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「よく考えろ!」と言われても考えれないUIデザイナーの仕事の進め方

これまで物事を考えてこなかった人が、いきなり劇的に考えれるようにはならない。なので、考えるフレームを考えて、どの案件でもそれを適用させることによって、多少の改善は出来るのではと思った。具体的には、次のような手順でお仕事を行っていく。

Step.1:企画理解

企画を理解するために、企画設計書を自分の理解のために作成する。
事前に他の人が作成している場合でも、自分の言葉で説明できるようにする。具体的な項目内容は、次のとおり。

  • 取り組みのゴール

  • 今回の施策対象範囲

  • 企画が立ち上がった背景

  • 理想的なユーザーストーリー

  • 取り組みの成功を決める指標

  • この取り組みで検証する最大の仮説

  • 取り組みが失敗するとしたら、何が原因なのか

Step2:関係者との認識合わせ

デザイン作業を着手する前に、次の関係者と認識合わせを行う。

企画担当者

  • 企画設計書で整理した自分の内容が企画担当者の想いと一致しているか

  • 実装工数などの制約条件はあるのか

  • 企画担当者の中で、達成方法のイメージはあるのか(そのまま、デザインをするという意味ではない。認識合わせの手段として聞く)

デザインレビュー担当者

  • 企画担当者と整理した内容を共有する

  • 「誰」に向けてデザインするかの認識を合わせる。「誰」に関しては、次のことをまとめてから共有する

    • 5W1H系

      • どんな時に使われるのか(when)

      • どこで使われるのか(where)

      • どのように使われるのか(how)

        • 頻繁に作業を中断するのか

        • 併用される他の製品は何か

        • ユーザーの技能や学習能力か考慮して、どこまでの複雑さを許容できるのか

      • どんな理由で使うのか(why)

    • 上記のことを踏まえて、ユーザーのゴールから達成までのイメージを400文字程度で物語形式で整理されている

Step3:ラフ案作成

企画目的を達成できるようなラフ案を作成する。
その際に、次のことを意識する。

  • 適切な参考UIを収集し、UIに反映する

  • ラフ案にもデザインの意図を添える

  • 企画達成のために複数案を用意する(推し案は必ず用意する)

  • 複数案は軸となる論点を設定し、比較表を作成する

※無闇やたらに複数案を用意すれば良いものじゃない。
微妙なレイアウト変更ではなく、目的に対して別切り口で達成できるUIを別案とする。

Step:4レビュー

レビューは「ラフ案」と「本番」で分けて行う。

ラフ案

Step3で作成したラフ案をもとに、画面共有しながらデザインレビューを行う。そして、レビュー内容はその場で反映させる。画面共有終了後、再び、企画の目的と想定しているユーザーに立ち返って、最適なUIを考え直す。

本番

清書したデザインのレビューを関係者に依頼する。
内容がまとまらない場合は、MTGを開催し、画面共有しながらデザインの調整を行う。

これらが完璧な手順工程とは思っていない。けど、少なくとも今よりは目的起点で物事を考えたり、手戻り作業を少なくできそうだなと思ってます。この手順を実践で試しながら、ブラッシュアップしていきます!

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