ピーナッツレモンなます
お正月料理の定番である「なます」。寺山家では特製ピーナッツなますを、私の夫婦と兄夫婦とが年末に実家へ集まって作っています。普通のなますに、ピーナッツをすり鉢でペースト状になるまですりつぶして入れるのです。ピーナッツの甘みとコクが酸っぱいなますにちょうど良く馴染んで最高に旨いのです。妻の実家にも好評なので、毎年だいたい5家族分くらいをまとめて大量に作ります。
昨年12月30日にその出来上がったピーナッツなますと、余った大根およびピーナッツを少量持って帰ってきていました。年が明けて、なますは1月3日頃に食べ終わり、冷蔵庫には大根と使いかけの人参が残っていました。さらに兄の自宅庭で取れたというレモンが2個あります。これだけの材料が揃っているなら、、、自分だけでピーナッツなますを作ってみようかな、という気分がムラムラと起きてしまいました笑。大根が余ってるだけなら煮物にしてオシマイなんですけどねー。
実家のなますには柚子の皮と汁を入れるのですが、手元には柚子でなくレモンがあります。なますにレモンを使ったらどんな味になるだろう?と思ったのが作ろうと思ったきっかけです。皮も食べるのでスーパーで買ったレモンは使いたくないのですが、手元にあるのは兄の自宅栽培なので安心ですね。
さらに自分の好きな調味料(お酢、塩、砂糖)を使って作ってみたいというのも自分だけで作ろうと思った理由です。実家では母がいわゆる汎用品の調味料を用意しており、一度グレードの高いお酢を使ったら「毎年作ってるのと味が違う!」とブーイングが出てしまいまして、アップグレードに失敗。長年作っている実家のなますはチャレンジできないのです。
てなわけで、いざ自分だけのオリジナルのなます作りスタートです!
大根と人参は千切りにします。これが地味に大変です。私は料理の味付けには自信がありますが、包丁さばきなどのスキルは素人レベルなので切るのにやたら時間がかかるのです。千切りでなくて百切り?という感じでかなり太めの千切りになりました笑。ここに細く切ったレモンの皮も入れて、塩を投入して混ぜてもんでおきます。これはしばらく放置(A)。ピーナッツは薄皮を剥いで、フードカッターで細かくしておきます。
調味料はコチラ。塩は昨年の能登旅行で入手した揚げ浜塩田の「大谷塩」。お酢はリンゴ酢、砂糖は沖縄の島ザラメを使います。ボウルにリンゴ酢と絞ったレモン汁、ザラメ糖を入れて混ぜて溶かしておきます(B)。ここで味をみておきますが分量は適当です。どうだマネが出来ないだろう!てか秘密で教えないのではなく、本当に適当に入れているのです笑。
砕いたピーナッツはすり鉢に入れてひたすら擦ります。録画しておいた「逃げ恥お正月スペシャル」を見ながらゴリゴリとすり続けます。これペースト状になってくると、さらに力が要るので腕は疲れてパンパンになります。しかしここまで来てしまうと、作ろうと思ったことを後悔してもペコパのように時は戻せません。勢いでピーナッツが滑らかになるまで頑張り通したら、先ほど調合しておいた(B)を入れます。
さて次は放置しておいた(A)です。塩で水分が出ていますので、これを握って絞ります。しかしもう野菜を千切りして、ピーナッツをすりつぶした腕は疲労困憊、握力もほとんどありません。しかし水分が多いとなますが水っぽくなるからヤルしかありません。サッカーやってるので脚力はありますが、腕の力はだいたい女子並みなんですよ。手をプルプル震わせながらギューギューと握って水分を絞ります、あと少しで終わりだ頑張れ自分!
最後は大きめのボウルに全部入れて混ぜ合わせます。素手で混ぜるとピーナッツオイルの感触が気持ちいいですよ。
混ぜ終えたら、特製のピーナッツ・レモンなます完成でーす。やったー(^O^)/
さて肝心の味はどうでしょうか。。。
予想よりレモンがすっぱーい!!!
だけどピーナッツの分量とその他の調理量は良い感じです。柚子で作るとレモンほど酸味がなくて穏やかな味になりますが、それは毎年食べているいつもの味なので、たまにはレモン悪くないですね。調味料に拘ったのも、結果としてまろやかな味になったので自分なりに満足です。
いやー、それにしても疲れたな。結局3時間くらいかかりましたよ。これみてマネして作る人はいないと思いますが、もしチャレンジするという酔狂な人がいたら頑張ってくださいね。遠隔で応援してます。
追伸:ひと晩置いたら味が落ち着いて、すげー旨くなってました!でも次に作るならやっぱりレモンより柚子ですね笑
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