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電験三種⑧ ~電力分野:送配電~

こんにちは。
Kotaroです。

今回は電力分野の残りの分野かつ最も出題の大きい分野である送配電について書いていきます。
送配電分野は非常に学習量が多いですが、計算問題も知識問題も毎年一定のレベルで傾向もほぼ変わりないのが特徴です。

つまり、一度習得してしまえば確実に得点源にできる分野であることを念頭に学習していきましょう。
計算問題と知識問題の比率ですが、年によってばらつきがあることに注意しましょう。
僕が受けた時はほぼ知識問題だったため、未だにかなり苦戦したことを覚えてます。

傾向や難易度が変わらないといっても知識問題は終わりが見えないものなので、計算問題は確実に解答できるようにして少しでも得点をもぎ取っていきましょう!

では、送配電分野のポイントを書いていきます。


①計算問題は落とさない

大切なことなので何度も書きます。計算問題は出題方法の出し方に限界があるので習得すれば確実に得点にすることができます。
計算問題の中でもよく出てくるのは力率改善と短絡地絡故障計算でしょうか。
どちらもほぼ毎年1問は出題されるので何度もテキストを解いてモノにしましょう。

②単なる暗記は避ける

知識問題は量が膨大なので、つい単語を暗記するだけの面白くない勉強になりがちです。
電験二種と違って、電験三種は穴埋め問題が少ないため、単語の暗記だけでは太刀打ちできません。何より面白くない!
そこで、単語と紐づく物理現象や仕組みを一緒に覚えていきましょう。
例えば、フェランチ効果(現象)を用語だけ覚えるのではなく、どういった現象なのか一緒に覚えることで、忘れにくくなる上に問題文を読んでいるときに答えを導きやすくなります。
僕は通勤時に用語を見る(車通勤の方は付箋を車内に貼り付けたり、マイクで用語だけを録音するのもいいかもしれません)、そして頭の中で用語の説明を行うルーティーンを続けて知識の定着を図りました。
知識問題は紙とペンが無くてもできるので積極的に取り組んでみてください。

③「なぜ?」を大切にする

これも知識問題に取り組む上で大切にしたい姿勢です。
用語とそれに関する説明を覚える取り組みの欠点は使用しているテキスト以上のことが知識として定着しないことです。
過去問や問題演習を行うと、そのテキストに書いていなかった詳細な説明や別視点の説明が出てくることがしばしばあります。
そういったテキストから漏れている説明や現象についてはどのように対策すればいいのでしょうか?
少し難易度が高いですが、知識の定着を図る際に「なぜ?」と思う気持ちを大切にしましょう。
例えば、先ほども書いたフェランチ効果、単位長当たりの静電容量が大きいほど起こりやすいです。
テキストによってはここまでしか書いていないかもしれません。
ここで、もう一歩踏み込んで、どういった電線で起きやすいのか?と自身で問題提起を行いましょう。提起した後は自分でネットで調べたり、問題演習を通して解答を探していきます。
すると、地中電線路で起きやすいことが分かると思います。
分かった時点でテキストのフェランチ効果の部分に「地中電線路で起きやすい」と自分で書き込んでしまいましょう。
この一連の作業によって既存の知識の定着はもちろん、少し踏み込んだ問題が出ても対応できるようになります。
テキストは万能ではありません。不足している箇所は自分で書き込んで、あなただけのオリジナルテキストを作っていきましょう!!

書き込み例(電験三種に限らず、僕はテキストによく書き込むようにしています!)

送配電分野は自分が努力した分がそのまま得点に直結するので頑張って取り組んでいきましょう!

次回からは電験三種の中でも最難関の「機械」の説明に移ります!!

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