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今日の1曲「ぼくらが旅に出る理由」小沢健二

今日は仕事じゃないんだけど
この曲が車で流れて書きたくなったから書く。

小沢健二、通称オザケン。

「今夜はブギーバック」等、名曲を生み出し90年代の音楽シーンに名を刻んだ後、1998年に活動を休止。
その後2017年に「流動体について」で日本の音楽シーンに復帰

と、知ったように書いたけど
オザケンの人気絶頂期は僕まだ幼稚園~小学校低学年くらいなのでリアルタイムでその人気は知らない。

しかし良い曲は時代なんて関係ないようで、特にこの「ぼくらが旅に出る理由」は、ずっと聴き続けてる曲。
流動体についてが発表された時、
小沢健二…?あれ?僕らが旅に出る理由の…?
と微妙にズレた感覚を抱いた。

このMVはただオザケンの朝の支度を撮ってるだけ
っていう物凄くシンプルな画なんだけど
歌詞をよく聴くと良い表現だなあと思わされる。

近年好まれる塩顔イケメン(?)的なビジュアルで、
売れ線狙いなMVかなあなんて思った時期もあったけど
多分たまたまオザケンがこの曲を作ったからであって
オザケンが僕の顔でも同じように撮影したんじゃなかろうか。
(流石に事務所がOK出さないか)

この曲に出てくる「旅」は、ちょっと旅行にの旅ではなく
人生の岐路に立った時、人が踏み出す1歩のことを指してると思う。

わかりやすい表現として男女の別れが歌詞になってるけど、
ただの恋愛ソングではなくて、誰にでも訪れる人生の岐路を切り取った曲なんじゃないかなあと。
ラストのサビは「遠くまで旅する人たちに」と、対象が恋人じゃなくなってるしね。

最初は曲のスケールが男女2人なのに、
ラストでスケールが地球で暮らす僕達全員に自然とスケールアップしてるのが嫌味じゃないのがまた良い。

丘を越え僕たちは歩く

の僕たちは自分と恋人ではなくて、人間そのものだよね。

どんな選択をして、それぞれの道を進んでも
それぞれの日常は続いていく
ということが、歌詞の中では「太陽」と「喜び・悲しみ」で登場して、その対比がとても綺麗。

こうやって書くと哀しい曲なのかと思ってしまうかもしれないけど、そこで注目したい歌詞が、何度も歌われるサビの最後

誰もみな手をふってはしばし別れる

のところ。

しばし、ということはまた再会することを前提にしてる。
曲調も当然明るさを演出してるけど、歌詞のこの部分で一気に希望的な曲になってるのが見事だなあと。

あとオザケンの曲全般に言えることなんだけど
メロディの中に入れる歌詞のリズムセンスが凄い。

1番と2番の「君は完全にはしゃいでるのさ」と「何を書いたかはナイショなのさ」の部分とかセンスが光ってる。


自分が何かを選択するときはもちろん、
誰かが新しい道を歩もうとしてる時にも頭に流れてくるこの曲。

色んなことに前向きにチャレンジする気になれる、僕にとって大切な曲の紹介でした。

本当は歌詞を全文載せてじっくり見てほしいとこだけど、無断転載も色々怖いのでぜひご自身で調べてみてください!

(仕事の昼休みに書かないとこんなに色々書けるんだな…)


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