」の場合、その追加されるドラの数が多めである印象です。それが自分自身に起きたことならば、喜ぶべきことでしょうが、卓を囲んだ者にとっては不幸です。例えば、戦略的に振り込んだ場合でも、“予期せず“ ノミ手が大型手に変貌する、そういうことに出くわします。当事者でなくても、突然ハコ終了ということもあるので、間接的に被害を受けることもあるでしょう。

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▲通常の四人麻雀でドラが9個になる確率は 0.003%程度の様です(引用先

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▲めっちゃ乗る裏ドラの様子①

通常の四人麻雀の平均ドラ数は統計的に 0.80 個(引用先)の様です。一方、「まるじゃん」のプレイヤー平均は 1.27~1.29 個(2013~2020年度)の様です。通常の感覚の 1.5 倍程度でしょうか。

それでも、私が想像したよりは乖離しておらず、ドラの乗せ方(演出)が、“ドラ地獄“(私以外の方にとっては ”ドラ天国“ )と思わせているのかも知れません。

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▲めっちゃ乗る裏ドラの様子②

しかし、意外にも「数え役満」の発生率は、一般には 0.01%程度かそれ以下の発生率ですが、「まるじゃん」は 0.011~0.016%(2016~2020年度)とありましたので、一般の発生率と比べてやや高い程度です。このさじ加減が肝であり、それだけ高度にドラ数を管理されている可能性があります。

予期せず大量のドラが乗ってくる影響としては、持ち点数の変動が大きくなり、競技性が薄れ、簡単に大逆転できてしまうことが想定されます。比較的プレイ代が高い「まるじゃん」なのですが、十分対局を楽しむ前に誰かがハコになってプレイ終了となってしまったりすることが自然と多くなります。

言い換えれば、対局が大味になってしまい、繊細な麻雀が好きな方の指向性には合わないと思われます。おそらく山の牌は固定されていない設定(*)だと思われますので、これはリアルの麻雀と違い、デジタルに設定された “仕様” だということを受け入れてプレイするしかないでしょう。

*「全自動卓の牌の偏りを再現しているが、基本的には無作為に積んでいる」(まるじゃん)

逆にギャンブルチックなプレイが好みの場合は、“これを狙う” という方法もあるかも知れません。通常はあまりやらないかも知れませんが、役が付く状態での大明槓(ダイミンカン;手牌の暗刻を他家の捨て牌でカンすること。以前の記事「大明槓(ダイミンカン)は嫌われる?」もご参考ください)ならば、「まるじゃん」では “その期待” に沿う確率が高そうに思います。

自摸または一発自摸の多さ(自摸地獄)

過去のツイートを見直してみて、それをまとめていますと、一発自摸や自摸の発生が多すぎるというコメントの多さに自分自身で驚きました。(※門前自摸メンゼンツモは自摸と省略します)

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▲自摸または一発自摸に関するツイートの数々。

一発自摸としての発生率はリーチの5.9%程度(20回に1回は一発で自模れる程度)のようですが(参照先)、「まるじゃん」での正確なデータは公表されていません。

「まるじゃん」の「リーチ」は、あがり役の中で 42~45%(直近5年間)のようです。上記の 5.9% を掛け合わせると、あがり役の中で「リーチ一発自摸」は、あがり役の全体発生率として 2.5~2.7% 程度しか目の当たりにしないことになります(40回に1回)。個人的な感覚としては、そこまでレアな感じがしません。ただし、「リーチ一発自摸」はインパクトが大きいためか、その感覚が正しくない可能性もあります。

一方で、今回の記事では、自摸とロンを含む「一発」については取り上げていませんが、「まるじゃん」への問い合わせで(自摸とロンを含む)「Q1.やたらと一発が多い気がするのですが?」という質問に対する回答では、「一発はリーチを含むあがりのうち、22% の確率で発生します」とのことでした(リーチをしたら5回に1回は一発になる)。すなわち、リーチを含むあがり役 42~45% のうち一発の発生率は 9~10% となります。

上記でお示しした通り、「リーチ一発自摸」としての発生率は 2.5~2.7% 程度とのから、これが正しければ、「まるじゃん」でのリーチ後に発生する一発の内訳は、「一発自摸:一発ロン:=1:4」ということになります。

したがって、「リーチをしてあがった場合、5回に1回は一発で、さらにそのうちの5回に1回は一発自摸」ということです。やはり、個人的な感覚としては、そこまでレアな感じがしません・・・。(※違う指標同士の掛け合わせですので、ほどほどにご参考くださると幸いです)

ちなみに「まるじゃん」に限らず、他のネットマージャンでも「一発が多い」と良く言われているようですが、自摸およびロンを含む「一発」自体の発生率などについて気になる場合は、ネット検索などでご確認ください。

おしまい

(追)「Vol.04」も良ければご一読ください。「ネットマージャン「まるじゃん」でよく起こりそうなこと(Vol.04)~ハイテイ自摸のこと~

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