見出し画像

アイデアは自然の中に

「これだ!」というアイデアは、そう生まれてこない。

アイデアとは、課題を解決する手段だと僕は思う。
1つの課題を解決する手段は無限に存在するが、どの手段で解決すると筋が良いかをふるいにかけて、数百ある手段を1つに絞っていくプロセスが必要だ。

それはある種、筋トレみたいな感覚で、日々続けていないと衰えていく。
筋トレと違うのは、負荷をかければかけるほど成果が出るわけではないところ。
いざ本気でアイデアを出したい時には、できるだけ自分の思考を自由に羽ばたかせることが重要だ。

僕の思考が最も自由になるのは、やはり森の中。
つい最近も、白馬の森で幾重にも重なるシダの葉っぱを見て、フラクタル構造のヒントをもらった。
現在開発中の建築プロダクトで、全体の形状を保ちながらサイズ展開する時に有効なアイデアだ。

別の日、森をぐるぐると歩き回っている時に、傘が付いたどんぐりの実を手にとった。
緩やかにカーブを描く傘と実が固定されている様は、キャビンの外壁工事に活かせそうだ。

ADX社内でよく使うフレーズに、「答えは自然の中に」というものがある。
ADXのメンバーは好んで現場に足を運び、その土地の木に触れ、山を登り、地球と対話しようする。

会議室やオフィスで行う合理的な判断より、自然の中で得たインスピレーションこそが、 私たちの行き先を決めるアイデアにつながるのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?