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カーボン・オフセット付き年賀状 | 森創る民のささやき

「森を創る民のささやき」ブログでの記事(2008年12月22日)とその追記記事です。

#82 カーボン・オフセット付き年賀状

郵便局のホームページによれば、
平成21年度の年賀はがきの発行枚数は39.5億枚だそうです。
(私製の合わせれば、これ以上あることになります。)

E-mailの利用の増加や、
年賀状を送る人の割合が少なくなってきたとはいえ、
正月の短期間で、これだけの枚数のはがきが行き交うのは、
物流等による環境負荷が大きそうです。

そうした理由かどうかはわかりませんが、
2年ほど前より、
郵便局で、「カーボンオフセット付き年賀」を販売しています。

通常、年賀はがきは50円ですが、これは55円で
+5円分が、CO2排出量に充てられます。

この「カーボンオフセット付き年賀」の昨年度の販売枚数は1,500万枚。
今年は、6,000万枚を用意しているそうです。

ちなみに、弊社・ツバルの森がお送りする年賀状は、
既成の「カーボンオフセット付き年賀」ではなく、
独自のものを用意しております。

今年お会いさせていただいた方には、
お送りさせていただきますので、お楽しみにしてください。

まだ、弊社とご面識のない方(企業・団体に限らせていただきます。)は、
ご希望あれば、お送りさせていただきます。

森を創る民のささやき December 22 2008

この「カーボン・オフセット付き年賀状」。
郵便局の公開情報を見ていくと、
「寄附付き年賀状」自体はまだ存在しますが、
「カーボン・オフセット付き年賀状」は、
2011年を最後に、姿を消してしまいました。

郵便局が発表されている情報の中で、
この「カーボン・オフセット付き年賀状」で、
カーボン・オフセット関連に配分された金額を年別に見ると、

2008年: 3団体  14,985万円
2009年:12団体 15,141万円
2010年:19団体 15,650万円
2011年:12団体 11,508万円
2012年:17団体   9,141万円 

という状況です。
「マッチング方式」が行われていて、
集まってきた金額の同額程度を
郵便局も併せて支出する仕組みになっていて、
実際の年賀状購入者分は、上の金額のうちの約半分となります。

ざっくり計算すると、
2010年の1565万枚が販売数量として最高で、
記事に書かれていた、目標値の6000万枚には届かなかった模様です。
数量を見る限り、2012年の3.11による大幅減を除けば、
大きな増加もなく、需要の拡大が頭打ちだったのではないでしょうか。

京都議定書で定められた
第一約束期間の期限である「2012年」に向けた、
「チーム・マイナス6%」の一環で始まったような感じでもあるので、
その期日を過ぎれば、目標は一旦終了します。
また、2011年に3.11が発生し、東日本大震災関連の支援が始まり、
「カーボン・オフセット付き年賀状」は、
ひっそりと終了したものと推測します。

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2008年に設立したツバルの森時代のブログ「森を創る民のささやき」に、後日談を追加し再編集したマガジンです。この購読料の収益は、世の中の環…