見出し画像

圧倒的な時間差


先日のWWDJAPANのYouTubeチャンネルへのリモート出演後、後日改めて見直していて、その途中一部で凄い違和感を感じた。


余談で、WWDJAPANのYouTubeチャンネルへの出演の個人的感想はというと... 爆死&撃沈。

完全に打ち合わせ不足。
「ナニ」を「ダレ」に伝えたいのかという根っこ部分、つまりはコンセプトがふにゃふにゃである。本当に恥ずかしい。


でもあえてここに貼り付ける。自戒の意味を込めて。


まぁ終わったことにグズグズ言うのは好きじゃないので、前を向こう。




話を戻して、


放送を見直しながら感じた強い違和感の正体、

それは某超大手の広告代理店が主催運営する「リモテン」なるもの…


り も て ん ??


聞いたことないぞな?  
そりゃなんぞや??

と、続いて話を聞いているとどうやら
「リモ展」と書いてリモート展示会の略らしい。

あ、そういうことね。理解。
がしかし、目新しさは感じられない。
パリでは10年以上も前からオンライン上の展示会プラットフォームが存在していて、実際利用していて、そこで世界のトップセレクトショップのバイヤー達が注文しているし、色々なやりとりをしてきている。


こんなのや


こんなのも

このJOORに関しては日本語対応までしてる!?いつの間に?! 
僕もすでに遅れてる...


おそらく、今回日本で出来上がったプラットフォームの性能はそこそこ良い出来であろうことは想像できる。


そりゃね、今はもう、2020年ですよ。

みなさん、スマホ持って何年経ってますか?

中国の深圳ではドローンのパトロール機が飛び回ってる2020年ですよ。

スペースXが民間企業として有人ロケット打ち上げを見事大成功した2020年ですよ。


で、今回のコロナの影響で日本でもそういうものがのんびりと始まったということか。

........。


圧倒的時間差ッ!!



これは…
ヤバイ…。



日本のファッション界は周回遅れどころの話ではない。目まぐるしくゲームプレーヤーが変わる激動のファッション業界において、10年以上も遅れて「りもてん」ハジメマシタ!イエーイ!って2020年7月に言っているのである。(イエーイとは誰も言ってないが、そういうふうに聞こえる...)


しかしこれは、リアルに、非常に危ない。


この圧倒的な時間差を時間差と感じていない方々は、残酷な言い方をすると、すでにゲームオーバーになっていることにも気づかずにゲームを続けているのだろうな。と冷徹な感想を持ってしまう。でもおそらくこれが真実。

そもそも、
「リモテン準備できました。ご参加いかがでしょうか??」と広告代理店に促されて参加するのはいいとして、その先の道筋の不透明さたるやハンパない。

運よくどこかのリテーラーさんが来展したとして、そして注文受けれたとして、その商品、最終的に消費者に購入されるのでしょうか??

ミラクルヒット商品だと行けそう✨
つまり奇跡

僕の感覚だと、ストックに残って、セールかけられて、さらに売れ残って〜されて〜っていう末路感が強すぎる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここで一応断りを入れさしてもらうと、
広告代理店主催のリモ展自体に対して文句を言っているつもりは全くない。それは必要なサービスだと思っているし、誰かがやらなければならないことだと理解している。
むしろ日本のファッション業界で見ると、海外からのバイヤーが参加しにくい位置にいることもあり、是非とも大きく展開して行って欲しいプラットフォームサービスである。
ここはめちゃくちゃ応援します!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


僕が言いたいことは、
リモ展に参加されるブランドさんは、
もっと根本的に
『顧客やファンを抱えてますか?』ということです。
この顧客やファンはセレクトショップのようなビジネスパートナーのことではなく、一般consumer、つまり消費者のことを指します。

そもそも、
顧客やファンを抱えててそこで売り上げ持ってるブランドは、広告代理店が指揮するリモテンに出展する必要はないはずで。それって結局、広告代理店に餌ばらまかれて釣られて吸い上げられるだけじゃないの?
という、要らぬお節介から来る危惧感。


そんなことよりもどうやってファン増やすかとか、コミュニティ形成するかとか、資金ないならアイデア勝負でクラウドファンディング立ち上げるとか、そっちの方に注力する方がよっぽど未来がありますよ!!!!
とこれも要らぬお節介…


でも本気でそう思っている。


今回のコロナの一件で激しい淘汰の時代がやってくる…
というかもう来ている…
足音がリアルに聞こえている…


胸が痛いが、ここから潰れるブランドや組織は多いだろうな…と。


めちゃくちゃ無力、僕には何にもできない。


でも若い人たちには希望を捨てて欲しくないという思いから、これをnoteに纏めている。
必要としている誰かに届くように、僕も頑張ろう。


アイドルだって
タレントだって
八百屋さんだって
美容室だって
自動車メーカーだって

そしてファッションブランドだって


ファンがいないと活動できないのです。
これって、真理です。


ここは修羅場です。

能力なきものは淘汰されます。

世界一の自動車企業だったトヨタ(時価総額では2020年7月現在テスラに抜かれたね)だってすんごい危機感持って経営しているのです。

そんな時代です。

....

キミはどう動く??




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?