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2020年、200万回を、2000万回に。

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。作曲家で音楽プロデューサーの齊藤耕太郎です。2月じゃん(笑)もうすっかり世の中は平常運転ですね。僕は、今月からのリリースラッシュに向けて、年末年始ずっと内山肇さんの箱根スタジオで楽曲制作に明け暮れていました。

箱根に、僕のアナログシンセも数台持って行って合宿。

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おかげさまで、ものすごく沢山のインスピレーションを頂いて新年を迎えられました。今年は世界中から日本に注目が集まる1年。そして、2020年代という新たなる時代のスタート。僕たちにとって、これまでとは全く違う勢いとスケール感で音楽を世界に届けていきたいと思っています。

今年の活動方針を皆さんに共有させていただきます。加速していくためには、共感してくださる方、そして共に夢を見てくれる仲間が必要です。


2020年の目標:Spotify累計2000万再生到達。

僕にとって、あまりにも途方も無い数的目標を立てました。数値目標は数値目標でしかないのですが、Spotifyでは再生規模が可視化できるため、わかりやすく結果を求めていくという点で、勇気を出して公言。このハードル、本当に本当に高いんです。

僕のSpotify、並びにApple Musicのアカウントは以下からぜひ。

なお、この途方もない目標値がどこから来たかというと、2019年までで、僕のSpotifyの累計再生回数が200万回を達成したからです!みなさん、本当に有難うございました。(以下は2019/12/28時点のグラフ。)

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200万という規模だって、すぐに達成できたわけではない。けれど、これからの1年で自らが期待する成長は、黎明期とも言える2018、2019年と同じ速度ではいけない。そう思っています。100万回規模への到達は、本当に本当に地道な毎月リリースの賜物。では、ここから1桁上がるためにはどうすればいいのか。以下、僕を取り巻く現状、僕が見据える未来について書きます。


音楽制作面

アーティストを見つけ、一緒に育って裾野を広げる。

以前、noteを活用してサブミッション機能をもうけ、新たな才能とコラボレーションする機会を募集しました。今も随時受け付けています。

これを活用したことで、実は今回、現在注目度急上昇中の広瀬大地くんとのコラボ作品をリリースすることになりました!早速、Spotifyの「New Music Wednesday」「Dance Pop Japan」「ブルーにこんがらがって」「都会の空と音楽と」という人気プレイリストに選出されています。

大地くんについてのnoteはこちら。

大地くんが作詞作曲した「Nightmare」という作品に、僕がアナログシンセで参加させていただきました。24歳にして、非常に落ち着いた風格を漂わせるロックレゲエチューン。彼の煌びやかなボーカルとハネが心地いいギター、キーボード、ドラムが織り成すグルーヴを、名機Prophet-5の十八番とも言えるシンセベースでブリブリっと彩らせていただきました。

彼の楽曲に対して僕が是非トライしてみたかった、音の中高域を射抜くような拡がりあるシンセブラス、パッド、そしてアナログシンセでの生演奏特有のグルーヴと有機的なサウンドで、シンセソロを引かせてもらいました。フレーズ決めて実際に弾いたら、表情の出し方がすごく難しかった。

今回も大地くんが、ビートルズなど世界的スターのサウンドを作り上げてきたAbbey Road Studioにマスタリングを依頼して完成させています。僕らのロックを是非、沢山の方々に聴いていただきたいです。


国内だけでなく、海外アーティストともコラボ。

昨年からアメリカやロンドンのアーティストの方とコラボレーション作品を制作しています。実はすでに音源のマスタリングは終えており、1曲めは2月7日(金)、2曲めはおそらく3月末くらいにリリース予定です。どちらも、完全に世界照準の楽曲たち。

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アメリカのアーティストとのコラボ作品は、CM音楽業界の巨匠作曲家である内山肇さんが主導し、LED ZEPPELINなど伝説的なアーティストたちに愛された名門スタジオ「Sunset Sound Recording」にて制作された「Before I Know」という1曲。

内山肇さんのご活躍ぶりは是非ウェブサイトでご覧ください。

僕は共作し、ピアノとアナログシンセで参加しました。誰もが知っている名曲を制作、演奏している世界最高峰のエンジニアさん、演奏者の皆さんのサウンドは、ミックスされた音源を聴いた瞬間に大きくのけ反ったほどです。

