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一陸技⑥ ~工学A:通信システム~

こんにちは。
Kotaroです。

今日は無線工学Aの通信システムについて執筆します。

通信システムって聞くと色々思い浮かべると思いますが、一陸技で出題されるのは以下の6種類です。

・放送機器(ラジオ)
・レーダ
・電波航法
・移動通信
・固定通信
・衛星通信

全ての項目から毎年1題は出題されます。

ここの分野、勉強すると分かるかと思いますが、オムニバスのようになっていて結構難しいです。

また気を付けたいこととして、2020年に難化した原因は主にここの分野が難化したからです。

移動通信や衛星通信は発展目まぐるしいシステムですので最新のトレンドを出題するなど、難しくしようと思えばいくらでも難しくできちゃうんですよね。。。

逆にここのシステムを深く理解することで本番で問題の傾向が変わっても対応できるんじゃないかと思います。

過去問とオーム社のテキスト演習では新傾向の問題が出題された場合、対策として不十分ですので、情報通信振興会のテキストも是非併用してください!!

それでは対策のポイントについて書いていきます。

①情報通信振興会のテキストを読み込む

再び書きますが、情報通信振興会のテキストで知識を補完することが必要になるかと思います。

オーム社のテキストには記載されていない、より詳細なシステム原理の説明を記載していますので、よく読み込むようにして下さい。

読み込む際はただ読むのではなく、この原理はどのように電波を変換しているのか、出力しているのか、どんな設備を使っているのかなど、自分でよく考えながら読み進めていくことで理解の定着が加速します。

よく読み込んで原理を理解していれば最新のシステムが出題されても原理を基に解答を導けるようになりますので頑張りましょう!!

②最新の技術を追う

①で書いたように原理を理解していれば解けるといっても、実際に最新システムに関する情報を集めておくに越したことはありません。

知っていればスピーディーに確実に解答でき、他の問題に時間をかけることができます。

最新の技術は本を買うよりもインターネットで企業情報を収集する方が安価で早いです。
移動通信ならNTTを始めとする通信事業会社、衛星通信ならNECや三菱電機などのメーカーの企業情報を収集するのがオススメです。

企業情報は色々な層の読者がいますので、簡単なものから専門的なものまで千差万別です。
自分の知識レベルに合った情報を収集できますのでそういった点でもオススメです。

「移動通信 最新技術」、「衛星システム NEC」などGoogleで検索すればすぐに出てきますので時間のある時に探してみましょう!!

更に知識を追加したい場合は探す際に、このシステムについて学びたいと明確な目的があることが前提となりますが、学会論文を読み込むのもオススメです。

通信系の学会ですとIEICEが探しやすいかと思います。

一般社団法人 電子情報通信学会 (ieice.org)

③計算問題は繰り返し解く

ここの分野は多岐にわたるシステムに関する知識に加え、計算問題も豊富なことが難しい要因となっています。

代表的なものですと、レーダ方程式ではないでしょうか?


レーダ方程式

工学Bにも出てきますが、2乗根だけでなく、3乗根や4乗根まで混ざっていますので非常に大変です。
(※テストは関数電卓禁止なので安全で計算できるように調整はされます。)

他にもドップラー周波数や変調、C/N比を求める計算問題が出題されますので確実に解けるように問題演習を何度も繰り返しましょう!!

④他分野の問題演習を並行して行う

通信システムは工学Aの他分野は勿論、基礎や工学Bも絡む応用的な内容となっていますのでどうしても問題が解けない時は類似問題が他にないか振り返ってみることが有効です。

振り返って類似問題を解き、それが解けない場合は該当箇所の復習を始める、解けた場合は解けなかった問題とのギャップを分析してみましょう。

こういった地道な勉強を繰り返すことで理解が深まり、点数が大幅にアップする要因となりますので、難しい場合は考え込みすぎず別視点から切り込んでみましょう。


工学Aはこの通信システムと後に解説しますが、測定に関する問題が多数を占めています。

この2分野を攻略することが合格には必要不可欠となりますので頑張っていきましょう!!!

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