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舞台『D.C.III~ダ・カーポIII~ミライへの伝言』その8 公演初日の章

2024年が始まりました。謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
今年は年頭から大変な災害や事故などがありましたが、皆様が平穏に過ごされることを願っております。
僕もやれることを地道に頑張る、を抱負に頑張っていきたいと思います。

却説。時系列は前回の続き、昨年の春に戻ります。

はりまおと共に新幹線で東京へ

──そして、運命の公演初日がやってきた。
やってきてしまった。

前回、稽古場まで赴き通し稽古を観させてもらった話までをしたが、ここで神戸・名古屋の上映会から、ミライへの伝言までのD.C.シリーズのイベント関連がどんな感じで展開していたのか改めて振り返ってみよう。

  • 12月17日~18日 神戸・名古屋上映会

  • 12月19日~1月5日 『エンジェリックリンク』D.C.コラボ開催

  • 1月27日 『D.C.5~ダ・カーポ5~』発売

  • 3月20日~4月3日 『れじぇくろ!』D.C.IIコラボ開催

間髪入れずにD.C.シリーズの話題が提供されるのは凄いことだと素直に思う。
いい感じで舞台D.C.IIIへのバトンを繋いでもらいつつ、公演初日がやってきたことになる。

却説、前作の時は、朝一番で通学路の旗振り当番、そして読み聞かせのボランティアがあったため、それらを済ませてから高速バスに乗らなければならなかった。ゲネプロに間に合わないことが確定していたので、先にビジホにチェックインしてから、ニッショーホールに向かったのだが、今回は余裕がある。

というわけで、ちゃんとゲネプロも観るために早めに家を出立して新幹線で東京へと向かった(名古屋上映会の際に新幹線も大幅に遅れたので、それを見越して早め早めで)。

通し稽古を観た際はまだ衣装付きの通しではなかったし、飛行船シアターのプロジェクションマッピングも未見だったので、ゲネプロは楽しみにしていた。

飛行船シアターに到着

そして、演出、演出助手の方、新田さんのマネージャさんなどと一緒にゲネプロを鑑賞。
途中、想定していたものと違う背景差分が使われていたので、ゲネプロ終了後、演出さんや制作さんと相談。即座に対応してくれたので、感謝しかない。
一点だけ、衣装に関しても意見があったが、これは直前の変更は危険なので仕様と言うことで。また再演などがあったらリクエストしてみよう。

ゲネプロを撮影していたカメラマンさんが、本編の情報量の多さに戸惑っていた(撮りながらだと理解しきれない、とのこと)のが印象的だった。申し訳ない(カメラマンさんは後日、ちゃんと本番を観劇しに来てくれました)。

ホテルは、上映会の時と同様、劇場の近くを押さえてあったので、ゲネプロ終了後、上野の某ビジホへ赴きチェックイン。

そして始まる初回公演。

ここまで来てしまうと、僕の出番はもう無い。あとは演者さん、舞監さん、音響さん、照明さんなどにお任せだ。
ただただ見守る二時間ちょいの時間が始まった。

ここから時系列順にすべてのシーンに関して思ったことを書こうと思ったのだが、やたらと長いネタバレ感想にしかならなかったので、割愛させてもらう。
途中まで(冒頭からロンドンの探索くらいまで)書いてみたが、長すぎて収集つかなくなってしまったので。

ミライへの伝言、ゲネプロの様子

結論から言えば初回公演はとても素晴らしかった。
ゲネプロと比べてもテンポがよく、演者の皆さんもノッているように感じた。

お客さんも前作からのリピータが多かったのか、最初に耕助役の福原さんが「ちょーっと待った!」と芝居の流れを止めた時に、「ヒロイン紹介が来る!」と理解した方々が拍手してくれたのがとても嬉しかった。

そして、その期待が二度目のヒロイン紹介でもいい意味で意外などんでん返しへの伏線として機能してくれた。葵ちゃんの乱入に驚いてくれた方がいたなら幸いだ。

そして、二度目のヒロイン紹介のフィナーレを飾る立夏こと新田さんのミニライヴ。
前作は芝居的なギミック(どんでん返しなど)を重視していたが、今作ではドラマを深める方向とエンターテインメント要素を高める方向で進化してもらったので、そういう意味でも対照的な作品になったと感じた。

