【第125席】あかね噺感想
今週からジャンプの紙変わってインクの乗り方変わりました……? 慣れの問題だと思うのですが、コントラストきつくなって、仕事前とか仕事終わりに読むにはちょっと目が疲れるかな……?
いよいよ志ぐま師匠の高座もクライマックス。解説役の学問先生がいい味出してますよね。解説が自然に入ってくるのがこの漫画の一つのすごいところだと私は思っているのですが……。
師匠の高座を総括しての感想。
『人情噺の名手』『泣きの志ぐま』、弟子は試験で『芝浜』『たちきり』をかけている、みくちゃんは「欲しいときに笑いを入れてくれる」と言っていたそんな師匠、その十八番ときたら明るくも泣かせてくれる噺がかかるのかなぁと、落語素人の私は思っていたのですが、見事に裏切られました。こう来るの!? 確かにまた新しい噺なんだろうな、とは思っていましたよ。思っていましたけれど。
重厚感のある雰囲気を作り出し、観客をゾーンに入れるくらい強く引き付ける。観客の周りのろうそくが消えていって、幕が下がるこの見開き、セリフもない訳ですが、ここの描写が本当にお見事というか。読者である私も余韻に浸りましたよね。あ、これは幕なのかと。
最後の3ページ。師匠の「もっとすげぇの見せてやるよ」、「どうしたね? いきなり」の下のコマ、あかねの「うすっ!」のコマ。ここだけ敢えて背景を同じスクリーントーンで揃えることで、師匠が持つ空気感、それがあかねにも流れるという風に読み取れてよいなぁ。
枠外の「最後まで粋に、多くは語らず。大きすぎる背中を目指して、ここから一歩ずつ‼」って表現がいいですよね。この欄って作家が自由にやっていいんでしたっけ。指定がなければ編集部でつけるスタイルでしたっけ。来週は本当に打ち上げでよいのかな……?
(アメノフルの両先生の新連載が始まると聞いてわくわく)