なお、今回ボーカルに迎えたAxel Mansoorさんという方、彼は以前、アメリカのSpotifyバイラルチャートで5位にランクインした実力派シンガーです。僭越ながら僕もバイラルチャートで1位を頂いたことがあるので、まさに「日米バイラルランカーコラボ曲」。決して、名前負けはしないはず。

大人びていて、それでいて全く古臭くない、モダンラテンR&Bに仕上がっていますので、是非お楽しみに。3月の作品については改めて書きます。こちらも日英自信作です。

今回の配信がどこまでの成果を出せるかわかりませんが、海外へのプレイリストインという念願も、日本からアプローチするより実際に現地で活動している方と組んだ方が相互に効果をなせるはず。こういう機会を今年は増やそうと思っていますので、是非ご期待ください。


主名義以外の作品も積極的に、たくさんリリース!

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2020年に至る前に、僕がリリースした作品の数々。右下二枚のアルバム以外、すべて昨年リリースした作品たちです。詳しくは僕のウェブサイトで。

Spotifyではプレイリストを作っています。

本当にたくさんの曲をリリースしてきたし、音楽性は本当に曲によってバラバラ。それでも、僕が手がけた作品にはきちんと色があり、それはしっかりリスナーの皆さんからのリアクションでも伝わっている実感がありました。

しかし、コラボレーションのお話が増えてくると、僕が主で作っていない作品にも僕のクレジットをつけていただく機会が増えてきました。曲調がバラバラとはいえ、僕の色味の楽曲には匂いというか、空気感で統一性があった。それが他の方の楽曲になってくると、ちょっといびつな印象になりそうだという懸念が自分の中にありました。

「〇〇 with Kotaro Saito」という住み分けに。

細かいことなのかもしれませんが、主が誰なのかをはっきりとさせてリリースするというのが僕はとても大事だと思っています。プロデュースを主で行わず、あるいはアーティストとして主たる存在でない場合は、僕は連名の書き方を後ろにしようと決めました。

今年は1〜3月で、去年とは比較にならないほどの曲数をリリースします。無作為にたくさん出しているわけではなく、是非一緒に作りたいと思えるコラボレーションが多く、それぞれのアーティストの方々のリリーススケジュールが別々に動いていく。そのため、僕がプロデュースやプロモーションの舵取りを行うものとそうでないものを、明確に区別していこうと考えます。

そういう意味でも、2020年はチーム戦を主軸に活動していきます。これまでは、運良くバイラルチャートで1位になった僕の名義を経由して色々なアーティストの方々を紹介する形でリリースしてきましたが、2020年はそれぞれのフィールドで既に活動実績のある方とのコラボも増えるかと思いますので、楽曲の性質やストーリーに合わせて柔軟に後ろに引こうかなと。結果的にそれが、僕自身の裾野を拡げてくれるだろうと考えています。

4月以降のリリースに関してはスケジュールの空きが作れそうです。メジャーレーベルの皆様、並びにインディアーティストの皆様、コラボのご相談があれば是非ご気軽にウェブサイトに!


配信とプロモーションで大手と協業。

僕に限ったお話ではないと思いますが、インディアーティストでありがちなのは、「曲は自分たちでハイクオリティに仕上げられるが、自分たちでプロモーションできる領域には限りがある」という現象です。

2018年、19年は僕の場合、TuneCore JapanとBig Up!を使って配信してきました。各社それぞれ良いところもありつつ、プロモーションという面では自力で色々トライしながら試行錯誤してきました。けれど、そろそろ楽曲制作面とプロモーションの両輪を一人で考えていくのに限界を感じました。

まず、ことPR(平たくえいばメディアに楽曲配信の情報を告知し広げてもらうこと)で言えば、僕個人が発信した内容で食いついてくれるメディアは多くはありません。そこは、長年の関係値を築いている大手のレーベルと組んだ方がスムーズに話が進みます。そして、それ以上のプロモーションは、特にマスメディア(TV、ラジオなど)はより一層、いくら僕が元博報堂社員だったからといって個人でアプローチできる領域ではありません。