予科1年B組、1年C組の面々

今作から出演した北原侑奈さん演じるエドワード・ワトスンも、篠本桜さん演じる瑠璃香・オーデットも、初演の面子によく馴染んでいて、D.C.IIIらしさが板の上によく表現されていた。

謎の存在、サクラギ

そして、誰もが謎に思っていたであろうサクラギ演じる秋谷啓斗さんも臨時講師として風見鶏編に彩りを加え(原作ゲーム本編ではマスター以外の講師は皆、モブ扱いなので)、その正体としてD.C.シリーズに奥行きを与えてくれていた。

リッカ・シャルル・巴と本科1年のマスターが3人揃ったことでマスター制度の説得力が増したし、B組の二人、C組の二人がいるとやはり風見鶏編は盛り上がる。
前作から続投の方々は申し分なく、より高い解像度でD.C.IIIを表現してくれている。キャストの良さはまた後日、書こうと思うので、とりあえずこの辺にしておこう(ホントは新田さんの凄さとか、佐々木さんの良さとか、書きたいところだけれど)。

前作ほどではないが「ミリ知ら」な人でも楽しめるようD.C.初心者への配慮はしたつもりだったが、それもうまく機能しているように感じた(もし初心者の方でわかりづらいと感じた方がいたらすみません)。

正直、前作の評判が思っていた以上に高かったため、お客さんもハードルが上がりまくっていたのではないかと思うのだが、これなら満足してもらえたんじゃないか、と思える初日だった。
もちろん、各人にそれぞれ課題はあったのだろうとは思うが、この調子で千秋楽まで走り続けて欲しい、と思ったものだ。

そして、発表されるPlayStation 4版およびNintendo Switch版『D.C.III P.S.~ダ・カーポIII~プラスストーリー』の発売日と、「君と旅する時の魔法」をゲームシナリオ化して収録するという情報。

D.C.III P.S.発売決定の報

最新作D.C.5も発売されたけど、まだまだD.C.IIIだって終わらない、ということが皆さんに好意的に受け止められたようで良かった良かった(エンクリ、れじぇくろ! の件もあるので、D.C.の各ナンバリングがそれぞれちゃんとブランディングされているということは既に伝わっていたとは思うが)。

初回公演には、CIRCUSのD林さんやエンターグラムの方々も観に来てくれていたのだが、概ね好評だったのでほっと胸をなでおろしたのは言うまでもない。

昔は舞台初日なんて言えば、初日上げみたいなものがあったように記憶しているが、まあ、御時世的にそんなものがあるはずもなく、皆さんに感想を述べて、土曜日に家族を連れてくることを約束し、近場のビジホに退散したのだった。

前作では、二日目にマチネがあったのだが、今回は初日も二日目もソワレだけだったので、もう1ステージ観たい思いに後ろ髪を引っ張られながらも翌朝、チェックアウトして下谷神社に公演の成功を参拝しつつ静岡に戻った次第。

できれば全ステージ観たかったんだけどねぇ……。

次は土曜日に子供たちを連れて劇場に来た話(つまり親の仕事を見せる、という話……かな?)、および配信の話になるんじゃないだろうか?

《追伸》
2024年1月16日~2月4日、秋葉原のカフェ「White&CrossLoad」さんにてD.C.シリーズのコラボカフェ第二弾が開催中です。

ホワクロ:D.C.コラボカフェ第2弾

前回は『D.C.III~ダ・カーポIII~』『D.C.4~ダ・カーポ4~』『D.C.5~ダ・カーポ5~』縛りでしたが、今回は『D.C.~ダ・カーポ~』『D.C.II~ダ・カーポII~』『D.C.5 Future Link~ダ・カーポ5~フューチャーリンク』とのコラボになるそうです。是非、行ってみてください!

知っての通りD.C.4と5は僕は関わってないのですが、D.C.5のFD、D.C.5 F.L.が1月26日発売ということでそちらもよろしくお願いしますね(援護射撃)。


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