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詩 恋の気配


桜の花が咲いていた
薄紅色のその姿を
揺れる水面に映していた
ゆらりゆらり
波打つ輪郭


君の笑顔に惹かれていた
けれども私はこの気持ちに
名前をつけていいものかと
ふらりふらふら
臆病な心


はっきり見えぬ桜の木 友情、恋情、気の迷い 
溢れ出しそうな池の水 隠せぬ想いは桜色


その時ざあっと風が吹いて

ひらりと落ちた花弁ひとひら
ぽこんと君からラインの通知


ああ
やっぱり君が好きなんだと
鮮やかに染まるは春の気配



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