ヨーロッパの人から見たアジア人のイメージ

今日チェコとスウェーデンのハーフの20歳の学生とバーで6時間話をしてハッとさせられることが多くあったので書き記します。


まず、私は日本で21年生きていて多くの方と関わってきました。その関わりの中で、日本人はアジアの人々に対しては優位に立っているような発言を多くして、ヨーロッパやアメリカに対してはなぜかコンプレックスを感じ、彼らに対して劣等感を感じている人が多いと感じました。私もそのような人々と生きてきた中で、知らず知らずのうちに同じような感覚を持っていたことを感じました。
その感覚を客観的に感じることが、今日の6時間の話の中でできたので、詳しく伝えたいと思います。

まず、彼女と話をしているなかでアジア人の話になり、ヨーロッパの人から見たアジア人のイメージについて教えてもらいました。

1、器用、勤勉
2、運転が下手
3、環境に優しくない

この5つが主にアジア人に関して感じていることみたいでした。
話し相手である私がまぎれもないアジア人なので、お世辞も含まれているとは思いますが、こんな感じみたいです。

1、 器用、勤勉

まず、1つ目について聞いてみると、
『Asian does better than you』
というジョークがヨーロッパではよく使われていると彼女が言ったのですが、全くなんのことかわかりませんでした。彼女が言うには、ヨーロッパでは、絵が上手に書けたり、上手にDIYができたりした時に友達に自慢したりすると、この言葉を返されるそうです。

ヨーロッパでは、アジア人は器用で勤勉というイメージがあるとは知っていたのですが、上手にできた人に対して言う
『Asian does better than you』
と言うジョークがあると言うのを聞くと、お世辞ではなく本気でそう感じている人が多いのではないのかなと感じ、そんな風にアジアを見てくれているのかと嬉しく思いました。この話を日本人の友達にしたら、「トリハダたった」とも言ってました。

2、運転が下手

運転が下手ということについてですが、それについての
話をしている中で出たのは、
路駐の車間距離の狭さ!
時速制限なしの高速道路があること!
運転免許取得の難しさ!
です。
私自身は、フィリピンやタイにも行ったことがあり、彼らの運転技術に驚かされていたのでこれに関しては少し疑いつつも話を聞きました。


路駐について

画像1

まず、この写真を見て欲しいのですが、この距離で路駐をすることが日本であるでしょうか??
もう、数センチしか間がない状況で路駐しています。この光景を見た時に私は衝撃を受けると共にどうやって止めているのか、どうやって出すのか、不思議でしかたがなかったので、彼女に聞きました。すると、彼女の返事にさらに驚きました。
まず、バンパーは当てるためにあるから車を止める時にはバンパーに当てて前後の車を押し、隙間を作って駐車し、発進するとのことでした。今までの常識を壊された瞬間でした。

時速制限のない高速道路があり、何キロ出しても大丈夫だということについてです。
アジアでは、速度制限のない道路などほとんどないと思うのですが、ヨーロッパにはあります。
有名なのは、ドイツのアウトバーンという道路です。このように速度制限のない道路があるというのがヨーロッパの人が自分たちの運転に自信を持っているということの現れだと彼女は言っていました。
この点については、運転がうまいこととあまり関連性はないかも知れないと感じました(笑)

運転免許の取得の難しさについて
運転免許を取るのが難しく、誰でも取れる訳ではないので相対的に運転できる人のスキルは高いということでした。
どこが難しいのか気になったので、あとで検索して見たところ
1位 フィンランド
2位 モントリオール
3位 ドイツ
4位 シンガポール
5位 南アフリカ

と続くそうです。

この結果から見ても、そんなに偏りがあるようには思わないので、実際はわからないです。
でも、ヨーロッパの人々が運転に自信を持っているということはわかりました。

3、環境に優しくない
この点に関しては、完璧に同意できました。
私が、留学に来て1番驚いたのはこのことかも知れないと感じるほどです。
細かく言うと、

1、ゴミの分別
2、ペットボトルのリサイクル
3、ビニール袋有料
4、なんでもセカンドハンドを使う


と言うことがあります。

 ゴミの分別

スウェーデンでは、寮に住んでいるのですが、ゴミの分別の種類の多さにびっくりしました。日本でも1人暮らしをしていたのですが、それほどゴミの分別を気にしていなかった私にとっては衝撃でした。特に、ドイツからきたフラットメイトはめちゃくちゃ厳しくてなんども中国人のフラットメイトは怒られていました。このことからも、私たちアジア人の環境に対しての意識の低さを感じました。

ペットボトルや缶のリサイクル

ペットボトルのリサイクルについては、めちゃめちゃ驚いたのですが、スウェーデンにはPantと呼ばれるシステムがあり、ペットボトルや缶をスーパーやコンビニで買うと自動的に+1クローナ(11円)されるというものです。そして飲み終わった後に、またスーパーに持っていくと1クローナの割引券がもらえるというものです。
これはアジアではほぼ確実に行われていないものであり、環境のことを考えているのが伝わってくる試みです。
これは、スウェーデンだけでなくヨーロッパの色々な国で行われています。

ビニール袋有料

スーパーや服屋さんなど、ほとんどの店で確実にビニール袋が有料です。日本でもビニール袋が有料というのは、少しずつ増えて来ているとは思いますが、ヨーロッパは圧倒的です。

なんでもセカンドハンドを使う

まず、セカンドハンドショップが多いのはいうまでもないのですが、みんな欲しいものがあるとまずセカンドハンドショップに行くというのが習慣になっているような気がします。
さらに、学生の寮に住んでいるメンバーのfacebookのグループでは毎日のようにいらなくなったものを値段をつけて買い手を探す投稿が行われています。(仲介のいないメルカリのような感じ)
これを毎日見ていると環境に関しての意識からこの行動を行っているのかわからないにしても、環境に良いことは確実なのでアジアの人々も見習うべき精神であると感じます。

 まとめ

このような形で、6時間の会話の中で垣間見えたヨーロッパの人々のアジアに対してのイメージを綴りました!

アジア人はアジア人の目線からヨーロッパを見て、ヨーロッパの人はヨーロッパの目線からアジア人を見ているのでジョハリの窓のようにお互いの認識と全く異なっていることが多くあり楽しかったです。
なぜ、アジア人特に日本人はヨーロッパやアメリカに対してコンプレックスのようなものがあるのかは結局わからないままでした(笑)
わかる方がいれば連絡くれると嬉しいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?