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これ全部「チコリ」!

お花のような野菜。見ているだけでうっとりしてしまいますね。
写真の野菜は全部チコリです。

手前・・・カステルフランコ
右・・・タルティーボ
左と奥・・・チコリ・ロッサ

チコリ・ロッサが2種類あるようですが・・・

出来上がりの品質が安定してないので、微妙に色の違いがでます。
品質の不安定さは、種子由来のものもあるし、栽培技術の問題もあるかもしれませんが、正直わかりません。同じ様に育てているんですけどね。

でも、チコリってあの白い舟形のヨーロッパ野菜なんじゃないの?

そう、あれもチコリです。チコン、アンディーブと呼ばれたりします。
※エンダイブはリーフレタスのような別の野菜です。

チコリってすごくたくさんの種類があって、写真の3種以外に何種類あるのかわからないくらいあります。
赤キャベツのような感じのものを見たことあるかもしれませんが、トレビスと言われてますが、あれもチコリです。

昨年12月に紹介したnoteです。大した内容じゃないですが・・・

さて、今回は左と奥のチコリ・ロッサのご紹介。

ピンク色になる葉物って、私が知る限りではこのチコリだけです。
桜色、サーモンピンク、うすめのピンク、運みたいなものですが、同じピンクでもいろいろな色彩のものができます。

栽培はそんなに難しくなく、地域によりますが、
1,6月下旬~7月上旬に種まき(セルトレイで育苗します)
2,8月お盆前後に畑に定植
3,生育途中に雑草の処理と追肥を1回程度。

育てているときはほぼ緑に葉っぱばかりで、こんなにきれいな色ではありません。ただ、他のチコリも同じで最初は緑なんですが、薄緑くらいの色合い。

本当にピンク色になるの?と思ってしまいますが、10月下旬の初霜が降りると徐々に様相が変わってきます。

寒さにあたると色が出始めるんですね。

でも1,2回霜が降りたくらいではまだ十分色が出ません。
写真のような色合いになるのは12月入ってから、中旬頃でしょうか。

でも、寒いとはいえおひさまがあたっているので、ちょっと緑がかった感じになります。

それでも十分きれいですが、日を遮ったほうがよりきれいになります。そうしてきれいな白、ピンクを出すようにします。

「軟白化」と言います。

植物は日があたると葉緑素がでるため緑色になります。
そのおひさまを遮ってしまえば緑色にならず、きれいな白やピンクに。
セロリも軟白してるんです。あれ、そのまま育てたら緑色です。

さて、軟白には色以外のメリットもあります。

苦みが薄くなります。
やさしい味になるんですよね。
チコリは日本語で「菊苦菜」と言います。
苦いんです(笑)

そんなチコリ、ヨーロッパでは冬にかかせない野菜。マルシェやメルカートに行くと、色とりどりのチコリが並んでいるとのこと。

お花のようなチコリ、けどほろ苦い大人の味。

なかなか自分で買うことはないかとおもいますが、バレンタインももうすぐそこ。ご自宅で華やかなチコリで一品つくってみるのも素敵かもしれません。

単品で苦みがきつい場合もあるので、他のサラダ野菜とミックスするといいかと思います。




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