【日経225先物】相場観とテクニカルシナリオ|2021年5月16日(日)時点 ※毎週水・日曜更新
【お知らせ】
記事末尾に、コータロー自身のトレード戦略についての解説を追加しました!
《サマリ》
・FRBによるテーパリング否定のコミットメントにより一旦反発。
・今回の下落要因として主に「米国CPI大幅上昇に伴う早期テーパリングへの警戒感」が挙げられているが、背景には「実体経済再開⇒インフレ率上昇⇒金利上昇⇒バリュエーション棄損」というロジックも存在していると思料。
・上記を踏まえると、NASDAQ中心に過剰に評価された分の修正が済むまで下落が続く可能性があるので、再度の急落リスクも頭の片隅に入れておく。(特に欧州のテーパリングリスクはまだ折り込まれていない?)
・テクニカル的には、月足〜日足全てで弱い印象が継続。
・直近の上昇は、一旦はデッドキャットバウンス(一時的な戻し)として見ていくのがセオリー。
・戻し目途の上限として、日足フィボナッチ61.8%を設定し、ここを強く超えてきたら上昇トレンドへの回帰を疑うことになる。
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↓ 以下、詳細な分析 ↓
《ファンダメンタルズ》
・FRBによるテーパリング否定のコミットメントにより大きく反発した。
・今回の下落要因として主に「米国CPI大幅上昇に伴う早期テーパリングへの警戒感」が挙げられている。
・しかしながらNASDAQ先行で下げたことから、背景には「実体経済再開⇒インフレ率上昇⇒金利上昇⇒バリュエーション棄損」というロジックも存在していると思料。
・上記の理由は根源的なものであり、NASDAQ中心に過剰に評価された分の修正が済むまで下落が続く可能性があるので、再度の急落リスクも頭の片隅に入れておく。
・いずれにせよ当面のテーパリングは否定されたが、今後も金融緩和の終了タイミングに関わる情報には敏感に反応する状況にシフトしていくと思われる。(悪いニュースに好感し、良いニュースはネガティブに受け取る天邪鬼相場の継続)
・基本的には、以下のロジックが維持される限りは株価は高いと考えてよい
雇用統計・インフレ率は悪化(回復遅れ) ⇒ 緩和政策が継続
他の経済指標や企業業績は好調 ⇒ 経済見通しは明るい
■ファンダメンタルズ好材料/悪材料まとめ ※赤字:アップデート項目
■経済指標スケジュール
5/18 (火)
08:50 日本 四半期GDP
18:00 EU 四半期GDP
5/19 (水)
18:00 EU 消費者物価指数
27:00 FOMC議事要旨
5/21 (金)
08:30 日本 全国消費者物価指数
5/25 (火)
15:00 独国 1-3月期 GDP
23:00 米国 新築住宅販売件数
5/27 (木)
21:30 米国 1-3月期 四半期実質国内総生産
5/28 (金)
21:30 米国 個人消費支出
情報出所
・ロイターニュース(https://jp.reuters.com/investing/markets)
・ブルームバーグニュース(https://www.bloomberg.co.jp/)
・CFTC建玉明細(https://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=9107)
・Yahoo!ファイナンス(https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/)
《テクニカル》
・直近で大きく上昇しているが、今のところは強い下落に対する戻しの範疇に見える。基本的には弱い印象が継続。
・戻し目途の上限として、フィボナッチ61.8%を強く超えられるかがポイント。
・引き続き難しい状況なので、自信のあるトレードシグナル(※)が出るまでは手を出さないというパッシブなスタンスで良いと思われる。
※コータローの場合は、1・4時間足の三角保ち合いやボックス・フラッグ等のチャートパターンブレイク狙い。
■月足
中立or弱い
・30000円付近が強いレジスタンスゾーンになっている。
・時間調整が継続するか、価格調整に移行するかの瀬戸際
・トレンドラインor短期MAを割り込んだら、本格的な調整になる可能性あり
■週足
弱い
・今回の下落で、トレンドライン②を割り込んで先週分の週足が確定。
・いったん下髭を出して踏みとどまっているものの、2週間前よりは明らかに弱い形になった。
■日足
弱い
・日足三角保ち合いを下ブレイクし一旦走った後戻ってきている形。
・日足S2でサポートされ底入れしたようにも見えるが、陰線と比べて出来高がやや少ないのでデッドキャットバウンスにも見える。
・今回の下落の主因が「リスク資産のバリュエーション棄損」であるならば、8%程度の下落では済まないとも思われる。
・戻しの目途は、フィボナッチ50~61.8%。これを強く超えてくるようなら上昇回帰を疑う。
・ただしその場合も、一旦日足三角保ち合いレンジに回帰してから再度下落というパターンもあり得るということを頭に入れておく。
【下値目途】
28100(日足ピボットS1)
27300(日足ピボットS2)
26800(日足200MA(白色実線))
《テクニカルベースのシナリオ》
①日足フィボナッチ50%〜61.8%付近まで戻してから下落再開(40%)
②一旦 日足三角保ち合いレンジに回帰してから再度下にブレイク(40%)
③上昇トレンドに回帰(20%)
※括弧内%は各シナリオの実現可能性の設定値
《コータローのトレード戦略》
・週明けは、一旦様子見からスタートしようと思います。
・まずは中期目線で、直近の戻しがデッドキャットバウンスなのか、本格的な戻しなのかを見極めたいです。その際のポイントは、上記で解説した通り日足フィボナッチの61.8%を勢いよく超えるかどうかです。
・一方短期的には、そこそこのボラティリティが継続してくれそうなので、三角保ち合いやボックス・フラッグ等のチャートパターンが1、4時間足で見られた場合は、ロング/ショートそれぞれの方向にエントリーを狙っていきたいと思います。
・また、日足フィボナッチの50%ライン付近からの戻り売りも面白いと思いますので、上昇の出来高が少なければ検討します。
・ただし、今のところは下げ方向が優勢だと考えているので、状況にもよりますが、ロングの場合は枚数を少なめにするかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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※この記事は、主に日経225先物等をトレードしている投資家向けにトレード技術や経済、政治などを解説する目的で作成されています。実際の取引はご自身の判断と責任により行って下さい。
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