そこで僕は、ヒップランドミュージックが手がける「FRIENDSHIP.」というサービスを利用することにしました。

音楽活動する上で出会った、お心ある素敵なご縁もあり、昨年12月にリリースした楽曲「Lotus」より、僕は配信サービスをこちらに切り替えました。

こと、「配信」と「プロモーション」という面を考えると、メディアに掲載してもらうという「個人のハードル」を突破することを目的にするならば、もともと関係性のあるレーベルにお世話になった方がその障壁は低いかと思います。また、主だったレーベルにしか門戸を解放していない配信プラットフォームもあるので、そこにアプローチするのにもレーベルの力は偉大。

実は他にもお話をいただいているメジャーレーベルサービスがあるのですが、そちらはリリースされた後にご紹介できればと思っています。FRIENDSHIP.は誰にでも門戸を解放しているサービスではありませんが、昔でいう「デモテープを送る」感覚で、ウェブから楽曲を募集もしています。我こそは!という方、ぜひ完成音源を送ってみてください。


原盤を預けずプロモーションだけしてもらうことの「現実論」

ことデジタル配信に特化して考えれば、ウェブ上でのプロモーションや最低限のマーケティング(プレイリストピッチ、ウェブ上に残る記事やニュース情報でのPRなど)は、現在日本でも少しずつ、レーベルサイドがインディアーティストのニーズを汲み取りながらサービスが豊かになりつつあります。

とはいえもちろんレーベル側もビジネスなので、「実演家契約をしているアーティストをプロモーションの優先にする」のはごく当たり前の話です。原盤権を保有しないレーベル側が、薄利多売で楽曲をマスメディアに出してくれる、というのは僕の思考的には夢物語の領域を超えません。

まずは僕らアーティスト側が思考し、できないことをレーベルでやってもらう。このスタイルを持っているアーティストが、今〜今後売れていくのかなと僕は感じています。その点において、先の広瀬大地くんは自分自身で非常に行動的に各社にアプローチしていて偉いです。僕のnoteに投稿してきてくれるほどです。バイタリティがあって素敵です。


気の合う仲間を見つけられることが一番大事。

他社も含め、まだまだメジャーレーベルとの協業についてはトライ&エラーを繰り返す日々です。ひとつ言えるのは、作るのも配信していくのも、それぞれがリスペクトしあえて進んでいける力強い人間関係あって初めて成立するものだということです。少なくとも、僕はそう感じられる相手と出ないと、音楽も作らないし僕たちの大切な音楽を預けたいと思えません。

僕がFRIENDSHIP.そして別のレーベルとご一緒させてもらいたいと思えたのは、元々の人間関係があってのことです。大地くんとコラボしたいなと思えたのも、会ってみて彼が音楽に対して真摯な男だったから。人間関係こそがクオリティ担保における一番の鍵だと思うし、僕は特に自分の作品の場合、作っていて楽しくなかったらやりたくないので、そう思える人とだけこれからもご一緒させていただこうと思っています。


LIVEをして、音楽の良さを肌で伝えたい。

これは一見すると、数字上に直接響きにくいことですが、昨年の渋谷音楽祭に出演して以来、「僕たちの音楽はライブで真価を発揮する」という想いが強くなりました。それは、来てくださった方々の反応を見て、そして自分たち自身が僕らの楽曲を演奏してみて素直に思った感情です。

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この時に感じた直感を頼りに、僕たちは2020年、作る楽曲の方向性を大きくライブ仕様に振り切ります。今僕たちが世の中に届けていきたい音楽、それは、「聴く人が希望にあふれ、明日を明るく前を向いて生きていこう」と思える音楽です。巨匠内山肇さんの言葉を借りるならばそれは、「光の音楽」です。いろんなことが溢れ出るようにして迎えた2020年、世の中には混乱や不安が多い。そんな時だからこそ、聴く人が鼓舞され、癒しにもなり、勇気になる音楽を奏でていきます。

具体的なスケジュールは調整中ですが、今年はライブという形で、生の演奏力で人前に立っていきたいと考えます。配信中心、レコーディングクオリティを追求してきた2019年までとはうって変わりますが、僕を支えてくれる経験豊富な仲間たちの力と共に、直接僕たちの音への想い、音楽で届けていきたい気持ちを聴き手の皆さんとシェアしていきます。

