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【1月エッセイ詩】

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2022年9月の記事一覧

1月2日 「初夢の日」

初夢の日。2013.01.07 Monday

小さな彼が、冷えたガラス窓にハアっと小さな息を吹きかけて、
そこに、胴体が丸く3つある、雪だるまの絵を書いた。

大きな彼は「現代っ子の雪だるま」と笑いながらその写真を撮った。

そんなお正月の出来事を切り取った写真を眺めながら、

七草がゆが薫る鍋のそばで、うたた寝をしていた。

夢を見た。
「あっ君がいくはずだった小学校だー。誰か知ってる子いるか

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1月5日 「いちごの日」

苺のめまい。  2013.05.14 Tuesday

もうすぐ、いちごの季節が終わる日。

いちごケーキを食べおさめ。

ふいに届いた便りは、残念なお知らせだった。

いちごケーキの、甘酸っぱさ。
珈琲の、ほろ苦さ。

味わっているのは、
お口か、
お腹か、
胸なのか、
分からなくなって目眩がした午後。

甘酸っぱくてほろ苦い、
そんな季節の終わりは、
また新しい季節のはじまり。

1月○日 「」

正月元旦から風邪ひいて寝込んでようやく復活。

気がつけば、3日。
どうしよう、何もしていません。
部屋の中もごった返しているし、
気合い入れて作ったお節料理も冷凍庫。

大掃除もお正月も仕切り直し…
つまり年末年始のやりなおし。

よし、こうなったら。

年末年始の気分で、
お掃除も、お料理も、反省や感謝の気持ちも、丁寧に。

年末年始の気分で、
1年間、丁寧に生きることにする。

1年かけて、

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1月15日 「小正月」

「よいこらしょ」2012.01.25 Wednesday

風邪やら再発やらで、
季節を感じるごはんのリズムも崩れてしまった。

ということで、ここらで「よいこらしょ」っと立て直す。
崩れちゃっても、しぶとく、何度でも立て直す。
立て直すたび、立て直そうと支える所が強くなる。

1週間ずれちゃったけど、明日の朝は、
「小正月」と「二十日正月」まとめて、「小豆粥」。

小豆の赤は、邪気を払う。
ふっ

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1月7日 「お粥の日」

お粥。02.04.2011 20:15

お米の白と、ほうれん草の緑と、人参のオレンジが、
柔らかい湯気に包まれて、優しい甘い香りがしました。

白と緑とオレンジの 小さなかけら達が、
トクトクと空っぽに脈打つお腹に、
じわりじわりと染み入って、
「さあ、来たよ」と、
弱々しい空っぽを満たしてくれました。

白と緑とオレンジたちの、甘くて美味しい優しさが、
身体の奥に 元気を直接届けてくれた。

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1月8日 「尺八の日」

「空の下。」   01.11.2007 @ 21:15

今日は公園でひとりランチ。
みんなと、この公園の空の下、
笑ったり、泣いたり。
登ったり、滑ったり。
揺れたり、漕いだり。
見つけたり、見つけられたり。
温めたり、温まったり。
夢を聴いたり、夢を語ったり。
尺八聞いたり、歌聞いたり。

しながら、よくここの空を見上げた。
ここに来ることはもうないんだなと、
小さくサヨナラ。

1月10日 「糸の日」

黄色い糸。」 02.22.2007

「忘れちゃいそう」
忘れたくない事があったとき、
目印に、黄色い糸を左の小指にこっそり結ぶ。
幼いころ、母が教えてくれた、
忘れ物をしないための黄色い糸。

今は、「決めた!」
いつも心に留めておきたい決意を、
目印に黄色い糸をこっそり結ぶ。

自分と約束、
黄色の糸を目印に。

1月4日 「石の日」

意志の上にも。 2007.12.29 Saturday

「石の上にも3年。
あなたは僕の歳まで、
あと6回も石の上に座れるのですよ。」

50代まで、
私はまだ6つも石を温められる。
ひとつのことに、
少なくとも3年かける気の長さを持とう。

1月21日 「料理番組の日」

「技は心」          03.18.2006

「料理は『心』があればいいって言うけど、
あれウソね。」
問題発言を恐れない母がよく言っていた。

 「『心』があるなら、
より美味しく食べてもらいたいから、
 『手間』かけ『工夫』し、
『ワザ』を磨くはず。」と。

はい。
料理は、「心」と「技術」です。
音楽も。

「手」を「支える」と書いて、「技」。
ちょっとした手間や工夫や、

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1月10日 糸の日

「水の糸」     04.20.2006

通り雨に降られました。

雨は、天と地を繋ぐ唯一のもの。

もしも、私が雨ならば、

絶え間のない「水の糸」で、

あなたとあなたを繋いであげることができたかな。

2人の間に優しい通り雨が降ると、いいね。

1月4日 「いしの日」

「イシ。」    02.19.2006

幼い頃、「イシは、道なり」は、
「石は、道なり」と思っていた。

「石をひとつひとつを頑張って並べて、
石畳の道を造り歩こう!」
そんな、万里の長城みたいな石の道を歩く
自分を思い浮かべていた。

「イシ」違いだ分かったとき、
人知れず、恥ずかしい思いをしたのを覚えている。

でも、あながち間違ってもいなかったかもしれないよと、
幼い私に教えてあげたい。

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1月10日 「糸の日」

たるみ。  2008.01.01 Tuesday 

ぴんと長くの伸びた糸を、
気まぐれに でこぼこ、たるませる。

柔らかくたるんでできる、
大小様々なくぼみ。
そこに、潤いや薫りが充ちる。
そこで、息をする。
そこから見上げる空は、高く、
そこに降る雨は、長い。

でも、ぴんと張りつめ過ぎちゃたっら、
タルミがぜんぜんなくなって、
とたんに世界が、平らになった。
つるつる滑って、ちゃんと立てな

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1月18日 「雪だるまの日」

雪だるま

雪明けの朝散歩に出たら
浜辺にたくさんの雪だるまたちが
ニコニコ座っていた
きっと作った人に似ているんだろうな

ひとひらの雪の華を
すくい集めて
雪だるまは
大小さまざま
形もさまざま
顔もさまざま

きっと
温度もさまざま
どれも生き生きと
誇らしげに朝日を浴びて

人の「心」は雪だるまに似ている
ゴロゴロコロコロ転がりながら
想いのひとひらを
ひとつひとつ すくいながら
大きく

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1月23日 「1無2少3多の日」

「習慣」       01.29.2006

いつも8時9分発の電車に乗る。
なのに、今朝起きたら、8時だった。
信じられない!! 寝坊しちゃった!!!

夕べ寝たのは、明け方。

こんなことなら、寝なきゃよかった。
色んな思いが頭をグルグル巡るなか、
とりあえず支度をした。
間に合うかなあ。

私は支度が早い。
履歴書に書きたかったけど書けなかった、

これ一番の特技。
合宿や旅行

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