部屋を掃除してたらネタ帳が出てきた
これまでに書いたか忘れたけれど、僕は学生時代に学生芸人としてライブに出たり、他の芸人さんたちに混ぜてもらって知らん大学の学祭に出させてもらったりしていたんですよ。
そのお笑いコンビは大学卒業前にやった単独公演を最後に解散となったわけですが、そんな当時のネタ帳が出てきました。
ちなみに僕たちは二人ともネタを書いてたんですが、単独公演は相方のネタだけに統一しました。
劇場で自分(達)の舞台をやるのが小さいころからの彼の夢の1つだったんですね。
チケットは500円で150人くらいのお客さんが来てくれました。
学生芸人には大きすぎる劇場を押さえたので完全にマイナスでしたが、そんなことは全然気にならなくて。
単独公演のためにバイトで金を稼ぎ、僕は親からの仕送りも無い貧乏学生だったので、所謂卒業旅行を捨てて単独公演に臨みました。
一生忘れられない想い出です。
皆さんが書いてくれたアンケート用紙とか、人生の糧になってます。
そんな若い力にあふれたネタ帳が出てきたんですが、今見るとめちゃくちゃ恥ずかしい。
1ページ目には、なぜか狂ったように”万能ねぎ”と書きなぐってありました。
万能ねぎに次いで多かったのが”あんぱん”
・時給あんぱん一個
・「おいしい仕事」
と書いてあったので、多分言葉遊びをしたかったんだろうなと思われます。
その流れで行くと万能ねぎはなんでもできるネギとでも言いたかったんだろうか。
2ページ目で万能ねぎを生かしたネタが始まるかと思ったら、
・ファミレスで家気分
・めっちゃ色々注文(母さんへの)
・無駄に手伝おうとするからタチ悪い
と全く違うワードが並んでました。
ちょっと面白そう。
しかしこれも正式なネタには至っていないようです。
まあネタ帳なんてね、大体が思いついたことを書きなぐっとく場所だもんね。
他にも「注目されたい男」という漫才ネタや
「自殺」というコントのネタも書いてありました。
「自殺」の冒頭は
A「・・・じゃあな」
B「・・・本当に死ぬのか?」
A「生きてても、良いことないしな」
B「・・・そうか・・・」
A「今まで、ありがとな」
B「・・・ありがとう。妹さんと幸せになります」
という急転直下な入り。
聞いていない事実に自殺どころではなくなるA
実は妹には子供もいて、兄(A)のことを嫌っている
さっさと飛び降りろと立場が逆転する
そんな雰囲気で飛び降りたくないAは、「必死に止めてくれ。そしたら飛び降りる」と話し
それに付き合ったBはいざAが飛び降りようとすると後味が悪くなり…
という流れのネタが書いてあった。
ちょっと面白そう。
まあなんでこんなオープンな場で生き恥を晒し始めたのか自分でもわからないですが、こうやってネタ帳を眺めていると最近アウトプットしてないなと。
noteをやっているのにアウトプットしていないというのも変な話ですが、
僕はnoteに書いてることは大抵が曲紹介だったり、妻との日常の話であって、殆どが自然と自分の中に生まれたこと(思ったこと)を文字にしてるだけなんですよね。
でも高校の頃は演劇の脚本を書いていたり、大学の頃にはネタを書いていたり。
そういった自分で何かを生み出して形にするタイプのアウトプットって、最近全然やってなと思いました。
いや仕事とかではそりゃ無い頭使ってアイディアを捻りだしてますが、それもやっぱり仕事である以上は、ある程度必要に迫られて出してるわけでして。
学生の頃は、僕にとって空いた時間は何かを生み出す時間だった気がします。
考えなきゃ、なんて思わず自然と面白い何かを生み出そうとしていた。
いつからやらなくなってしまったんでしょうか。
思えば子供の頃から、頭の中には空想の物語がある子供でした。
今の僕の頭には、あの頃頭の中にいたかっこいい僕はいません。
それが大人になるということなのかもしれないですが、ちょっと寂しい。
自己満足で大いに結構なので、自分が面白いと思うものとか、何かそういうものを生み出す感覚は、完全に無くす前に取り戻したいなと思ったのでした。
ん?ネタ帳に付箋が貼ってある。
はっはっは
全っ然面白く無いなあ!
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