スタジオに篭ることが多い僕。けれど、外に出て、好きな音楽を観客の皆さんと一緒に演奏できる喜びを改めて知ることができました。数的結果にたとえ結びつきにくいことだとしても、一人一人のリスナーの方々に対して、丁寧かつ最高に贅沢な形で音を届けていきたい。僕たちが普段、一番こだわっている「生音、演奏の魅力」をしっかり届けたい。そうすることで、僕たちが作っている楽曲の真価を知ってもらえるはずです。


まとめ:ひとつひとつを丁寧に結びつけていく。

ここに挙げてきた、大きく3つに区切られる

・音楽制作環境のグローバル化
・大手との協業
・ライブの活発化

は、実はひとつひとつを入念に行うこと自体はあまり意味をなしません。3つをバランスよく、全てにおいて関連性を持たせて、何より自分一人ではなく「チーム単位で成功すること」を意識することで初めて意味をなします。

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こちら、2/12(水)にリリースする新曲のMV撮影風景。もしかしたら知った顔もいらっしゃるかもしれませんが、音楽制作チームと映像制作チーム、そしてキャストとして出演してくれたチームと、少数精鋭、垣根を越えて「自分たちが今、一番作りたいものを、一番作りたい人たちと作る」を掲げて進めてきました。


2000万再生という規模は、一点突破から始まるはず。

これまでの僕らの活動は、とにかく地道にひとつひとつを積み上げた結果だと思っています。しかし、ここからもう一桁、つまりもうワンステージ上の音楽活動を望むとなると、地道さだけでは1年で到達は不可能。雪だるま式に少しずつ、少しずつ規模が大きくなっていることは確かですが、どこかで大きくブレイクスルーしなければいけない。

そのブレイクスルーを呼び込むことと、そうなった時に体制が盤石で、大きくて強い流れに呑み込まれないチームが必要だと僕は思っています。そのためには、今までの音楽活動に少しずつ、別の本気要素を加えていくことが必要不可欠。今回で言えば「ウェブで知り合った若者や海外アーティストとのコラボ」「MVの制作」「メジャーレーベルとの協業」「楽曲の魅力を伝えるライブ」がそれに当たると思っています。

何が大きなきっかけに結びつくかなんて、正直やりながらつかんでいくしかない。今立てている戦略や計画が効果をなさない、となったら、迷わずすぐにそのプランを捨て去りアップデートする。とにかくまずやる、やってみてダメなら変化する、変化して結果が出るならOK、それの連続を今年はより積極的に繰り広げていきます。


想いを込めて、やりたいことをやりきる。

一見するとその文章はちょっとアマチュアっぽく、学生ノリな印象も多々ありますが、僕らが今やりたいことはまさにそんな感じ。全てを自分たちで決め、自分たちで悩み、自分たちだけで制作しきる作品にはきっと、僕たちにしか言えないメッセージ、今伝えたい生の想いが宿るはず。こういう時代だからこそ、プロとして、誰かに与えてもらった仕事では実現できない、人間としての生の感情表現、剥き出しの心を伝えていきます。

受託ばかりをやっていた時期には見えてこなかったことが、沢山あります。矢面に立つこと、自らの予算で挑戦し続けること、ともにリスクを背負える仲間ができること。「同じ釜の飯を食う」という言葉がありますが、気持ちはまさにそんな感じ。こういう仲間と一緒に、より広い世界へ音楽を届けていきます。波は来ている。そう感じるからこそ、地に足をつけて、一番高い空を思い描いて飛んでいきます。


もし興味を持ってくださったら。

ぜひ、ご連絡をいただきたいです。僕は自分自身が興味を持ったら、すぐに連絡をさせていただきます。実際にお会いしてみたいです。僕は僕なりに、自分の思いの丈をここに綴りました。この文章に共感してもらえる方で、僕との音楽や人間的な相性が合う方とは是非あらゆる形でコラボの可能性を探ってみたいです。是非、ウェブサイトの問い合わせページからご連絡ください。お待ちしています。


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