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【日経225先物】相場観とテクニカルシナリオ|2021年5月9日(日)時点 ※毎週水・日曜更新

《サマリ》

・ファンダメンタルズ的には、ワクチン接種進捗と経済指標や企業業績の改善を受け、金融相場から業績相場への移行タイミングにセンシティブになってきている。
・基本的には、以下のロジックが維持される限りは株価は高いと考えてよい
 雇用統計は悪化(回復遅れ)  ⇒ 緩和政策が継続
 他の経済指標や企業業績は好調 ⇒ 経済見通しは明るい・テクニカル的には、GW前よりも弱気が後退し、全体的に中立、短期的には強気目線の予想にシフトした。
・株価形成の前提を覆すような悪材料が出ない限りは、じわじわ上昇し続ける可能性が高いと考える。


《テクニカルベースのシナリオ》

①日足三角保ち合い上辺に向けて上昇、5月下旬から6月上旬に上ブレイク(40%)
②日足三角保ち合い上辺でいったんはじかれ、三角保ち合いレンジ内でヨコヨコ(20%)
③5月中旬までに上ブレイク(20%)
※括弧内%は各シナリオの実現可能性の設定値


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 ↓ 以下、詳細な分析 ↓


《ファンダメンタルズ》

・イエレン米財務長官による「景気の過熱を防止するために将来利上げが必要になるかもしれない」旨の発言が取りざたされ一時的に市場に混乱が生じたが、すぐに本人により否定されており市場への影響はなくなった。
・最近の市場は、ワクチン接種進捗と経済指標や企業業績の改善を受け、金融相場から業績相場への移行タイミングにセンシティブになってきている。
・当面のテーパリングは否定されたが、今後も金融緩和の終了タイミングに関わる情報には敏感に反応する状況にシフトしていくと思われる。(悪いニュースに好感し、良いニュースはネガティブに受け取る天邪鬼相場の継続)
・基本的には、以下のロジックが維持される限りは株価は高いと考えてよい
 雇用統計は悪化(回復遅れ)  ⇒ 緩和政策が継続
 他の経済指標や企業業績は好調 ⇒ 経済見通しは明るい


■ファンダメンタルズ好材料/悪材料まとめ  ※赤字はアップデート項目

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■経済指標スケジュール

5/3 (月)
23:00 米国 4月 ISM製造業景況指数

5/5 (水)
21:15 米国 4月 ADP雇用統計
23:00 米国 4月 ISM非製造業景況指数

5/7 (金)
21:30 米国 4月 非農業部門雇用者数、失業率

5/12 (水)
15:00 英国 四半期GDP
21:30 米国 消費者物価指数(CPI)

5/14 (金)
21:30 米国 小売売上高

5/18 (火)
08:50 日本 四半期GDP
18:00 EU 四半期GDP

5/19 (水)
18:00 EU 消費者物価指数
27:00 FOMC議事要旨

5/21 (金)
08:30 日本 全国消費者物価指数

5/25 (火)
15:00 独国 1-3月期 GDP
23:00 米国 新築住宅販売件数

5/27 (木)
21:30 米国 1-3月期 四半期実質国内総生産

5/28 (金)
21:30 米国 個人消費支出

情報出所
・ロイターニュース(https://jp.reuters.com/investing/markets)
・ブルームバーグニュース(https://www.bloomberg.co.jp/)
・CFTC建玉明細(https://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=9107)
・Yahoo!ファイナンス(https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/)


《テクニカル》

・GW前よりも弱気が後退し、全体的に中立、短期的には強気目線の予想にシフトした。
・ファンダ改善(※)に伴い、日足の三角保ち合いレンジ内で上昇を継続する形
・個人的には、一気に上昇せずに、トレンドラインに沿ってじわじわ上げてきている現在の状況は好ましく見ている。
・株価形成の前提を覆すような悪材料が出ない限りは、じわじわ上昇し続ける可能性が高いと考える。
※経済指標の期待外れに対して好感する天邪鬼相場


■月足

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中立
・急角度のトレンドライン(白色破線)に接触してから上昇した形
・時間調整が継続するか、価格調整に移行するかの瀬戸際
・トレンドラインor短期MAを割り込んだら、本格的な調整になる可能性あり


■週足

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中立
・4/19週の足でトレンドライン①を割り込み確定
・5/6週は陽線となり、トレンドライン②に接触し上昇した形
・小さめダブルトップの形成が崩れ、ヨコヨコ(ボックス)に移行しているように見える
・上下どちらにも行けそうだが、ファンダを考慮すると5月中旬以降は上目線で見れるかも


■日足

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中立 or 強い
・日足で形成されている三角保ち合いの下限から、週足トレンドライン②に沿って上昇を継続している
・短期では大きく下がるイメージが低下
・このまま大きな悪材料が出なければ、じわじわ上昇しながら三角保ち合いを上にブレイクする目が出てきた。


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※この記事は、主に日経225先物等をトレードしている投資家向けにトレード技術や経済、政治などを解説する目的で作成されています。実際の取引はご自身の判断と責任により行って下さい。


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