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居酒屋の定番メニューはピルスナーに合うって本当なの?【ペアリングを考える】

こんにちは!光太郎です。

この記事では「居酒屋の定番メニューとピルスナーの関係」について考えてみたいと思います。

飲みにいく人は、よく「ビールに合う」という言葉を耳にすると思います。
そこで、居酒屋にある和洋折衷のメニューから、「特に多くの居酒屋にあるメニュー3種」について検討してみました。

  • ピルスナーに合うのはどのメニューなのか?

  • その理由はなんなのか?

といったことについて、僕の主観と書籍などで学んだことを書いています。
よろしければ先をお読みいただければ嬉しいです!


よくある居酒屋のメニューはピルスナーに合う?

この記事で取り上げる居酒屋メニューは次の3種類です。


  • 枝豆

  • とりの唐揚げ

  • お刺身(お造り)


これらは居酒屋の王道メニューとも言えるもので、たいていのお店には用意されていると思います。
もちろんこの派生系もあり、例えば枝豆なら「ガーリック枝豆」、唐揚げもタコや豚肉、お刺身も鯛やハマチ以外にもいろいろな魚介類がありますよね。
とはいえ基本的な部分は同じですので、素材やスパイスが何かというのは深く考えずに進めていきます。

これらメジャーなメニューはビールに合うのでしょうか?

ちなみに一般的な居酒屋で飲めるビールという事で、「大手ビール会社のピルスナー」を想定しています。

枝豆とピルスナーは実は合わない

居酒屋では「とりあえず生」と開口一番にビールを注文することがあります。
そして「お通し」として枝豆が運ばれてくる事も多いですよね。

ということは、「ビール × 枝豆」って合うんじゃない?と思いますよね!

けど答えとしては、「ビール(ピルスナー)は枝豆(青物)にベストマッチではない」ってことです。

ピルスナーってキンキンに冷やして、炭酸の爽快感や喉越しを楽しむビールです。
どちらかというと、エールスタイルの各ビールのように、ホップの香りを楽しむビールではありません。

枝豆は青物で、やはり特有の青臭さはあります。
(葉っぱっぽい香りって意味です)
葉物野菜に代表される青臭さは、ホップの清々しさを合わせるとより引き立つようです。

合わせたいビールは、例えばベルジャンホワイトペールエールイングリッシュIPAといったところになってくるでしょう。

「とりあえず生 × お通しの枝豆」は最適解じゃないんですね。

枝豆とピルスナーの相性はベストではないんです。

ただし、枝豆にはアルコールの分解を助けるための「メチオニン」という成分が含まれていて、さらにそもそもがタンパク質豊富な食べ物です。

お酒を飲むときの最初のメニューとしては最適解の1つと言っても過言ではないでしょう(^^)

とりの唐揚げにはピルスナーもGOOD

次にとりの唐揚げについてです。

お店にもよりますが、とりの唐揚げは主にもも肉を使っていて、脂分やカロリーの高いメニューの1つですよね。
「脂っこいものにはビールが合う」というのはよく聞くフレーズですが、実際はどうなのでしょうか?

脂ものは食べすぎると胃もたれしたり、口の中が脂っぽくなって不快な感覚になる人もいるでしょう。
それをビールで流し込むイメージですが、これは概ね間違った選択ではないと思います!

ビールに含まれる炭酸の効果で胃腸を活性化することができますし、脂っぽくなった口の中もさっぱりすることができますね。

何より、雰囲気的にも「ジョッキを片手に唐揚げや串カツなどの脂っこいものを食べる」というのは居酒屋の醍醐味の1つともいえます(^^)

唐揚げとピルスナーは良い感じ(^^)

イギリスのパブメニューで有名なフィッシュ&チップス

ちなみにイギリスのパブではフィッシュ&チップスというメニューが有名ですよね。

フィッシュは「白身魚(通常はタラ)の棒状のフライ」、チップスは「ポテトフライ」が基本だと思います。

イギリスのビールといえば、エールスタイル。
ペールエールやスタウトが有名です。

ビールと共に発展してきたイギリスの食文化の中で、フィッシュ&チップス、そしてエールがあるということは、それらはきっとベストマッチな組み合わせの1つなのだと思います(^^)
実際、脂っこいものにはペールエールなどホップが効いたものを合わせると、より口の中をさっぱりすることができます。

もし居酒屋へ行ってビールを選べるのなら、ペールエールやIPAのようなホップが効いたビールを選んでみてください♪

フィッシュ&チップスはイギリス文化とピッタリ!

お刺身の生臭さがピルスナーに合わない!?

最後にお刺身についてです。
生魚にビール(ピルスナー)って合うのでしょうか?

結論として、お刺身とビールはあまり合いません。
どうしても生臭さを感じるお刺身では、ピルスナーの味がぼやけてしまいます。

最初の「枝豆」のところでも書きましたが、臭みを消す、もしくは旨味に変えるには、ホップの効いたビールがおすすめ。
具体的にはペールエールIPAといったビアスタイルを選ぶと良いでしょう。

実は、お刺身とピルスナーは合わなかったんです(^^;

お刺身を食べる時って、ワサビや生姜を使って臭みを消すと思います。
ビールに置き換えて考えてみると、それはホップの役割なんですね。

そもそもホップは薬草や臭み消しとして活用されています。
それは生魚を食べる時でも同じなんですね。

ピルスナーしか無いなら仕方ありませんが、選択肢があるならホップの効いたエールを選んでみてください(^^)

※ちなみにお刺身に日本酒が合うとされるのは「臭みが旨味に変わる(感じられる)から」です。
日本の食文化に合ってるってことなんですね。

居酒屋でピルスナーは万能ではないが、悪くない選択

この記事では「居酒屋のメニューとビールの関係」について考えてみました。

日本の居酒屋で「とりあえず生」はピルスナーなので、ピルスナー目線でどうなのか?という部分で書いています。

結論としては、「居酒屋でのピルスナーは万能では無いが悪くない選択」と言えるでしょう。

特に若い人ならそれなりの量を食べる居酒屋で、さらに唐揚げなど脂っこいものが多い。
となると、ピルスナーの爽快感は良いと思います(^^)

もちろんビールの選択肢がある居酒屋でしたら、それぞれのメニューに合わせたビールを選んで飲んでみるとより美味しく味わえるでしょう。

それから、居酒屋ってビール以外にたくさんの種類のお酒があります。
それこそ和洋折衷様々なお酒がありますよね。
その日メインで食べるものに合わせて、お酒の種類を選ぶようにするのがベストです!

この記事を参考に、居酒屋、そしてビールを楽しめるようになっていただければ嬉しく思います!

良い飲み会を過ごせますように(^^)

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