【音楽家が音楽を楽しまなくてはいけない理由】〜音楽仲間と誓った言葉
一緒に活動をしている【ステップ・クインテット】の仲間たちと、小学校訪問コンサートをする際に誓った言葉を転載。
▶今の日本社会は、
個性が尊重され、いかにオリジナリティを発揮できるか。
が重要視されていく流れにあります。
そんな流れの中、“学校システム”は一歩取り残されています。
現状の学校教育は、
「みんなが同じことを(平均的に)出来るようにする」
の一点に集約されます。
▶子供達からすれば、学校の外で浴びる社会の風(個々の尊重)と、
学校の中で強要されること(極端な協調性)とのギャップに戸惑っているように見えます。
もちろん、多くの教員もその矛盾に気がつき始めています。
だから、そういう先生たちは、自分の授業、学級経営の中で、
そのギャップを少しでも埋めるための工夫をたくさんしている。
だけど大枠の、国で定められている「教育システム」という古いOSに、
いくら最新のアプリを積んだところで、限界がある。
その限界ラインがやってくるのも、そう先のことではないだろうと思います。
▶少しネガティブでしたか?
ごめんなさい。
でも、僕たち音楽家が、わざわざ学校現場に赴いて演奏をする。
ということの意義を改めて考え、それをみんなと共有したかったんです。
▶これは僕の持論ですが、
音楽は言葉では伝えられないものを伝える力があります。
・その昔、まだ人間が言葉を持たなかった頃、
「このまま雨が降らないと生きていくことができない。」
その気持ちを天に訴えるために空に向かって叫んだ声が歌になりました。
・言葉にならない「好き」を伝えたくてどうしようもなくなったとき、
張り裂ける思いで打ち鳴らした木や石が楽器になりました。
・戦争、理不尽な人の死・別れ、悲しみ、
この世の不条理を乗り越えるために、科学や哲学だけでは不十分でした。
人は本能的に音楽を欲して、作り出してきた。
ボクたちがもし、自分の感情、思考を完璧に言葉にすることが出来るようになってしまった時、もしかしたら音楽は不必要なものになるのかも?
▶子供たちは、自分の心配ごと、苦しみごとを言葉で訴えることはほとんどありません。
何故かというと、うまく言葉で言い表すことが出来ないからです。
「話し方」のプロでもある勝間和代さんは、
「私はどんなに頑張っても、思っていること、考えていることの30%も言葉で伝えることはできない。」
と、言っていました。
ということはつまり、表面下に潜んでいる70%の思い・思考が、彼女の言葉を決めるということです。
▶僕たち音楽家が、心底楽しんで音楽をしている様子を見せることは、
子供達の心に“楽しいの種”を撒いてくことでもあると思います。
“楽しい”で満たされた心は、楽しい思考、楽しい言葉を生み出します。
マザーテレサは言いました。
人が発した言葉が、その人の運命を作っていくのだと。
だから、これは決して大げさな話ではないはず。
僕たち音楽家は、「人の運命を変えること」が出来ます。
そしてそれがそのまま、音楽家の使命でもある。
と、僕は確信しています。
【マザーテレサの言葉】
・思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
・言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
・行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
・習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
・性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
みなさん、よろしくお願いします!!
とにかく、たのしもうね✌
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