見出し画像

大明槓(ダイミンカン)は嫌われる?

大明槓(ダイミンカン)で何が起きたのか?

ネットマージャン「まるじゃん」の掲示板に以下のような書き込みがありました。なにやら大変お怒りのご様子なので、早速配牌を見てみることにします。

画像1

この書き込み(後に削除)では、「こんな奴とは二度と打ちたくない!」とあります。ここまで言わしめる行為とは一体何なのでしょうか?

タイトルにも書いてしまっているのでネタバレですが、今回は、書き込んだプレイヤー「クロさん」の配牌で大明槓ダイミンカンをご紹介します。そして、大明槓の影響について、少し私なりの考察を加えます。

なお、大明槓とは、手牌の暗刻に対して、他家の捨て牌でカンすることです。既にポンしている牌と同じものを自模ってカンすることは小明槓(加槓っていいますけど)と区別しているらしいです。(※詳細な解説はネット上に溢れておりますので、割愛させていただきます)

クロさんをイラつかせた大明槓の事例

クロさんが紹介されていた「まるじゃん」の牌譜をお借りして、クロさんをイラつかせた大明槓の事例を見てみましょう。クロさんは、配牌でピンフのイーシャンテンです。クロさんの書き込みを見ますと配牌の時点でダブルリーチを期待されていたようですね。↓

配牌時

クロさんは北家です。1巡目に親である下家は、上家の捨て牌「中」を大明槓します。クロさんのダブルリーチの期待は、一瞬で泡となって消えます↓

カン

この大明槓は、ルール上はOKなのですが、一般的には、大明槓はメリットよりもデメリットが多いと言われています。特に上級者が大明槓をすることは非常に稀です。今回の下家は、上級者(九段)ということもあり、プレイ中であれば、何か意図的な仕掛けがあることを想像するかも知れません。ところが、あとあと牌譜にて下家の手牌を見ると、さほど大明槓をする必要性は見受けられないように思えます。

避けるべき大明槓は意味を考えて

麻雀で勝つために戦略上のメリット・デメリットの観点から「大明槓はしない方がいい」と言われる中、大明槓をする意味とは何だろうと考えました。

あなたが大明槓をするときには、最終的にその局であがれれば良いと思いますが、大明槓をするだけで、他家は「お?」と思われるわけです。大明槓を選択した対戦者が上級者であれば、なおさらでしょう。

後で牌譜を見たとき、特に意味もない大明槓だった場合は、この「大明槓プレイヤー」は、牌勢とか運や勘(偶然性)を重視するタイプと思われて、クロさんのように「(麻雀の指向性や競技性の考えの相違から)もうこの人とやりたくない」となるのかも知れません。

クロさんは、上級者(九段)が、差ほど意味がなさそうな大明槓を行ったという落差に失望して、掲示板で「こんな奴とは二度と打ちたくない!」と書き込んだのではないかな、と思いました。

どういう状況なら大明槓しそうかな?

個人的には、守備的に進めることが多いので、安牌として温存していた暗刻をカンで固定してしまうと心配になります。カンをするにしても、暗槓(アンカン)は良いとしても、大明槓してわざわざメンゼンを崩して、リーチはできなくなるし、(私の)大好きなウラドラをめくるワクワクがなくなる状況をなぜ選択することがあるのだろうか・・・

よっぽどその日は何をしてもうまくいかず、毎局の手牌がイマイチで、裏目ばかり引いて、ラス目機嫌が悪いということであれば、ヤケクソで「ドラを乗せて大逆転を狙いたい」「自摸の順番を変えてやりたい」といったことが頭によぎり、大明槓を選択することはありそうです。

カンが発生すると、単純にドラが増えますので、対局は一気に大味になります。他家にカンをされると自身にもドラが増えるかも知れませんが、他家も増えているかも知れません。接戦の場であれば、カンしないで欲しい場面もあるでしょう。そういう意味では、大明槓は「場を荒らしたい」というメッセージと言えるかも知れません。

やっぱり大明槓はしない方がいい

今回、掲示板に書き込みをしたクロさんは、他家の安易とも思える大明槓に「こんな奴とは二度と打ちたくない!」と怒っていらっしゃいました(ネットマージャンで対戦相手を選べることが少ないですが)。大明槓は、相手の顔が見えないネットマージャンなら、プレイヤーとしての評価を気にせず、割と仕掛ける方が多いかも知れませんね。しかし、リアル麻雀で、大明槓をすることが、果たしてどのくらいあるでしょうか?

大明槓をすると、他家が「お?」と思います。そして、戦略がなければ、「少なくとも上級者ではない」と、ちょっと舐められるかも知れません。ネッマージャンの癖で、リアル麻雀では大明槓をやらない方がいいかもしれませんね。

おしまい

2023/02/12_追記
ChatGPTにも相談してみました。

・・・とのこと。

よろしければサポートをお願いします。 記事作成のための活動費(画材・映像などの資料購入、Wikipedia支援など)として有効に活用させていただきたいと思います。